先日Amazonのタイムセールで購入して、予想以上の出来で驚かされたKinboofi製のリケーブル、KBF4759を掲載しました。
KBF4759は8芯の銅線を使ったケーブルでしたが、実はこれを購入した後で、やはりタイムセールで安売りされた上位製品(16芯 銀メッキ線+銅線)がありましたので、こちらの出来も気になって購入してみることにしました。
価格の割にはプラグ等細部の作り込みがなかなか上質というのは、先日のKBF4759と同様です。銀メッキ線と銅線の組み合わせで編み込まれているため、見た目だけならそこそこ高価なケーブルと見分けが付かないかも知れないと思わされます。
Noble Audio Sageと組み合わせたところです。外観上はそこそこ釣り合いが取れているように感じられます。
明らかにクラスを超えた音
今回は期待を込めて、敢えて比較的高価なイヤフォンと組み合わせてみました。試聴に使ったのは写真を掲載したNoble Audio Sageと、64AUDIO U4の2機種です。DAPも写真の通りAstell&Kern KANNを使っています。
まずはSageの方で聴いてみました。Sageは持ち歩く際にも、KBF4759を組み合わせていますので、単純に比較しやすい環境なのです。
まず「Alone / TOTO」を聴いてみると、高域のキレや低域のアタックの鋭さはKBF4759に若干劣っている感があります。その代わり空間の広さが一回り以上広がり、楽器やヴォーカルの質感で上位モデルの貫禄を見せつけます。
「Wallflower / Diana Krall」では倍音成分やブレスといった細かい音がよりはっきりと表現される傾向があり、さほどキレを要求されないソースであるだけに、KBF4759よりも確実に1グレード以上向上した感があります。
そこで、今まで格安リケーブルはどれもしっくりとこなかった、64AUDIO U4で使ってみることにしました。U4は普段AZLA Silver Galaxy Mix+を組み合わせていますので、さすがにこれより良くなるというのは少々考えにくいところですが…。
さすがにSilver Galaxy Mix+を上回ることはありませんでしたが、予想以上に高水準で驚かされます。Silver Galaxy Mix+比では高域方向のキレや解像度でさすがに分が悪く感じられますが、ヴォーカルやアコースティックギターの質感は決して負けていませんし、音場の広さもほぼ互角です。
さすがに「Stairway To Heaven / David Garrett」ではヴァイオリンの音色がやや細身に感じられますが、価格差を考えれば予想以上の僅差です。もっとも、音量を上げたときには差がぐっと縮まるのですが、小音量時には解像度の差などがはっきり劣ってくる傾向がありますので、本当に高いケーブルと比べると微細な部分での表現力に差があるということでしょう。
それでも、U4との組み合わせで充分成り立つ実力を持ったケーブルは、メジャーブランドの1.5万円以下のケーブルにはまず無かったことを考えると、このKBF4746のコストパフォーマンスの高さは際立っているといえます。評価を僅かに減点しているのは価格を考えないで評価しているからであって、5千円以下としては間違いなく抜群の実力です。
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購入金額
4,100円
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購入日
2019年02月04日
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購入場所
Amazon
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