人には「推しメーカー」というのがあると思う。もちろん個々の製品ごとに当たり外れはあるし、最終的には盲目的に購入に至るわけではないのだが、自分にもいくつか「ここのメーカーなら大ハズレはないだろう」と思うメーカーがある。cybercatにとってそんなメーカーの一つがJVCケンウッド、特に源流をビクターに持つ系統の製品の音作りに関してはとても信頼している。大きな会社なので、ラインアップは多く、パッと聴きの印象は機種によって結構違ったりもするのだが、その芯となるサウンドは、広帯域なことを判り易くドンシャリで表現することで逃げたり、ハイレゾ感を強調するあまり刺さる音であったりすることはなく、音楽の核となる中域にしっかりとボディがあって、素直に上下伸びている音の製品が多い。
その奇をてらわず、しかし作り手の情熱が見えるオーディオ製品は、同社の伝説の2ウェイスピーカーSX-3(あの渡邉勝氏が開発担当)や、同社独特の技術となっているウッドコーンオーディオシステム、進歩の激しいイヤホン界で異例のロングセラーとなっている「WOODイヤホン」など特徴があるものばかりだ。
そんなJVCが、音だけではなくデザインや機能性にもこだわって創った一連のヘッドホン関連商品群が、最近「CLASS-S」として纏められている。この商品群には、シンプルに「WOOD」と名付けられた同社お得意のウッドドーム振動板を持つヘッドホンやイヤホン(同社ではインナーイヤーヘッドホンと呼ぶ)、ハイレゾ対応ポタアンやMMCXイヤホン無線化ケーブルなどがラインアップされている。
そこに2017年末追加されたのが「SOLIDEGE」シリーズ。それまでの「CLASS-S」のヘッドホン/イヤホン系商品には「WOOD」系列しかなかったところに、異なる方向性の音の提案だった。
極薄のウッドシートから造りだされた振動版を持つユニットを木製ハウジングに収め、ウッドスタビライザーで不要振動を抑え込む。そんな「音楽性の高い素材=木」に着目した「WOOD」シリーズは、その深い音色とともに高い評価を受けている。
そこに新たに加わった「SOLIDEGE」シリーズは全く違うアプローチを採った。木のぬくもり、自然な響き、音の深さといった自然な方向性だった「WOOD」シリーズとは方向性を変えて、削り出しフルステンレスボディ、カーボンコーティングしたPET振動板とDLC(ダイアモンドライクカーボン)コーティングしたPENドームを組み合わせたDLCドームデュアルカーボン振動板を採用したシリーズ。
イメージからすると「硬そう」。柔らかめでウォームな音である「WOOD」シリーズとは別の道を行きたかったのだなとわかるが、安直な「ハード路線」は同社製品の持つ「味」や「ぬくもり」も失くしてしまうので、一抹の不安はあった。
しかし、2017年暮れにあった試聴会でその不安は一掃された。確かに「WOOD」シリーズに比べて音は硬い。そして「WOOD」シリーズは深く響く中低音にその音の魅力があるのに対して、反応性の高い中高域にその美点を持つ点は「今までとは違う」。ただ異なる「味」があるイヤホンだった。
また、何度か書いているがcybercatは下向き開口の耳道で、耳の穴も大きくないため重くて大きなイヤホンでは滑り落ち気味になる。JVCの「WOOD」系は良い音なのだが、ハウジングが長くて重く、「外使い」ではズレて浮いてくるのがイマイチな点だったが、「SOLIDEGE」シリーズは、ステンレスボディのため軽くはないが(いやむしろ実重量は重い:後述)、寸が短く耳への収まりが良いし、ハウジングから伸びるステム(イヤーチップをつける「筒」の部分)の方向を変えられる機構があって耳への収まりは「WOOD」系より良好。
結構気に入ったのだが、価格もソコソコするので、安くなったら買おうかな...程度にその時は頭の隅にメモした。
...が、その購入順位を狂わせる不意打ちがw
なんだそれw
要は「SOLIDEGE」シリーズの上位版「HA-FD01」に、萌え絵画家珈琲貴族先生のオリジナルケースとパッケージ、大型タペストリーがセットになったヴァージョンが予約限定で生産されるらしい、との情報。
凝り性気質が近いモノがあるのか、アニソン好きとポタオデ層というのが結構な重なりを見せているので、最近では複数のメーカーからアニメやゲームのキャラクターや意匠をあしらったコラボDAPなどが発売されているし、ヘッドホン/イヤホン系でもDENONやパイオニアがアニメ系コラボモデルを出しているので、業界初の試みと言うわけではないが...しかし。
あのJVCが、しかも「CLASS-S」ブランドのイヤホンでやるかね、と。
