「芋づる式洲崎綾 Part6」。Webラジオのキャラクターの面白さと天使の歌声のギャップ萌えですっかりファンになった洲崎綾(あやちゃん/ぺっちゃん/あやっぺ)関連。12月といえばあやちゃんのバースデイということで、それに向けてこの1年で増えてきた彼女の参加した作品や楽曲、Webラジオのイベントや、それらの関連商品まで、幅広く芋づる式にご紹介するシリーズレビューの6回目、かつ音楽の杜ジャンルでもある。
自分があやちゃんに注目したのは、ラジオ洲崎西が起点だが、ファンにまでなったのはどう考えても声の芯が柔らかくて心地よい彼女の歌の影響が大きい。そんな歌を直接聴けるチャンスはアニメやゲーム系のイベントなどで結構あるのだが、だいたいそれらはキャラ声で、貴重な地声に近い歌声が聴けたのが、シーサイド・コミュニケーションズ製作番組の合同ライヴ、SEASIDE LIVE FES。
最初は2013年にキャパ800のShinjuku BLAZE(ブレイズ)で始まったが、
徐々に規模を増し、2016年と2017年は連続してキャパ2170の舞浜アンフィシアターで開催された。
2016年のSEASIDE LIVE FES
は、自分的には演出が勝りすぎていて、各番組の特色を殺していたような気がしたが、2017年は楽曲CD
のレビューで書いたように、(参加番組の変更などによるものか、各番組の立ち位置の微調整はあったものの)基本その番組のイメージとなる部分が前面に出ていて、それに一曲程度の新機軸、ということで非常に良い「塩梅」だった。
期待して参加した
LIVE FESの円盤が発売されたので、振り返ってみた。
2017年の前年からの変更点は、それまで個人として「4年全通」だった浅倉杏美を含む「内田さんと浅倉さん」が2017年末で番組終了が決定していたので参加せず、新番組系では群を抜いて高い支持を得ている高田憂希と松田颯水による「フレッシュたかまつ」が参加したこと。
まずスターターは、洲崎西!前年はガチ系の曲がなく、「前座」っぽい雰囲気が漂ってしまったが、この年は良曲を充てられ、ハイパーアゲチューンの「Gift」でスタート、会場に火をつける重要な役割で、王者の貫禄という感じ。
最初っから会場一面、二人を表す緑とオレンジのサイリウムで埋め尽くされた
CDをレコーディングしたときはあやちゃんの声の調子がここ数年で一番良かったらしいが、この日は実は本調子でなかったとか(後のラジオで判明)。しかしそれを感じさせないロングトーンなどを聴かせ、FES参加最ベテラン組として会場を暖める。本番に強いあっちゃんも声が通っているし、相変わらず歌っているあやちゃんに抱きついたりロミオ(ヲタ芸)を打ったりしてちょっかい出してイチャイチャしてたのは見るのも楽しい。ラストの「幸せの居場所」はハイスピードなポップチューンで、円形のアンフィシアターを広く使って歌い、会場を充分に暖めて次につないだ。
続く春佳・彩花のSSちゃんねるは清楚系のドレッシーな衣装で登場、曲もカワイイ系が多いので、ぱるにゃすのお姫様感とそれを護る?すわすわのシャープな感じが強調された。
前年同様途中までは少し硬かったが、「絶対だよ」あたりですわすわが覚醒、それに引っぱられてぱるにゃすも暖まってテンションアップ。ラストのジャンプですわすわが飛びすぎて転んでしまったのはご愛敬だが。
2016年もSSちゃんねるは幻のMVとのシンクロなど演出が凝っていたが、この日もラストの「つよがりギターと泣き虫ピアノ」は冒頭部分がピアノ伴奏のみでゆっくりとサビ前構成で始まるなど、CDとは大きくアレンジが変わっていて楽しめた。
続くは男性ペア、BELOVED MEMORIES。前年もトリだったし、このFESのあとすぐ単独ライヴを控えていたので(2018/1/28、BELOVED MEMORIES 1st MEMORIES~Pleasure~)、トリを取るかと思っていたら意外なことにここに。ただ、衣装のキレ具合は主役???前年が全身ミラーボール状態だったたまるしが一人目立っていたが、この日はゆうまたそも含め、全身ベルトでまかれ、鋲が打ち込んであるジャケットやパンツで登場、もはや「近寄らんといて~」なキャラに。
ラップ調でワルなアレンジの「What's up?」では、鎖をぐるぐる振り回してアブナイ?(ただMCによるとプラ製で安全に配慮しているらしい(^^ゞ)。ラストに歌った「Love You」が男性アイドルグループ系ののびやかな曲で、衣装が妙に浮いてたけれどw
こういう服で鎖振り回しているヒトには基本、近付かないよナァ...
