「芋づる式洲崎綾 Part6」。Webラジオのキャラクターの面白さと天使の歌声のギャップ萌えですっかりファンになった洲崎綾(あやちゃん/ぺっちゃん/あやっぺ)関連。12月といえばあやちゃんのバースデイということで、それに向けてこの1年で増えてきた彼女の参加した作品や楽曲、Webラジオのイベントやそれらの関連商品まで、幅広く芋づる式にご紹介するシリーズレビューの6回目。
2017年にあやちゃんが参加した劇場映画、「BLAME!」。
原作は漫画家弐瓶勉の初長編で、すでに完結している漫画だが、その独特の世界観で世界中にファンがいるカルトな人気を持つ作品。いままで何度か映像化が企画されたが、ことごとく途中でポシャッてきた作品でもある。それはおそらくその「世界観」を表せなかったから。それが「シドニアの騎士」でコンビを組んだポリゴン・ピクチュアズにより映像化されたのだ。
どこまでも無限に続く無秩序に増殖する都市、それは広さ的な意味だけではなく、深さ的にも何千階層と積みあがった社会。そこでは暴走した「都市」が自らを造り、維持している。ネットに接続できないものは違法居住者とされ、駆除系をはじめとするセーフガードから狩られる運命。以前人間は「ネット端末遺伝子」を持っており、ネットに正規に接続できたが、現在では感染によりネット端末遺伝子を持つ人間はいなくなり、ネットを利用し享受するものから、狩られ排除されるものに転落している。今では人間は、都市=統治局と、はるか昔に人間から分化し都市に適応した珪素生物に囲まれつつ、都市の片隅で息を殺して生活している。
そこを征く無敵の男、霧亥(キリイ)。彼は失われた「ネット端末遺伝子」を探している...
映画は、そんな男と都市にへばりつくように住んでいる電基漁師のグループの物語。
もともと漫画のBLAME!は一人称があまりない、淡々とした語り口の物語で、統治局(主にセーフガード)と珪素生物と人間との三つ巴の物語。そして主役は都市?というほど風景画のような漫画だったが、この映画では(単発映画という短期決戦ということもあり?)統治局(セーフガード)vs人間の戦いに的を絞っている。そのため、電基漁師のキャラクターは重要なのだが、人間側ヒロインであるづるとその親友で、後に上位セーフガード=サナカンに殺されて外観を模倣されるタエ、男性陣は村のリーダーでセリフが多いおやっさん、存在感がある若頭的立ち位置の捨造くらいしか頭に入っていかない。
それらメインキャスト以外を確認するにはこのパンフレットは有用かも。
あと弐瓶作品独特の難解な用語の説明があるが、あまり詳しいものではなく、一言説明。そういう意味では「BLAME!の歩き方」というほど親切なものではない。
ただ、そのモノトーンの装丁が劇場版BLAME!の世界感(観ではなく)とよくマッチしていて、映画の雰囲気をよく表している。
あとでページをめくると、あの映画館のDolby Atmosで降り注ぐ音響とともに、巨大なスクリーン(←最前列しか空いてなかったラシイwww)で見た映画が思い出される、そんな一品です。
...クッ、駆除系か...!(前売り券にランダムに封入されていた1/35のフィギュア)
主要キャストではあるが死んじゃうので...
あやちゃんは、タフなキャラクターが多い「BLAME!」の世界で、病気の妹を助けるため、戦闘などが得意でないにもかかわらず戦闘に参加し、死んでしまう「タエ」を演じたが、途中で死んじゃうからか?このパンフでは1枚のキャラ絵と数行の説明で片付けられている。
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購入金額
880円
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購入日
2017年05月13日
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購入場所
チネチッタ
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