レビューメディア「ジグソー」

新PCへの準備(その11)~現行の光学メディアを一通り扱いたいなら

PC-9821の時代を含め、私がメインで常用するPCには光学ドライブを複数台接続してきました。

5インチベイが1つしかないPCの時には内蔵+SCSI外付け、ベイが複数の場合にはSCSI接続またはATAPI接続といった具合です。

 

しかし、今時の自作PC界隈では、5インチベイを用意するくらいならイルミネーションや水冷システムを組み込むというのが主流で、5インチベイがそもそも用意されていないPCケースも少なくはありません。

 

その場合、光学ドライブを必要とするユーザーはUSBで外付けすれば良いという考え方なのでしょう。しかし、個人的に多少はオーディオ性能を重視したいという考え方から、光学ドライブのSerial ATA接続は外したくない要素でしたし、オーディオ読み出し性能に定評のあるPioneer製Blu-rayドライブもできれば搭載しておきたいと思っていました。

 

先代のメインPCから、長年使い続けていながら未だに元気に動いているH-L Storage GGW-H20N(Blu-rayライター+HD DVD-ROM)は移設するつもりで、もう1台としてPioneer製のBlu-rayドライブを購入することにしました。

 

PCの能力はともかく、接続するモニターはWUXGAなのですが、ドライブ自体は一応UHDBDに対応しているものにするつもりでした。そうなると、選択肢は以下の3モデルです。

 

 

・BDR-S12J-X

・BDR-S12J-BK

・BDR-212JBK

 

 

このうち、機能面でフル装備といえるのは最上位モデルのBDR-S12J-Xです。ただ、これは最下位のBDR-212JBKと比較して、店頭実売価格が2倍以上と高価です。懐に余裕があればこれ一択なのですが、今回は高すぎて断念しました。

 

残るBDR-S12J-BKとBDR-212JBKですが、ドライブとしての基本性能はほぼ同等です。ただ、BDR-S12J-BKは最上位BDR-S12J-Xと同様のPioneer独自機能の多くが実装されているのに対して、BDR-212JBKはほぼそれがありません。となると、自動的に選択されたのはBDR-S12J-BKとなりました。

 

この製品はなぜかPioneerの直販で購入する方が、一般的なパーツショップや量販店よりも安価であることが判りましたので、Pioneer ITストアから購入しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今時リテールボックスに入って売られているPC向け光学ドライブというのも、案外少なくなった気がします。BDR-212JBKなどは店頭で購入するとバルク品という形になりますからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

中にはドライブ本体と説明書だけが入っています。以前はここに添付ソフトウェアのCD-ROMまたはDVD-ROMが付いていたはずなのですが、少し前にダウンロード提供のみに改められたそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

BDR-212型番のシリーズはつや消しブラックのフロントパネルですが、BDR-S12型番の製品はこれが光沢ブラックとなり、デザインも差別化されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以前はBDR-S型番の製品は国内の十和田工場で、組み立て品質の高さなどもアピールしていたはずですが、現在は最上のBDR-S12J-Xに至るまで中国製となっています。

 

一部に六角形の模様が付いているのは、Pioneer製オーディオ製品でもおなじみのハニカムシャシー(の名残)です。DVD-Rドライブが高級品だった時代はしっかりとしたハニカム構造のシャシーでしたが、現在は薄く段差が付いているだけで、効果のほどは正直微妙ではないかと思います…。

更新: 2021/01/01
機能性

Pioneer BD Drive Utilityで細かな調整に対応

一般的なPC向け光学ドライブは、素早く正確に読み書きができることというのが全てで、それ以外の価値を追求されていることは滅多にありません。

 

Pioneer製ドライブの独自性は、これを敢えて速度を犠牲にすることで騒音を落としたり読み書き品質を向上させるという設定も可能であるということにあります。これは正規ユーザーにダウンロード提供されている「Pioneer BD Drive Utility」というツールで実現されます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

個別の機能を全て紹介していくとキリが無いので、詳細は上に掲載したスクリーンショットでご確認ください。

 

私の場合はPCでライブ盤のBlu-rayなどを観る場合を考慮して、静音モードを有効にしています。CDCheckは盤面の質に不安がある音楽CDのチェックなどに有効でしょう。

更新: 2021/01/01
使用感

割高ではあるが、それに見合った品質感

先に述べた通り、新メインPCではH-L Storage GGW-H20Nと併用する形で利用しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

GGW-H20Nは先代メインPCの初期から使っているドライブですが、未だに元気に動いていますし、対応ソフトさえ用意すればHD DVDの再生も可能という対応幅が魅力で使い続けています。随分後に使い始めたPioneer BDR-206がすでに故障していることを考えると、このドライブの耐久性は高く評価したいところです。BDR-S12J-BKにはこれよりは長持ちしてほしいところです。

 

 

それはともかく、現時点では騒音レベルの低さや読み出しの安定性など、多くの要素で高い満足感があるという印象です。ここ数年は滅多に光学メディアの書き込みを行いませんので、書き込み動作についての論評はまだできませんが、少なくとも読み出しドライブとして高い完成度ではないかと思います。

 

秋葉原のPCパーツショップで調べた限りでは、下位のBDR-212JBKでも1.6~7万円という実売価格であり、Pioneer ITストアにおけるBDR-S12J-BKの価格との差はせいぜい3千円少々なのです。その差額であれば、BDR-S12J-BKを積極的に選択する意味もあるのではないかと感じさせられます。

更新: 2021/01/01

新PCの完成形

このBDR-S12J-BKを加え、結果的に新PCは以下の構成となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

運用を開始したばかりなのに、型落ち感が強く漂ってしまっていますね…。

  • 購入金額

    20,166円

  • 購入日

    2020年11月06日

  • 購入場所

    パイオニアITストア

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