ここで前年同様、シーサイド・コミュニケーションズからシングルをリリースしたあっちゃんが再登場、ヒャダインこと前山田健一の作による2ndシングル「どきどきしちゃうどっきどき」を歌唱。清純な1stシングルの「Honey Face」とは打って変わって、♪ぺったんこ/ぺったんこ/ぺったんこ/ぱいぱい♪と歌うコミカルソング。これを会場のみんなと声を合わせてコール&レスポンスし、FESは後半に突入。
FESのラス前のポジションは、初回からずっと「(歌の方向性的に)正統派エース」の位置。FES開始時の正統派エース、中村繪里子と田村睦心がパーソナリティだった「ごぶごぶちゃん」が番組終了してからは「内田さんと浅倉さん」がその位置を務めていたが、昨年(2016年)からはあどりぶが担当。番組開始時は未成年だったへごちんもグッと大人っぽいメイクと衣装で登場、FESのあった2017年末に結婚を報告したゆっこさんと合わせて色気も出ており、一番オトナっぽいペアに。
シリアスな「世界の果て」では、歌っているとき「は」真剣な顔のへごちんの堂々とした歌いっぷりと、間奏で見せるクチャっとした孫感あふれる笑顔の落差が良い感じ。「未来の旋律」のA~Bメロではバックが薄いので、相変わらず上手いへごちんの歌が堪能できるし。
なんにせよへごちんは、アイドルマスター シンデレラガールズの主役島村卯月を演じるだけあって、ライヴも場慣れしていて盛り上げ方が上手。
5番組のラストはフレッシュたかまつ。
振りのシンクロ具合と、曲調が初年度の洲崎西っぽいが、はるかに「肝が据わっている」
番組の方も新人番組として群を抜いて高い支持を得ており、ニコニコ動画のシーサイドチャンネルのアーカイブの再生数が既にBELOVED MEMORIESを抜いて5番目だが(ちなみに上位から、洲崎西⇒西明日香のデリケートゾーン!⇒あどりぶ⇒春佳・彩花のSSちゃんねる)、歌いっぷりも新人らしからぬ肝の据わり方。とくにゆっきーの会場コントロール力がすごく、さっつんとともに舞台の端まで行って熱唱するので、元サーカス小屋で円形張り出し舞台のアンフィシアターの特性をよく活かしていた。
このまま例年なら全員トーク⇒全員曲(FESテーマソング)で〆、という段取りなのだが、年明けライヴが控えていたBELOVED MEMORIESが再登場!この日会場で先行発売されたライヴ用楽曲が収められた彼等の1stアルバム、“BELOVED MEMORIES 1st MEMORIES~Pleasure~”より、オープニングチューン「繋いだこの手」を熱唱。こちらは衣装もチェックとストライプのスーツに着替えていたが、曲もアイドル系のさわやかな歌で、ゆうまたその良い声とこのFESで歌うようになって上達著しいたまるしの歌が堪能できる。
全番組集めたラストトークを挟んでは、テーマ曲「Sweet December」を全員歌唱。この曲、いままでのテーマ曲の中で一番粋(いき)でクリスマスチック。構成としても男声vs女性番組という作りで、ゆうまたそとたまるしが交互にソロできっかけ側を歌い、受け側とコーラスを女性番組が受け持つというアレンジ。一端終わった後、バックが復活して延々とリプライズするなか、会場に手を振り、1番組ずつ退場するという演出もホリデイチックだった。
満足度は2015年
に次いで高かったので(2015年は席も良かったので)、また次があれば必ず参加...と思っていたのだが、今年(2018年)はなぜか開催無し。来年あるかどうかは現時点では不明だけれど、この2017年の回では前夜祭
と合わせて世代交代の「仕込み」が感じられたのと、もったいないことに歌にあまり執着がない洲崎西の二人が常々「私たち、もういいんじゃない?」と言っていること、あどりぶがゆっこさんの結婚で長期展望に不安要素があることで、洲崎西とあどりぶが揃うLIVE FESはこれが最後の可能性もある。
相変わらずシーサイドは、音楽ものはDVDだけでなく、BDもリリースしてくれるところがマル
