レビューメディア「ジグソー」

ビジネスモデルの皮をかぶったゲーミングPC

最近PC買い替えました。
これまでDELLのゲーミングデスクトップPC、ALIENWARE X51 R2を使用していましたが……

ある日突然ブルースクリーンが頻発するようになり、メモリチェック含めて各種検査を行いましたが異常が検出されず、電源周りかマザーボードに障害が発生している可能性が高い、という事でPCを買い替える事にしました。

 

買い替えるに辺り、ALIENWARE X51の後継が無く、他社の小型ゲーミングPCで探しましたが、色々探しているうちにノートPCも候補に加えることになり、最終的に今回購入したVostro 15 7000(7580)に行き着きました。

 

とりあえずノートPCで探した際の最低条件は第8世代以降のCore i、独立GPU搭載でGeForce GTX 1060以上、予算は上限15万円くらい。
いくつか候補ありましたが、スペック・デザイン・価格から、Vostroに決まりました。

更新: 2019/04/01
デザインと外観

外見はシンプルで良い。色合いも綺麗。

先ずはパッケージ。普通のダンボールにDELLのロゴとバッテリー注意のマークが入ってます。
そして保証書と送付用ラベルが箱に直張り(^^;

 

開封。結構細いです。左側の黒いのがACアダプタ、右の梱包されているのが本体。

 

内容物。PC本体にACアダプタとケーブル、クイックスタートガイドと安全と規制に関する情報。
取説はDELLのサイトで閲覧するか、同サイトからpdfをダウンロード。

 

本体天板。色はプラチナ・シルバー。他色としてメタリックブルーも用意されているけど好みではないのでプラチナ・シルバー。

 

本体底面。中央にVostroの刻印。その少し下左右に吸気口。

 

下部中央に各種マークとサービスタグ。
サービスタグはDELLのサポート関連で必要になるので、届いたら直ぐにDELLのマイアカウントでユーザー登録しておくのが吉。

 

ACアダプタは180w。

 

開いてみた。キーボード付きなのでタッチパッドが左寄り。

 

天板を最大限開いた所。本体後方に大型の排気口があるので、そこを塞がない程度まで開く感じ。

 

本体後方の排気口。

 

スリットの奥に放熱フィンが見える。

 

本体両側面。

上が正面向かって右サイド。
手前(左側)からヘッドセット、USB Type-A 3.1×2、USB Type-C(Thunderbolt)、HDMI、VGA。
下が正面向かって左サイド。
奥(左側)からセキュリティスロット、電源コネクタ、LAN、USB Type-A 3.1、SDカードリーダー。

 

LANポートは可動式になっており、未使用時は蓋(?)が閉じているが……

 

LANケーブルを挿す際には少し浮いて開く。

 

本体後部の一番厚い部分で3cm程度。

 

本体前部の一番薄い部分で2.5cm程度。

 

最近流行りの薄型に比べると分厚いけど、一昔前のノートPCと比べると十分薄い。
しかも、これで独立GPU載ってるんだから凄いもんだ。

 

キーボードは配列自体は割とまとも。邪魔なテンキーがあるのは諦め。
テンキー入れるスペースあるんなら、まともなテンキーレス配列にしろと小一時間(ry
ノートPC特有の無理やりカーソルキー押し込んでるタイプなので最下段のキーが圧縮されてるけど、まぁ許容範囲。
なお、一部のキーが繋がってる。英語配列の金枠流用してる弊害。

 

キーピッチは19mmでキートップは15mm。アイソレーションタイプ。

 

複数キーが繋がってるキーについては、キー同士の間に申し訳程度に溝がつけてある。
最小キーでキートップ9mmくらい。
打ち間違いそうだけど配列自体はまともなので、慣れたら何とかなりそうな気はする。
ただし、モニタとキーボード&マウス繋いでデスクトップPCとして使うので、定位置から持ち出して他の場所で使う時くらいしか本体のキーボードを使う予定は無いので慣れることはなさそう(w

 

キーボードの右上に指紋認証センサーを兼ねた電源ボタンがある。
オプションではなく標準で付いてくる辺りが今時な感じ。

 

モニタの下にDELLのロゴ。

 

モニタの上にはカメラとマイク。
両端のがマイクで、カメラの右隣にあるのはカメラの動作確認用のLED。

 

