6月に開催されたアナログオーディオフェア2018の会場で買ってきたレコードクリーナーです。
普段は汚れのひどいレコードやカビの生えたレコードを買ってきたときには、arte製の2液式(洗浄液+仕上げ・保護液)レコードクリーナー(後日レビューを掲載するつもりです)を使って、ブラシを使ってひたすら磨くのですが、OYAG(オヤッグと読むそうです)のブースで「このクリーナーを使うとノイズ成分が減る」と言っていたので興味を持ち、お試しセットであるこちらを購入しました。
何というか、ラベルデザインの怪しさなどもあり、本当に大丈夫かと不安を抱きつつも、お試しセットなのだから試してみるかと割り切りました。
使用方法はラベルに書かれている通りですが、適量と言われてもどの程度が適量なのかは判断できません…。一応クロスやブラシで液を広げて、レコードの溝部分に十分に行き渡る程度を適量と解釈して使うことにしました。
驚きの効果
先に書いた通り、普段使っている液体式クリーナーは別にあり、これで今まで十分に汚れを落とすことは出来ていました。しかし、盤面を目視しても汚れが見えないのに、再生するとノイズまみれというレコードもありますが、そのようなレコードに対する効果は限定的でした。
そこで今回は、今までどうしてもスクラッチノイズが減らなかったレコード「Fleurs Coupees / Pierre Porte Orchestra」を、このクリーナーで拭いてみました。
ただし、拭き方については説明書きの通りでは無く、audio-technica AT6018のブラシ(湿式・乾式両対応)を使って強く擦った後で、このクリーナーの拭き取り部分で液を拭い、さらにaudio-technica AT6012X(乾式)を使って残った湿気を拭き上げるという形としています。
すると、驚くことに今までなかなか減らすことが出来なかったスクラッチノイズが、はっきりと判るレベルで減っているのです。AT6018の添付液では過去に何度も拭いたことはあったのですが…。
聴感上のS/N比も向上するとのことだったのですが、これについては元がひどすぎたので何とも言えません。ただ、少なくともこのレコードに収録されている「Cris D'Amour」(かつて金曜ロードショーのオープニングテーマとして使われ、一般には「フライデー・ナイト・ファンタジー」という題名で知られる曲)は今までに無く綺麗に再生できるようになりました。個人的にはこれだけで十分に満足です。
なお、このOYAGという会社の製品にはなかなかユニークなものがあり、約4千円のレコードブラシはどうみても歯ブラシのヘッド部分が7個並んでいるようにしか見えないものです。これは実際に市販の歯ブラシ(デンター・システマ)を並べたもので、これが実際に試してみてもっとも効果があったために商品化したという説明でした。彼らの説明では、デンター・システマ(通常の4列タイプ。硬さはふつう)の特殊な毛先がレコード洗浄に最も適しているとのことですので…。
ちなみに私もその話を聞いて当該のデンター・システマを買ってきましたので、後日汚れのひどいレコードを用意して実際に掃除してみたいと思っています。
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購入金額
1,000円
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購入日
2018年06月09日
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購入場所
アナログオーディオフェア2018 OYAGブース
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