先日、ジャック・ルーシェの最初期盤の「Play Bach」のLPを掲載しました。
これはこれで全く悪くありませんし、早速WAVで取り込んで普段から聴いているのですが、これを聴いているとやはり記憶に強く残っている「デジタル・プレイ・バッハ」を聴きたくなってしまうのです。
はっきりと言ってしまえば、「デジタル・プレイ・バッハ」の方を聴く前にこちらの初期版を聴いていたとすれば、恐らく私はここまでジャック・ルーシェという人の演奏を気に入ってはいなかったと思います。
そこで早速中古盤を手配してみました。
まあ、本当は元々聴いていた金蒸着CD盤が見つかればそれがベストなのですが…。
私自身記憶がはっきりとは残っていないのですが、Discogsに登録されている情報で見る限りは、私が元々持っている金蒸着CD盤と、こちらの通常版では収録内容等は全く同じであるようです。
じっくり聴いても良し。BGMにしてもお洒落
まずは本作の収録内容を確認しておきましょう。
01. Air On The G String
02. Invention For Two Voices No.8
03. Siciliano In G Minor
04. Toccata And Fugue In D Minor
05. Prelude No.1 in C Major
06. Prelude No.2 In C Minor
07. Jesus,Joy Of Man's Desiring (Chorale)
Italian Concert In F Major
08. 1st.Mov.Allegro
09. 2nd Mov.Andante
10. 3rd Mov.Presto
11. Choral Prelude No.1(Wachet Auf,Ruft Uns Die Stimme)
12. Fantasy In C Minor
Piano Concerto No.1 in D Minor
13. 1st Mov.Allegro
14. 2nd Mov.Adagio
15. 3rd Mov.Allegro
1曲目の「Air On The G String」(G線上のアリア)が流れ始めた瞬間に、「やっぱりこれだよな」と納得されられます。ほぼ同じアレンジのライブ映像がありましたので掲載しておきます。
映像を探しても、初期の演奏のものが多く、なかなかこのアルバムの時代の演奏が見つからないのですが、この辺りを紹介しておきましょう。
本作の1980年代の演奏は、アレンジが古くささを感じない洗練されたものとなっているだけではなく、音質的にも当時としてはかなりこだわったデジタルレコーディングであり、低域方向の迫力や分解能は最新の水準には及ばないものの、それ以外の点ではなかなかの水準を保っていることが大きな魅力となっています。もっとも、ここで紹介しているYouTubeのものでは音質はかなり悪くなっていますので、CD等ではもっと良質であるとお考えください。
じっくり聴き込めばバッハの楽曲の魅力を再発見できるだけの完成度がありますし、BGMとして流しておいても洗練されたお洒落な音としてよく似合うでしょう。聴き方次第で色々な楽しみ方が出来る作品となっていて、私のように普段クラシックやジャズをさほど嗜まない人間でもすんなりと親しめる1枚です。
ただ、この音を聴いていると、今度は「デジタル・プレイ・バッハ」の演奏をレコードで聴きたいという願望が出てくるわけで…。
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購入金額
480円
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購入日
2019年01月14日
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購入場所
BOOK OFF
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