キーボード下のタッチパッド。ボタンの部分は申し訳程度に入った境界線の左右。
下部のボタン部分含めたパッド全体でなぞればマウスカーソルを動かせる。
ボタンの部分は押すとカツンと言う感じの押した感はある。

 

キーボード右下辺りにGeForceとCore i7のシールが貼り付けてある。

 

一応ビジネスモデルという事で、全体的にシンプルなデザインなのが好印象。
キーボード部分に関してはコスト的な関係とか考えると妥協出来る範囲。
いざ本体のキーボード使うぞ、ってなっても、まぁ使えなくないレベル。
キー配置がまともなのが救い。って、そもそもキー配置のおかしい詰め込み変態コンパクト仕様なPCは、端から購入候補に入れてないけど(w

ちなみに見た目以上に重量的にはクソ重い。
Dynabookより薄いから、それより軽いつもりで持ち上げようとすると手首グキッってなりそうなくらい。
公称値の最小重量で2.8Kg強らしいので、たぶんもう少し重いと思われ。

 

自宅内で場所動かして使うレベルで、外に持ち出して使おうとかいうのは狂気の沙汰。
基本据え置きノート。って、うちではデスクトップPC扱いだけど(w

更新: 2019/04/02
仕様と特徴

スペック的にはそこそこの性能

特にカスタマイズしていないので「New Vostro 15 7000(7580) プラチナモデル(大容量メモリ・HDD+SSD・高性能グラフィックス搭載)」の初期選択状態のまま。

 


 

◆プロセッサー
第8世代インテル® Core™ i7-8750H (6-コア, 9MB キャッシュ, 最大 4.1 GHz まで可能)
◆オペレーティングシステム
Windows 10 Home 64ビット 日本語
◆メモリー
8GB, 1x8GB, DDR4, 2666MHz
◆ストレージ
128GB M.2 PCIe NVMe SSD + 1TB 5400 rpm 2.5インチ SATA ハード ドライブ
◆ビデオカード
NVIDIA® GeForce® GTX 1060 NVIDIA® Max Q デザイン テクノロジー 付き, 6GB GDDR5 ビデオ メモリ
◆ディスプレイ
15.6インチ FHD (1920 x 1080) IPS AG 非タッチ
◆ケースカラー
LCDカバー(プラチナ・シルバー)
◆ポート
1 Thunderbolt™ 3ポート(40 Gbps ThunderboltおよびDisplayPort対応のUSB 3.1 Gen2 Type-C™)
1 VGA
1 HDMI
1 コンボジャック(ヘッドセット/マイク)
2 USB 3.1 Gen1 Type-A
1 USB 3.1 Gen 1 Type-A (PowerShare対応)
1 Killer LANギガビットイーサネット
1 電源コネクタ
◆スロット
1 Nobleロックスロット
1 SDカードリーダー
◆メモリスロット
2 SoDIMMスロット
◆寸法/重量
高さ: 23.95~24.95 mm(0.98")
幅: 389 mm(15.32")
奥行き: 270 mm(10.63")
最小重量: 2.83 kg(6.24ポンド)
◆カメラ
内蔵720p HDカメラとマイク
◆プライマリバッテリ―
4-セル 56Whr バッテリー (内蔵)
◆ワイヤレス
802.11ac + Bluetooth 5.0, デュアル バンド 2.4&5 GHz, MU-MIMO/80Mhz, 1x1
◆キーボード
日本語 非 バックライト キーボード
◆マルチメディア
内蔵ステレオスピーカ(2 W x 2)
Waves MaxxAudio® ProソフトウェアによるHDオーディオ拡張
◆バッテリ持続時間
シリンダ型4セル・リチウム・イオン・バッテリ(56 WHr)
(Express Charge対応)
◆セキュリティ
McAfeeスモールビジネスセキュリティ
Nobleロック
TPM 2.0(ハードウェア)
電源ボタン指紋認証リーダー
フリーフォールセンサー


 

 

大容量メモリ、と謳っている割に標準メモリ8GBとか何の冗談だ?と言う感じではある。
8GBとか必要最小メモリだと思うんだが……

 

HDD+SSDに関しては、メインドライブとして128GBのSSD、サブドライブとして1TBのHDDと言う構成。
128GBじゃ足りないけど、カスタマイズして256GBにした所で大差ないので、これに関しては購入後に500GBのSSDに換装してみた。(SSDの換装に関しては後日SSDの方のレビューで。)

 