ただ、珈琲貴族先生は音楽好きで識られているのでオーディオ製品とのコラボ相手としては申し分ないし、このテのキャンペーンをやらなさそうなJVCとしては、既にヒットしているアニメやゲームのブームに単に乗っかるだけ...という売り方よりも良いのかな、と。コラボ内容的にも本体側には全く手が入らず、キャリングケースなど外付けアクセサリーなどのコラボで、つまり本体そのものはオサーンが使っても違和感ないし...と判断、もともといつかはホシいな...と思っていたモノが購入順序が変わるだけだと、自分の理性をねじf...冷静に判断して購入したのがこちら、「SOLIDEGE × 珈琲貴族 コラボレーションモデル HA-FD01(HA-FD01CKSETS)」。2018年2月末からわずか2週間ほどの募集期間での予約限定生産品。
コラボ内容としては、描き下ろしイラストが入ったキャリングケースと専用パッケージ、等身大の青山さんタペストリーが付く...ということだったが、到着して見るとその言葉通りで、タペストリーは当然別添なのだが、一般販売モデルであるHA-FD01に「加えて」、イラスト入りキャリングケースとパッケージが余分につく形。
左の標準キャリングケースに追加される描き下ろしイラスト入りキャリングケース
つまりキャリングケースとパッケージは「ふたつ」つく仕様。特にキャリングケースの方は道具立てが多い(後述)このイヤホンには助かる配慮。またパッケージもパタパタと横に開く構造を活かした構図で満開の桜の下の青山さんが堪能できる。
裏にも横長の台紙を活かしたイラストがあるが、そちらは情報出てないのでヒ・ミ・ツ
そして等身大タペストリーの方は、予約開始直後の2日間に予約を入れた人へだけの特典、直筆サインが。嗚呼、青山さんが尊い。
1230mmまで伸びる三脚と並べてみた、「等身大」タペストリー
んで、しばらく澄香ちゃんをベロンベr...愛でたたあと、SOLIDEGE HA-FD01の方へ...
このイヤホン、定評あるWOODイヤホンと同じセグメント(CLASS-S)に突っ込んでくるだけあって、相当出来が良い。そして明らかに「WOOD」シリーズとは「違う」方向性の音。同社の看板でもある「WOOD」シリーズの「上」でも「下」でもなく、並び立つ感じ。
ではこの新シリーズのイヤホン、どんな音なのだろうか。
いつも通り、そして珈琲貴族先生もTweetしていることだしと、バッテリー保ちがよいミクウォークマン
に接続して、段ボール箱の中に放り込み、連続再生⇒バッテリー切れ⇒充電⇒鳴らし込み再開...の手順でエイジングを行い、音質評価した。
...の前に、道具立てと構造をば。
このイヤホン、ステンレス削り出しというほかにも構造的に面白い造り。
まずこのイヤホン、「左右がない」...つか厳密に言うと「左右の指定がない」。ハウジングには左右の表記がなく、脱着式(MMCX方式)になるケーブルの、たとえば右のラインをつないだ方が右のユニットになる、という仕組み。
実はJVCの「WOOD」系イヤホンはハウジングが大きく、通常装着ではなく、いわゆる「SHURE掛け」した方が収まりが良い人も多いのは周知の事実。こういう使い方をする人が結構多かったので?同じCLASS-Sシリーズに属するSOLIDEGEでもユニットそのものへの左右表記を止めたのかもしれない。脱着式ケーブルなら左右を決めるのはケーブルであってユニットではないので。
スモークの被覆から下の銅線が透けて独特の風合い。3.5mmプラグ側は左右独立なのが解る。
そのケーブルは面白いデザインで、スモークの被覆から下の銅線が透けて見えるため、茶色と黒のらせん状の模様に見える太めのもの。しかも左右分岐部からDAP側もプラグ部分まで2ラインのままという、結構重くて(23g)がっちりしたOFCケーブル。
そして構造的な特徴がもう一つ。このイヤホン、ステムの方向が変えられるのだ。イヤホンのハウジングと、ステムの方向およびケーブルが伸びる方向は、ハウジングの絶対的大きさとともに、イヤホンの耳への収まり具合を大きく左右する。ステムの向きが合っていないとイヤホンの耳への収まりが悪く、飛び出した感じになる。家で静かに聴く分にはそれでも良いが、外出時に聴いたり、作業しながらのリスニングだと、イヤホンが浮き、没入感がスポイルされる。これ多ドライバのIEMや大きく重いハウジングを持つイヤホンのとき顕著(cybercatにとってステム角度が合わないIEMの一例)。
写真ではMMCX端子の位置は下固定だが、ノズルの方向は360°回る。
このイヤホンは、ユニット片側10gと決して軽くはない...どころか、実は所持するMMCX対応イヤホン/IEMの中で一番重いのだが、この機構のおかげで重量のわりには耳への収まりが良い。
ハウジングが長く大きなHA-FX1100でも7g、重いと感じる士郎正宗イヤホンでも8g。
