どちらかといえば短期集中型で、長期にわたる作業をコツコツ地道に続けるような事は得意ではなく、あんまりマメな方ではないのだが、一昨年ほどからやろうと思っていた「長期作業」がある。
「果実酒を作ろう」
いままでビールと焼酎がメインだったけれど、健康診断の項目からはビールを控えた方が良いような指数もあり、多少は量を減らそうか、と。
ただビールを全量焼酎に置き換えるのは、呑み方がロックが多いため、アルコール摂取量そのものが多くなる可能性がある(冬はお湯割りが多いので良いけど)。それに焼酎の飲み方としては、「チューハイ」はほとんど飲まず、味わいあるのを濃いめでチビチビ飲む方が好きなので、ビールとは方向性が異なる。
そんで夏に水で割って「ぶはー」と飲めるお酒を造ろうかと。
そこで、一番ポピュラーで簡単、実家(現在の、ではなくて生家の方)でも漬けるのを手伝っていた梅酒を仕込むことに。
これはその時使った瓶。ディスカウントスーパーで梅/果実酒グッズセールの終わりに安価でゲト。
広口のガラス製で、プラスチックのスクリューキャップがついている。キャップには特にパッキンなどが入っているわけではなく、倒したら染み出してこぼれるかも。
名称も「ツケモノヨウビン」なので本来酒用ではない?
ただ、ラップかけておけばそこそこ保ちそうと判断(実際生家でも似たようなことをしていた)、安かったので購入。
容量は約4Lとのことだったので、1kgの青梅と、氷砂糖は控えめに500g、一升瓶で35度のホワイトリカーを用意した。
作り方としてはふつーに、水洗いした青梅を拭いてヘタを取り、熱湯消毒した瓶に梅⇒氷砂糖⇒梅⇒氷砂糖..と層になるように敷き詰めて、上からホワイトリカーを投入。今回のこだわりポイントはそのホワイトリカー。漬け込みに使う酒は20度以上であれば違反ではないので、ホワイトリカーのほか果実酒用ブランデーやホワイトラムなどでも特徴ある梅酒ができるが、ここはちょっと変わったホワイトリカーを使うことに。
今回使用したのは、熊本の渕田酒造場の「ホワイトリカーフチタ10年貯蔵」。
一般的にホワイトリカーは糖蜜を原料とした甲類焼酎(ホワイトリカー①)。いわゆる「新式焼酎」と呼ばれる甲類焼酎は、糖蜜からできたアルコールをさらに複数回蒸留して作るため、純度が高く癖がない。単品で味わう際には、この癖のなさが味わいの深さとは反比例関係にあるので、そっけなくてイマイチだが、果汁+ソーダで割ったりする際は「酒からの主張」が抑えられるため、合わせやすい。さらに大量生産できるので安価。
しかし今回使ったのは、米と米麹のみで造ったいわゆる「本格焼酎(ホワイトリカー②)」。本格焼酎の中では香りなどの主張が強くない「米焼酎」で、果実の香りや味わいとケンカするのを避け、それでいながら10年熟成させた乙類焼酎の味わい深さをプラスすることを狙った一品。
その熟成ホワイトリカーを注いだ後ラップをしてからスクリューキャップを閉め、一番温度変化が少ない洗面所下の収納に入れ、ときどき瓶を揺さぶって撹拌し、待つことおよそ1年。
出来はどうかな?
梅のエキスが出て色合い的にはいい感じになっている。
水で4倍ほどに割って呑んでみるとまだちょっとカドがあるが、さわやかさとまろやかさを併せ持つ、い~い感じの梅酒に。
コクとふくよかな香りはマル。もう少しカドが取れればサイコー。
(中身別瓶に移して)今年もこの瓶で漬けてみようかなー...
果実酒製作用に限り問題なし
果実酒ではニオイの問題も少ないし、多少隙間があって蒸発しても酒の濃さが変わるだけ、アルコールによる殺菌で腐る心配もない。安定性は良いので、果実酒製作用としては格安でマル。
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購入金額
200円
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購入日
2017年05月頃
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購入場所
ラ・ムー
がじおさん
2018/05/25
やってみたくなります。(^^
cybercatさん
2018/05/25
harmankardonさん
2018/05/25
cybercatさん
2018/05/25