高性能グラフィックス搭載に関しては、NVIDIA GeForce 1060搭載という事で、今回新しい購入する際の条件の一つ。

 

CPUはi5でも良かったけど、GPUで選んだらi7になった感じ。第8世代Core i。

モニタがアンチグレアな点もポイント高し。グレアなギラギラ液晶は好きになれない。

 

ビジネスモデルな割にGeForce 1060搭載してるので、個人向けライトゲーミング用途にピッタリ。
体裁的にはクリエイター向けって事になるんだろうけど……

更新: 2019/04/07
各種ベンチマーク

ライトゲームなら問題なし

今回PCを購入する際の目的の一つにゲームがあるので、ゲーム系のベンチマークソフトによるテストを。

先ずはお馴染みのPSO2ベンチ。

 

初期状態の1280x720・ウインドウモード。スコア043188。

 

1280x720・フルスクリーンモード。スコア044915。

 

1920x1080・フルスクリーンモード。スコア037118。

 

1920x1080・フルスクリーンモード、低設定(テクスチャ解像度:圧縮、シェーダー品質:簡易)。スコア072026。

 

画面モードや設定によりスコアは大幅に変化するけど、重めの設定でも十分快適にプレイが可能。
ただ重めの設定は排気ファンがフル回転して物凄く煩い、と言うか、かなり耳障り。

 

なので、排気ファンの回転を抑えつつ、通常プレイする上で困らない程度の設定を行う。

どのゲームもそうだけど、基本的に高品質とか不要。

標準品質、場合によっては低品質でもプレイ中には気にならないレベルなので、それで十分。

 

その上で、Windowsの電源モードをパフォーマンスではなく、バッテリー重視のモードに切り替える。
これについてはゲーム云々ではなく、普段でも「最大のバッテリー残量」の設定で必要十分の動きはしている。

バッテリー重視設定になることでCPU等の電圧に制限がかかるので全体的に動作は遅くなる。
動画エンコード等で騒音を許容しつつ短時間で済ませたい場合などは、やはり「最も高いパフォーマンス」に切り替えてCPU等を最大限に動くようにする方が良い。 

 

さて、この制限がかかっている状態でのベンチマーク結果。
(全て1920x1080のフルスクリーンモード。)

 

PSO2、1920x1080、低設定(テクスチャ解像度:圧縮、シェーダー品質:簡易)。スコア037692。

標準設定で動かしていた時と同じくらいのスコアになっているが、排気ファンの騒音レベルは段違い。
排気ファン自体は回っているものの、速度は抑えられているので、そこまで気にならないレベル。

 

同じくFF14ベンチ。こちらは標準品質(ノートPC)の設定でスコアは9520で「非常に快適」。

 

最後にFF15ベンチ。軽量品質の設定でスコアは6192で「快適」。

FF15公式のベンチマーク結果の一覧によれば、NVIDIA GeForce GTX 1060で6492、同3GBで7401、同6GBで7938らしい。
GTX 780が6225、GTX 760が4288、との事のようなので、一応ALIENWARE X51 R2(GTX 760)よりも良くはなっているって事になりますかね。

 

排気ファンの騒音を抑えつつ、実用的な範囲での動作って事を考えると、設定的にはこの辺りになるけど、いずれも十分過ぎるくらいのスコア出てますね。

更新: 2019/04/07
静音性

設定次第で抑えられるがフルパワー時はかなり耳障り

ノートPCの薄い筐体の中に独立GPU入れた上で高負荷かけてCPUもGPUもフル稼働、とか、そら煩いわ……ってのは購入する前から予想範囲内なので、フルパワーまでいかないけど、それなりな使い方した場合で……

先に出た電源設定を中間の「高パフォーマンス」にした上で、PSO2ベンチを標準設定で解像度を1920x1080のフルスクリーンにしてベンチかけたて騒音計測した結果が以下。

昼間に計測しているのでPCに負荷かかっていない時でも周りの環境音でそれなりにdb値があるのと、測定に使用してるのがスマホの騒音測定アプリなので、正規の騒音測定装置程の信憑性が無いのは了承して頂きたい。

 

低負荷時の状態からベンチ回し始めるとdb値が上がり、今回の計測では35.8dbから53.7dbに上昇。
ベンチ終了後db値下がってくるものの、ベンチ終了後も暫くはファンが回っているのでなだらかに落ち着いて行っている。
クールダウンが終了するとファンの回転が止まり、ベンチ開始前の状態とほぼ同じになった。

