STREAM DECK というスイッチャーを購入。
メディアスタジオだとこういう機器で映像を切り替えたり音源を出したりとするのですが、スタジオ利用だけでなく、アプリの起動ボタンやショートカットボタンとして使用できるなど、いろんな使い方があります。
もともとカッコいいデバイスだなぁと思っていて昔から欲しくて狙っていたのですが、つい先日に事件的安売りがあって思わず購入してしまいました。
1万四千円台だと……!?
4・5千円レベルで安い……。
何の間違いか分からないですが、即、購入ボタンを押してしまいました。
どのような在庫でどのような値付けだったのか知る由も無いですが、「お届け日は1か月後ぐらいに遅れます」というお知らせメールが届き、すぐにサイト上の在庫ステータスが「在庫なし」に。
しばらくして在庫数が復活したのですが、値段は平常時のものに。ただ、そちらの金額の物を購入するなら「即日納品」と記載されていて、なんだか複雑な気持ちでした。
そんなわけで、1か月後にはならなかったですが、2週間後に届いてました。
かっこいいデバイスは、やっぱり箱までかっこいい。
箱の裏。Windows と Mac に対応しています。付属のソフトでキーの設定をするので、そのアプリが動くのがこれらの OS ということかもしれないですね。
箱に入っているのは本体とスタンド、そしてマニュアルです。
スタンドはプラスチック製で高級な感じはありませんが、使用時は全く見えなくなります。
本体の脚となる丸い凸部分が綺麗に収まる凹があり、そこに嚙み合って安定する仕組みになっています。そのため横からボタンを押したとしても本体の位置ずれがありません。
コードは本体から伸びていて取り外し不可。すごく細いコードで折り曲げる機能もないため、STREAM DECK をキーボードの下(手前)に置こうとするとコードが邪魔で置けません。スタンドを使う必要はないのですが、このコードの付け根が壊れるのが心配なのでスタンドを使った方がいいかも。
マニュアルは基本英語で、注釈として日本語があります。英語に番号が振られていて、それに日本語が対応しているようですが、なんか番号が合っていない気がしてよく分かりませんでした。図と英語で理解するしかないですが、複雑な操作はないのでマニュアルは必要ないように思います。付属ソフトの使い勝手は別にしてボタンなどは日本語化されています。
スタンドは高さを調節できる機能があり、かなりよくできてあって、しかも安定しています。
僕はキーボードは脚無しで寝かせたまま使うのですが、この STREAM DECK に関しては一番低い位置で立たせています。キーボードの上に設置しているので高さが合わないことと、あとボタンの表示内容が角度があった方が見やすいという理由です。
本体はスタンドに乗っかっているだけなので、簡単に手に取ることができます。
ボタンは透明な厚いガラスレンズのような質感で、少し浮き出してボタンらしい意匠になっています。奥の方に液晶画面があり、そこにアイコンなどの絵を自由に表示できるようになっています。
自分でカスタマイズした時に分かりやすいようにオリジナルの絵を表示させることで、分かりやすいインターフェースになります。
ボタンの押した感触は、よくあるゲーム機のコントローラのボタンと同じような感覚です。
押し込んだ感触があり、押したフィードバックが得られるので手元を見ずに打つタイプの人でも使いやすいと思います。
ボタンに表示される画像は解像度は低く、ドットが見えます。斜めの線や細い線などは若干見にくいです。発色は綺麗で、明るい部屋の灯下でもはっきりと見えます。
実際に使っている感じ。
アプリの起動ボタンの他、ホットキーとしていろいろ割り当てることができます。
32個のボタンを搭載したモデルもあるのですが、いろいろ使ってみた結果、そんなにボタンを使うシーンはあまり無いですね。それなら別にキーボードを用意した方がいいくらい。
この例でも実際にやっているのですが、僕の場合は左上のボタンに「プロファイルの変更」ボタンを割り当てていて、これを押すことでプロファイルの切り替え(ボタン設定の切り替え)を行うことができ、実質、半無限大のボタン設定ができます。使用するアプリごとにプロファイルを作っておけば、ポンポンと切り替えて使用できるのでかなり便利。ボタンの内容が表示されるので実行ボタンを間違えないし、かなり助かります。
ボタンひとつで複数のアクションを実行したりも技術があれば可能。
例えばコマンドで複数のアクションを実行するプログラムを書いておき、ボタンでそのプログラムを実行するだけです。可能性は無限大。
制作でも、時短に使えます。
画像素材の場所、動画素材の場所、とか PC 内から探してくるのが面倒な時、ボタンに登録しておけばワンタッチで呼び出し可能。
デスクトップにショートカットを置いておいてもできるのですが、現在の画面を変更せずにできるのは意外と便利でペースを乱さないです。
電源が切れても、USB を抜いても設定は本体に残って記憶されているので、例えば出張時に STREAM DECK を外して持っていけば、別の PC で同じボタンで作業ができたりします。環境が PC ではなくデバイスに残るのは良いですね。
今回は滅茶苦茶安く購入できたので、とにかく満足。大事に使っていきたいです。
もう1つ、別のデバイスも購入予定なのですが、こちらは10万円近いのでちょっと迷ってます………。
タイムラグのないコミュニケーション
登録ボタンの内容をアイコンとして表示できる。
実はスマホやタッチパネル画面で再現できる機能性です。
iPhone や iPad を広く知らしめたスキューモーフィックデザインでのユーザインタフェースはデザイナーにとってもコンピュータ業界なら古典的な手法でしたが、得られるフィードバックでの違和感は「別売りのキーボード」という新しい需要を生み出すことしかできませんでした。
その後、物理ボタンは廃止されることなく、ベルンシュタイン問題の根本的な解決も無く力学的状態に依存する形に収まったのは、機械のせいなのか、それとも人間の進化の怠惰なのか。
物理ボタンかつ液晶画面。
これが現在のインターフェースの頂点。
シンプルだけどそう思わずにはいられないです。
機能を記憶しなくても、操作を憶えて忘れた頃に再度触っても、一目でわかるインターフェース。
そして手探りでも判別でき、「押した」のフィードバックが確実に得られる。
機械と一体化するようなコミュにケーションがここにあるようです。
掃除しやすい
凹凸や隙間が少なく、掃除がしやすいです。
ボタンの押し込み具合は気持ちよくスムーズで、いまのところ壊れる感じはしません。
作りはすごく良いですね。
なお、キーボードとしてではなく外部入力機器として認証されているようで、パスワードの暗記端末として使用してみようとしたら動かないこともありました。
ボタンがデザインができるという付加価値
明確な使用用途の目的を持っていない限り、有用性が感じられないデバイスです。
本来はスイッチャーとして、DJ やライブ配信時の音出しボタン出しに使われるデバイスですが、おそらくキーボードの拡張ショートカットとして使われる人が多いように思います(ライブ配信している人の方が少ないため)。拡張キーボードとしての機能面では全く問題ないですが、そう考えると値段は他機種に比べて高いですね。
機能面では他機種と同類ですが、やはり最大の魅力は「ボタンがデザインできる」というところ。
テプラやシールなどを貼っても同じことができるのですが、やはり完成度・美しさが違う。ここにコストをかけるというところに、このガジェットの最大の「魂」の部分があると思います。
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購入金額
14,361円
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購入日
2021年07月11日
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購入場所
Amazon
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