以前64AUDIO U4で使うために、同じAcoustune製のイヤーピース、AET08を入手していました。結果として、AET08は現在もU4との組み合わせで使われています。
このAcoustuneのイヤーピースは、使用中のAET08の他に、ダブルフランジタイプのAET06、標準タイプのAET07が割合良好な入手性を保っています。私が現在使っているAET08は、実は低域重視目的となるとのことです。U4との組み合わせでは特に低域が強くなる印象はないのですが…。
元々U4は低域過多のイヤフォンで、低域を押さえ込む形で何とか使っているモデルです。AET08で低域が持ち上がっているとすれば、AET07にすればもう少し低域を抑えることが出来るのでは無いかと思いつき、早速調達してみました。
見た目は取り立てて特徴が無い、ごく普通のイヤーピースですね。使用中のAET08と並べてみましょう。
よく見ると少しだけ構造が異なっていることが判ります。AET08では中心部のステムが傘を突き抜けているのに対して、AET07ではステムは傘の裏までしか来ていません。とはいえ、これだけで音質差がそれほど大きく生じるのかは謎でしかありませんが…。
U4ならAET08、U3ならAET07という結論
それでは、早速目的の64AUDIO U4に装着して試聴してみましょう。U4はAZLA向けのLabkable Silver Galaxy Mix+ 2.5mm Balancedにリケーブルしています。
写真はU4ですが、この後試聴した下位モデル、64AUDIO U3でも外観上の違いは特にありません。U3も3.5mmステレオのSilver Galaxy Mix+にリケーブルしているので、外観上の違いを見つけるのが困難な状態です…。
さて、元々AET08が着いていたU4だけに、AET07で多少なりとも低域の量が減ってくれればと期待したのですが、残念ながらこの目論見は外れました。低域の量の変化は殆ど無く、むしろ高域方向の抜けが若干悪くなってしまいました。良く言えばまろやかですが、細かい部分を表現しきれなくなってしまったような印象なのです。
これをAET08に戻すと、バランスは殆ど変わらないものの低域の解像感や高域のキレが少しずつ向上していて、こちらの方が総合的に快適なバランスとなります。結局U4はAET08のままが良いという結論です。
そこで念のためにと、やはりAET08を装着していた64AUDIO U3でも試してみたのですが、こちらは意外な結果となりました。
まず、低域の締まりがAET08にやや劣るという点ではU4での使用時と同じなのですが、こちらはバランス的にAET07の方が自然に感じられるのです。そしてU4では高域の質が少し下がってしまったAET07なのですが、U3ではなんとこちらの方が高域が鮮明に感じられるのです。装着の具合はバラツキが出ないように注意していますし、U4とU3はノズル部分も含めて形状は殆ど同じであり、理屈の上では全く説明が付かないのですが…。
いずれにしても現時点で出ている音では、U4+AET08、U3+AET07がそれぞれ好ましいという結果に落ち着いていますので、それぞれの常用イヤーピースもこの結論に合わせることにしました。現時点で出ている音では、Astell&Kern KANN+64AUDIO U3でかなり優れたバランスとなっていますし、どうしても低域が多い辺りは気になるもののU4に差し替えたときの中域のリアリティーにも捨てがたい魅力があります。
Acoustuneのイヤーピースについては、この価格で3ペア(6個)入りと比較的手頃な価格で収まっていますので、気軽に試せるという辺りに好感が持ています。そのうちAET06も試してみる予定です。
-
購入金額
780円
-
購入日
2018年08月09日
-
購入場所
eイヤホン
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。