先日新たに導入したスピーカーケーブル、QED Performance Ruby Anniversary Evolutionですが、スピーカー側の端子には汎用のYラグが使えたため、audioquest Sure Grip Spade Gold-Platedを使って端末加工しました。
しかし、問題だったのはアンプ側の端末処理です。というのも、使う予定のアンプが全て極めて古い製品ばかりであり、バナナプラグなど最近当たり前となっているプラグ類が一切使えないのです。
当初考えたのはバナナプラグを装着して無理矢理アンプ側の端子にねじ込むということでした。Web上で情報を漁っていると、SANSUI AU-α707DRのスピーカー端子に強引にバナナプラグを挿して使っているという記述も見られましたので、不可能では無いだろうとも思ったのです。しかし、どうせならより無理のない形で使いたいと思い、直線型のピンである所謂Iラグを探しました。
すると、オーディオ店逸品館の自社ブランドAIRBOWでそのような端子が用意されているのを見つけました。ただ、これは半田を流し込むなどの処理が必要であり、個人的にはあまり使い勝手がよくないと思ってしまったのです。半田を使うと半田自体の質も音質に結構影響しますし。
そこでAmazonで使えそうなものを探してみると、見つかったのが本品のようなストレートピン形状のスピーカーターミナルでした。あまり品質を追求できる水準の品は無かったのですが、不良品率があまり高くなさそうということで、このMG-Mというブランドのものを選んで購入することにしました。なお、品物自体の型番等は特に記載されていませんでした。
太いケーブルではやや頼りなさが
それでは実物を確認してみましょう。
ステレオスピーカー向けで両方の終端を処理するためということなのでしょうが、8本セット(赤・黒各4本)で届きました。今回はアンプ側だけで良いので、4本で充分だったのですが…。
ビニール製のカバーと、ネジ止め式のプラグで構成されています。ただ、ケーブル固定ネジは1本しかありませんし、根本もさほど深く作られていませんので、取り付け強度という意味では一抹の不安を感じる部分もあります。
実際にケーブルに組み付けた状態です。Performance Ruby Anniversary Evolutionは中身だけでは無く皮膜も厚みがありますので、組み付けは結構難航しました。写真では固定ネジがかなり浮いた状態ですが、これでもこれ以上締め込むのは困難というほどに締まっています。
本品はプラグ部分がさほど太くありませんので、古いアンプのスピーカー端子でも充分に装着が可能であり、バナナプラグを強引にねじ込むよりは無難に使えそうに思えます。ただ、ネジ1本でケーブルを固定する形ですので、今回のように太くて固く重量があるケーブルと組み合わせようとすると、どうしても取り付け強度に不安は残ります。
その点さえ我慢できるようであれば、形状的には汎用性が高いものとなっていますので、幅広い環境で使える優れものということが出来ると思います。
-
購入金額
1,178円
-
購入日
2018年12月07日
-
購入場所
Amazon
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。