実は予定外出費が続いて金がない状態が続いているのですが、そんな状況でついつい買ってしまったレンズです。
現行モデルはAF駆動モーターがUSM(超音波モーター)化され、光学設計も一新されたEF100mm F2.8 Macro USMとなり、開放値2.8や最短撮影距離0.31mなどの特性は維持されているものの、画質等はそれなりに異なってくるようです。
今回はAF-MF切り替えスイッチが脱落している個体(先の細いものをスイッチがあった部分に突っ込めば切り替え自体は可能)で、ちょっと安くなっているレンズがあったので何となく買ってしまったというわけです。
2枚目の方の写真で分かる通り、スイッチ部の内側が露出してしまっています。このスイッチを動かすことは不可能ではありませんが、面倒なのでEOS 7D等のAFできちんと合焦してくれるカメラで大人しく使うのが正解でしょう。
正面側から見た図ですが、結構打痕や傷がありますね。まあ、あまり気にしても仕方ありませんが。
EOS 7Dに装着した状態です。こうやって見る限りはそれほど状態の悪さは目立たないかも知れません。AF切り替えスイッチがないことは一目見れば判りますが。
色のりはやや淡泊。ボケ味は悪くない
まだ殆ど使っていないので、細かいところは何ともいえないのですが、取り敢えず上の写真の通りの組み合わせとなる、EOS 7Dと組み合わせて1枚撮影してみました。
F3.2で撮っているので、被写界深度がかなり浅いですね。被写体は64AUDIO製のイヤフォン、U3ですが、64AUDIOのロゴの「AUDIO」の文字列にピントを合わせた状態で、このように写ります。
発色は実物に対してやや薄味ですが、ボケ味はLレンズでなく、しかも旧世代レンズであることを考えれば思ったよりは良好です。率直に言ってしまえば、EFレンズの撒き餌として有名だった同世代の単焦点標準レンズ、EF50mm F1.8 IIよりは、こちらの方がスムーズなボケとなっています。
今なら製造打ち切りから年月が経過していて、元々それほど市場価格も高くないレンズですから、取り敢えず等倍マクロを使ってみたいという方にはなかなか手頃で良いレンズではないでしょうか。
もちろん、上位のLレンズや後継モデルのEF100mm F2.8 Macro USMと比べれば単純な性能では劣るのは確かだと思うのですが、レンズは性能がそれほど優れていなくても独特の味を持つものも多くあります。このレンズも、決して高画質というわけではないのですが、シャープな描画よりも程々に穏やかな画でまとめるという近接撮影には威力を発揮しそうです。
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購入金額
12,960円
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購入日
2018年08月26日
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購入場所
HARD OFF
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