レビューメディア「ジグソー」

前作とは2本でワンセット

※前作「英雄伝説 閃の軌跡」のネタバレが入ります。5年も前のゲームですので今更だとは思いますが、気になる方は本レビューは読まれないようにしてください。

 

先日、ほぼ完全に日本語でのプレイに対応したということで、日本ファルコムのRPG「英雄伝説 閃の軌跡」のSteam版となる「The Legend of Heroes: Trails of Cold Steel」を購入してプレイしてみました。

 

 

 

 

 

説明画面などで僅かに英語表示となってしまう部分はあるものの、概ね日本語で問題なくプレイできる水準となっていて、結局そのまま一気にクリアしてしまいました。もっとも、結局キーボード操作があまりに不便だったため、以前購入してあったゲームパッド、Logicool F710を使って進めることとなりましたが…。

 

 

 

 

若干古さを感じるとはいえ、私自身コンシューマー機でゲームは殆ど遊びませんし、PCゲームも最近のFPSとオンラインゲームばかりという風潮に嫌気がさして遠ざかっていたため、個人的には丁度良い時代感という感じです。

 

 

さて、問題だったのは前作「英雄伝説 閃の軌跡」は主人公リィンが大事な戦いで敗れ、自分が助けるはずだった仲間達が命がけで彼を戦場から脱出させるというシーンで終わってしまうという、何とも中途半端な形でエンディングを迎えてしまうということです。

 

結局ストーリーをキリの良いところまで完結させるためには、続編となる本作「英雄伝説 閃の軌跡II」もプレイせざるを得ないという構成となっていることになります。シリーズは全4作ですが、3作目以降は少し年代が動きますので。

 

実は前作を購入したときには、同時にセール価格となっていた本作は購入していませんでした。ストーリーを追うことを考えればこれは大きなミスだったのですが、幸いなことに前作の終盤をプレイしている頃に再度Steamのセールが開催され、以前のセール価格よりも安価になっていたため購入することにしたのです。

更新: 2018/12/06
総評

そつの無い作りではあるが…

取り敢えずいくつかスクリーンショットを掲載しておきます。

 

 

 

▲タイトル画面。プレイヤーキャラが増えるとここの人数が増えていきます
▲タイトル画面。プレイヤーキャラが増えるとここの人数が増えていきます

 

 

 

 

▲プレイ画面
▲プレイ画面

 

 

 

グラフィックや音楽などは、多くの部分で前作の流用となっています。まあ、そもそもストーリーが連続しているのですから、下手に変えてしまうと世界観を壊してしまう訳ですが。

 

その割にバトルシステムなどは新要素が結構追加されていて、この辺りはなんとも都合の良い変化という気がします。以前の日本ファルコムのゲームと比べると、この辺りがどうもしっくりこない感覚があります。

 

 

 

 

▲キャラクターのステータス
▲キャラクターのステータス

 

 

 

本作では前作よりもプレイヤーキャラが増えるのですが、ゲームシステムが大きく変わっている訳では無く、メイン4人+補助1~3人という制約はそのまま残っています。昔ながらのシステムですが、ストーリーとの整合性を考えると、たまに不自然さが残ってしまいます。

 

 

 

 

▲説明が英語のままの部分も…
▲説明が英語のままの部分も…

 

 

 

少し気になったのが、前作と比べるとこのように半端に英語のまま残されている部分が少々多くなっているということです。勿論、書かれている内容は至極単純な物ですから、英語だからといってプレイに支障が出るほどではありません。ただ、セーブを実行する前に終了しようとするときに表示される警告メッセージまで翻訳を忘れている辺りはちょっと残念でした。前作ではここはきちんと翻訳されていましたので…。

 

 

さて、「閃の軌跡II」はまだプレイ途中なので、ゲームクリア後の結論については何ともいえません。ただ、以前のゲームと比べると、どうしても漫画やライトノベルというジャンルに近い物になってきたなという印象は受けます。時代に沿った流れなのでしょうけど…。

 

 

社会人になってしまうと、やりこみ要素が多い日本ファルコムのゲームはなかなかじっくり遊び尽くすことが難しくなってしまい、昔プレイした作品よりはどうしても印象が薄くなってしまいます。このシリーズも何周かずつクリアしないと全貌が見えてこない作りですが、そこまでやり込めるかはちょっと微妙です…。

更新: 2019/11/11
満足度

これで終わらなかったのは少し風呂敷の広げすぎかも?

※この部分はネタバレ有りです。

 

このレビューを上げてから約1年経過していますので、さすがにクリアして周回プレイもしました。

 

この「閃の軌跡II」は、前作「閃の軌跡」と併せて、主人公リィン・シュバルツァーが所属する「トールズ士官学院 特科クラスVII組」の1年間を描いた物語であり、特に「閃の軌跡II」では国の内戦に巻き込まれ、そこに関与せざるを得ない状況に陥ることで、物語の規模が飛躍的に拡がっていきます。

 

それでも、ここまではまだ以前のシリーズと比較して、そこまで極端にスケール感が違っていたりはしませんでした。とはいえ、「騎神」と呼ばれる古代文明の兵器が出てくる辺りから世界観がどうも怪しくなっていきますが…。

 

 

 

 

▲主人公リィンが操る騎神
▲主人公リィンが操る騎神

 

 

 

 

プレイアブルキャラクターも、VII組の生徒全員+協力者ですので、特に最後の「後日談」ではかなり増えてしまって、やや収拾が付かない面も…。

 

 

 

 

▲ここで選択できる全員がプレイアブルキャラクター
▲ここで選択できる全員がプレイアブルキャラクター

 

 

 

 

それでも、「英雄伝説」シリーズらしい、世界観の細かな描き込みは健在ですし、移動した土地ごとの風景の移り変わりがきちんと用意されているなどの丁寧な造りはさすがというべきものでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

正直言うと、今までの軌跡シリーズとのバランスを考えれば、ここでストーリーに一区切りが付いていた方が整っていたとは思います。ただ、続編となる「閃の軌跡III」と「閃の軌跡IV」で、軌跡シリーズ初代の「空の軌跡」からの伏線がある程度は回収されていたりと、この世界観を続けたかったという作り手の意図も充分理解は出来ます。

 

もっとも、私自身「閃の軌跡III」「閃の軌跡IV」は、まだSteam版が用意されておらず、ストーリーは大体知っているというだけのことですので、実際にプレイする機会があればまた印象が変わるのかも知れませんが。

 

元々PlayStationシリーズ向けに作られた作品であり、「トロフィー」などやりこみ要素は豊富ですので、一度入手してしまえば長く遊べる作品だと思います。

 

1つのゲームをじっくりと楽しみたいという方であれば、このシリーズはその要求を満たしてくれるものであるでしょう。

  • 購入金額

    2,786円

  • 購入日

    2018年11月22日

  • 購入場所

    Steam

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