ADATA製のQLC採用SSD。
960GBで9000円をギリギリ切ってくるという、低価格が魅力・・・・なんだけども、
QLC-NANDってマジ大丈夫なん?
という疑問もあってお買い上げ。
実際んとこ、保障三年あるから大丈夫だとは思うんだけど、使ってみないと判断つきませんからねぇ。
製品はバリューレンジってこともあり、パッケージはブリスター方式。
このパッケージ、丈夫で安価ってのが売りなんだけども、開けにくいんだよねぇ。
保証書を兼ねているので捨てることも出来ないから、このパッケージあまり好きじゃない。
ただ、バリューレンジで容量単価が安いといっても、そこは有名企業たるADATA。
そこらの安物山塞SSDとは違い。筐体は金属製で放熱にも気を配っているのが伺える。
ただ、長時間動作時のコントローラー温度は60℃を軽く超えてくるので、チップから筐体へ熱を逃がすためのサーマルパッドが付いてるのかどうか、割と疑問。
なお、今回の使用目的が「USBケースに突っ込んでの運用」なので、接続はUASPでの検証になる。
UASP接続なので、SATAで直結した場合と比較して性能は明確に下がる(R/W双方が80MB/s近く低く出る)ので、あくまでもベンチマークについては参考値としての掲載になる。
500MB/s OverのSSDでも、UASP接続時の速度はだいたいこんなもんなので、UASP接続時の理論値はきっちり出せるだけの性能はある。
なお、QLCというかこの手のバリューレンジ帯のSSDに必ずある弱点として、
「セルの一部をSLC利用し、キャッシュとして使う」
事から、大量のデータ書き込みが連続して行われた場合、その許容量を超えると一気に書き込み速度が下がるのだが、だいたい20GB連続で書き込みしても150MB/s以下に下がらないのを確認しているため、普通に使う分には問題化する事はあまり無い。
・・・・ただし、100GBくらい一気に書き込みしようとするときだけは、話が別。
熱損を避けるため、自動的に書き込み速度を制限するサーマル・スロットリングの発動により、最終的に書き込み速度が平均50MB/sくらいまで下がる。
USB化して大量のデータを一気に持ち帰る用途のために購入すると、最終的にはHDDより書き込み速度が遅くなる事から、結果としてHDDより転送時間が遅くなるので、そういう用途での購入は避けた方が賢明。
「ゲームやデータを突っ込んで、読み込みをメインに使う」のが、賢い利用法と言えそうだ。
これで、発熱が小さけりゃもっと良かったんだけど、読み込みでの発熱は大したことない傾向なので、一発目のデータ書き込み完了後の読み出し領域としては、そこまで気にしなくても大丈夫だ。
普通に使うなら十分な性能。データ運搬用にはNG。
大容量で安価、性能はそこそこ優秀なので、高速なデータ運搬用として使いたくなるスペックなんだけども、いかんせんサーマル・スロットリング発生時の書き込み速度の遅さが、割と致命的。
もうちょい放熱に気を配った設計だったなら、大容量可搬ストレージとしてお勧め出来る製品だったんだけども、残念ながらそういう用途には不向き。
ただ、普通にちょいちょい書き込むとかなら、滅多にこの状態まで落ちる事はない(25GB連続書き込みテストでは、速度劣化無く書けた)ので、普通の使い方をするなら悪くない。
これ、発熱対策を行えば結構良くなる感じなので、ADATAさんには是非とも筐体の放熱性を強化した改良モデルを出してほしいところ。
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購入金額
8,980円
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購入日
2019年07月11日
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購入場所
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