先日オーディオ用の電源タップ、audio-technica AT-PT1000を入手しました。このタップはケーブル部がないインレット型ですので、何かしら電源ケーブルを用意する必要があります。
そこで取り敢えず使ってみたのは、以前入手していたoyaide PA-23ZXです。
しかし、このPA-23ZXの音質はあまり好ましいものではありませんでした。確かに高域方向はクリアですし、響きも綺麗に出るのですが、低域が締まりすぎて沈み込みも感じられなくなってしまいます。
PA-23ZXを電源タップの供給用に使ってしまうと、そのキャラクターが接続した機器にどうしても影響してしまいそうに思いましたので、もう少しバランスの良い音のケーブルが欲しいと思いました。かといって、さほど高いケーブルを買う予算はありません。1万円前後以内という条件で探したところ、そこそこ良さそうだったZonotone 6N2P-3.0 Meisterが目にとまり、販売店で注文しておき昨日の試聴会のついでに受け取ってきたのです。
Zonotoneの製品としては廉価モデルですが、それでも今回購入した1.5mで1万円クラスとなります。タップ側の実力を考えると本当はもう少し上のクラスを狙うべきだったのですが、それは予算が出来たら買い換えるという方向で…。
面白味には欠けるが平均的に良く出来ている
一応細かく見てみましょう。
PSEのところの印刷で、製造元がひさご電材であることが確認できます。最近ではイヤフォン用リケーブルの「onso」ブランドなどでも知られるようになっていますが、元々オーディオ用のケーブルでOEM元として高品質なケーブルを多数手掛けている会社です。実は今回組み合わせているAT-PT1000も製造元は同じひさご電材なのです。
プラグ部分もZonotoneの刻印は入っているものの、製造元はひさご電材です。ロジウムメッキタイプですが、個人的には電源プラグにメッキは要らない気もしています…。
AT-PT1000と接続してみました。この状態で、以前から使っている電源タップ、AIRBOW ABPT/EVO/4.27Vと音質を比較してみましょう。比較方法としては、レコードを再生して、フォノイコライザーのPhasemation EA-200の電源供給タップだけを交換してみるというものです。
当然のことながら劇的に変わるというほどの変化量ではないのですが、中低域が厚い分、低域の沈み込みがやや浅いABPT/EVO/4.27Vに対して、6N2P-3.0 Meister+AT-PT1000では低域の沈み込みが深くなる代わりに量感はやや減るという具合の変化があります。これは双方の音をオーディオインターフェース経由でWAVファイルで記録して聴き比べていますので、勘違いではないと思います。高域方向は6N2P-3.0 Meister+AT-PT1000の方がよりクリアに感じられますので、総合的にはややレベル的には上がったのではないかと感じられます。まあ、かけたコストを考えればその程度は変化してくれなければ困るのですが…。
アンプの電源もAT-PT1000から取るようにすると、低域方向が明らかに下まで伸びたように感じられますので、結局ABPT/EVO/4.27Vは外してこちらからアンプ、フォノイコライザー、CDプレイヤーの電源を取る形としました。浮いたABPT/EVO/4.27Vは、また他のシステムに回せば済みますので無駄にはなりませんし…。
そして同じく浮いたPA-23ZXをPC用オーディオインターフェース(echo LAYLA24/96)に回したことで、WAVファイルでの録音でも高域方向の透明度や音場の明瞭度が向上したことが分かりますし、PCでの録音環境を含めた全体で改善が見られたことで満足しています。
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購入金額
7,800円
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購入日
2018年05月12日
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購入場所
ノジマ オーディオスクエア
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