ファンの騒音値だけでは判り辛いのだけど、ファンが最大限に回ると騒音の中に高周波が混じって来て、それがかなり耳障りになる。

 

なので、ある程度ファンの回転を抑えてやると、そこの耳障りな部分が解消されるので、ファンが回転していても、そこまで気にならないレベルに抑制できる。

先に書いたようにゲームの場合は電源とゲーム自体の設定を変更する事で、プレイに支障の無い範囲でファンの騒音を抑える事が出来る。

 

一方動画のエンコードとかの場合は……爆音と言うか、耳障りな音がするのは覚悟して、むしろフルパワーで動作時間を短くするのが吉な気がする。

 

筆者の場合、デスクトップとして使用するためPC本体は少し離れた所に置いてあるので、その分少しはマシになっている筈だけど、それでもフルパワー時は耳障りな音が気になるレベルなので、ノートPCとしてそのまま使っていると、かなり気になると思う。
ただこれに関してはVostroに限らず、ノートPCな時点でどれも一緒な気がする。

 

とりあえず、ブラウジングしたり、コード書いたり、動画見たりする程度であれば無音。
ゲームや動画編集行うと爆音。
要するに排気ファンが動くかどうか次第。

 

ただ、ゲームにしろ動画編集にしろ、その辺りは割り切って行う作業なので、むしろそれ以外の場合は静かな事の方を評価すべきかもしれない。

更新: 2019/04/07
総評

デスクノートPCとしては優秀

Vostoroシリーズの最上位モデル(購入時)と言うこともあり、CPU性能やインタフェース周りに関しては不満は無いですね。
DELLのACアダプタ共通の不満としては、いい加減標準でL字コネクタにしろ、ってのはありますが……

GPUはミドルスペックで選んでいるので、選んだなりの成果は出ていると思います。
正直な所、GeForce GTX 1060でここまで出るんなら、GTX 1050Tiでも何とかなったかも、と言う感もあったり。

 

ただ公表されている各種ベンチ結果で見ると、1050Tiだと1060の2/3くらいの性能な感じな上、言うほど値段差が無いので、同じシリーズの中で比較すると1060選んじゃうだろうな、と。
なので、ラインナップに1050Tiしか無いPCも入れても良かったかなぁ、くらいだけど、それら含めても価格で見ると、結局Vostro選んでた確率は高そうな気がします(^^;

 

ちなみに元々のシステムドライブは128GBのM.2 PCIe NVMe SSDだけど、今回貼ったベンチ結果は500GBのM.2 SATA SSDに換装した上での結果。

HDD→SATA SSDへの換装では違いが体感出来るくらいにあるけど、SATA SSD→NVMe SSDだと体感だと気の所為レベルなので。

 

キーボードが少し特殊ではあるけど、配列自体はまともなので、これに関しては許容範囲内。

モニタもノングレアで割と綺麗。まぁ、普段は使わないんですけどね!(w

 

後、今回システムドライブ換装した訳ですが、回復イメージ自体はDELLのマイアカウントページからダウンロード出来ました。
回復後はDell Updateアプリケーションを入れて実行すれば必要なドライバまとめてダウンロード&インストール出来るので手間も無いのが良いですね。

 

反面、今更言うまでもないですが、サポートは無いものとして考えておくのが吉ですね。
マイアカウントで自分の所有機種のドライバーをダウンロードしたり、関連するFAQ探して自己解決したりする分には利便性も高くて良いのですが、一方でサポートセンターは全く頼りにならないので。
こちらの言っていることが理解出来ていないようで定型文での回答ばかりか、挙げ句には回答すら無く無視を決め込むような感じなので。

基本DELLのPCについては使い捨て、壊れたら終わり、くらいで考えとくのが良さそうです。

まぁ、DELLに限らず外資系の多くが、売るだけ売ったらお終い、的な考え方に見えますが……

 

とりあえずサポート抜きのPC本体のみで評価すれば、物自体は悪くないです。
後は寿命がどの程度なのか次第ですね。

 

システムドライブは容量が足りないので換装しましたが、メモリについては標準の8GBのままで様子見。
メモリスロット1つ空いているので、不都合が出るようなら8GB足して16GBにすることも検討しなきゃ、だけど、今の所8GBでも困ってはいないので。

  • 購入金額

    112,302円

  • 購入日

    2019年02月24日

  • 購入場所

    DELLオンライン

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