そういう意味では、来年の再開を強く祈念しつつも、それが見えない現状では、とても大切にしなくてはいけないな、と思う円盤となっています。
【収録内容】
1. OPENING
2. Gift/洲崎西(洲崎綾・西明日香)
3. MC01/洲崎西(洲崎綾・西明日香)
4. Give me music/洲崎西(洲崎綾・西明日香)
5. 晴れ^^トキドキ;;涙/洲崎西(洲崎綾・西明日香)
6. MC02/洲崎西(洲崎綾・西明日香)
7. 幸せの居場所/洲崎西(洲崎綾・西明日香)
8. カタ想いのShowtime!/春佳・彩花のSSちゃんねる(照井春佳・諏訪彩花)
9. MC03/春佳・彩花のSSちゃんねる(照井春佳・諏訪彩花)
10. あなたと/春佳・彩花のSSちゃんねる(照井春佳・諏訪彩花)
11. 絶対だよ/春佳・彩花のSSちゃんねる(照井春佳・諏訪彩花)
12. MC04/春佳・彩花のSSちゃんねる(照井春佳・諏訪彩花)
13. つよがりギターと泣き虫ピアノ/春佳・彩花のSSちゃんねる(照井春佳・諏訪彩花)
14. 僕らは待っていた/BELOVED MEMORIES(田丸篤志・内田雄馬)
15 MC05/BELOVED MEMORIES(田丸篤志・内田雄馬)
16. What's up?/BELOVED MEMORIES(田丸篤志・内田雄馬)
17. NEGAI/BELOVED MEMORIES(田丸篤志・内田雄馬)
18. MC08/BELOVED MEMORIES(田丸篤志・内田雄馬)
19. Love You/BELOVED MEMORIES(田丸篤志・内田雄馬)
20. どきどきしちゃうどっきどき/西明日香
21. 刻印の花びら/あどりぶ(大橋彩香・巽悠衣子)
22. MC07/あどりぶ(大橋彩香・巽悠衣子)
23. 世界の果て/あどりぶ(大橋彩香・巽悠衣子)
24. just go my way/あどりぶ(大橋彩香・巽悠衣子)
25. MC08/あどりぶ(大橋彩香・巽悠衣子)
26. 未来の旋律/あどりぶ(大橋彩香・巽悠衣子)
27. Starting over/フレッシュたかまつ(高田憂希・松田颯水)
28. MC09/フレッシュたかまつ(高田憂希・松田颯水)
29. 虹色クレヨン/フレッシュたかまつ(高田憂希・松田颯水)
30. 会いたいよ/フレッシュたかまつ(高田憂希・松田颯水)
31. MC10/フレッシュたかまつ(高田憂希・松田颯水)
32. お祭りだ踊れ!/フレッシュたかまつ(高田憂希・松田颯水)
33. 繋いだこの手/BELOVED MEMORIES(田丸篤志・内田雄馬)
34. MC11/ALL CAST
35. Sweet December(SEASIDE LIVE FES 2017テーマソング)/ALL CAST
BONUS TRACK Back Stage Talk
地声に近い歌唱では最新(かつ、ひょっとすると最後?)
あやちゃんはキャラの表現としての歌唱以外にはあまり興味がないようで、非常に残念なことにアーティストデビューなどは考えていない感じ。そういう意味では「キャラではない洲崎綾」として歌う貴重なイベントだったのだが...FESの次回開催(もしくは洲崎西の参加)が見えない現状では大変貴重。最推し。
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購入金額
7,500円
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購入日
2018年05月20日
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購入場所
洲崎西じこけーはつセミナー2018/あどりぶグランプリ2018 会場物販
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