HA-FD01は寸が短くて重くても収まりが良くて装着感は悪くない
イヤーチップは、ステムから続く「筒」の部分の内側に、らせん状にくぼみがある「スパイラルドット」
の素材と形状を見直したというふれこみの「スパイラルドット+(プラス)」。このイヤーチップが柔らかめで、かつ、形状的には真ん中あたりがふんわり膨らんだ形をしていて、耳への吸着性が良い。これも重めの筐体を持つこのイヤホンの収まり改善に寄与している。
このふたつの仕組み・機構のおかげで、重いイヤホンのわりには耳への収まりが良く、装着方法としては「SHURE掛け」ではなくて通常装着で音質評価した。
では肝心の音質はどのようなモノなのだろうか。
そうそう、このイヤホン(SOLIDEGEシリーズでも上級のHA-FD01だけ)の特徴的な機構としては、ノズル(ステム)の材質が変えられるというものがある。ハウジング自体はステンレスなのだが、ノズルを、標準のステンレス(白)からチタン(青)と真鍮(赤)に交換することが出来る(詳しくは後述)。
装着済みのものと合わせて5サイズのイヤーチップと3種のノズル。
まず標準のステンレスノズル(白)でいつもの曲達を聴いてみた。試聴環境はONKYO DP-X1A
直挿し。
まず、音質評価で一番に聴く、高音質録音のハイレゾファイル、吉田賢一ピアノトリオの「Never Let Me Go(わたしを離さないで)」(PCM24bit/96kHz)
は、思った通りシンバル優勢。ライドシンバルの広がりと、ハイハットのフットクローズが右chでかなり支配的(この曲の定位、ピアノが左~中央、ベースが中心で、ドラムスが右)。ベースは柔らかめのアタックで追えるが、ボディの鳴りや深みは感じない。ただベースソロになると、指板へのタッチノイズや弦の指板へのアタリがリアルで細かいプレイも聴き取れる。ピアノは左手<右手の中高域優勢のバランスで、旋律が良くわかる。
もう一つのハイレゾ定番音源、オトナになりきれない震える声がいとおしい宇多田ヒカルの「First Love」を“Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.1+2 HD”(PCM24bit/96kHz)
から。まず、ヒカルの声が通る。そしてバックビートに入るリムショットが強い。このイヤホン、低域よりも中高域に量感があるので、ベースとギターなら後者の方が優勢になる傾向にあるが、この曲だけは逆で、ギターよりもファットなベース音の方が目立つ。でも何より美しいのはストリングス!響きがとても美しく、切ない。
同じ女性ヴォーカルのバラード、女性声優あやちゃんこと洲崎綾が想いをこめて歌う「空」は彼女の
メモリアルフォトブック“Campus”
より。この曲は中音域楽器とヴォーカルが目立つ。左端のエレキギター左側中心のピアノ、右端の生ギと和音楽器が横一線に並び、さらに全体を包み込むストリングスに囲まれて、あやちゃんの声が中央にある。イヤホンによっては、下に構えたベースの上に載っているような音場構成に聴こえる事もあるが、このHA-FD01ではあくまでヴォーカルが他を従えている、ヴォーカルフォーカスの音構成。
同じあやちゃん歌唱ながら、女子大生アイドル=新田美波の健康的な色気を、音過剰気味のビートが効いたバックに乗せて表現した「ヴィーナスシンドローム」
では、このイヤホンの中高域の「広さ」が素晴らしい仕事をしている。ビート強めで、低音マシマシ、音飽和系のこの曲、生半可なイヤホンではなかなか「おいしく」いただくことができないが、あやちゃんの声フォーカスで聴くならば屈指の相性の良さ。目立つ左右に駆け回るシーケンスパターンとこれでもかと繰り返される派手なオケヒットをかき分けて、中央真芯にあやちゃんの声が居座る。その声もやや若めの感じで、オトナ直前の「未成年感」あふれていてゾクゾクする(ぉぃ。これはホントにいい!
低音が充実しているといえば、オーケストラ曲=“艦隊フィルハーモニー交響楽団”(交響アクティブNEETs)の「鉄底海峡の死闘」
はどうか。中高域がオイシイこのイヤホンでは、管の音色の表現力やストリングスの弦の震えなどの細かい描写は得意。ティンパニをはじめとする打楽器のアタックもガツンとくる。ただ下を埋める弦の低音域などは(聴こえるが)やや薄め。やはり中高域に華があるので、悪く言うと喧しめ、よく言うと音に押し出し感がある。
逆に帯域狭めの古典ロック、「Hotel California」
は同名アルバムより。横の広さが広大で、複数ダビングされたギターのポジションが良く判る。生ギターのシャランとしたカッティングの広がりが良いし、ピッキングハーモニクスもメチャ気持ちよく空に抜ける。ベースはきちんと音程は追えるが支配的ではなく、どちらかと言えばドラムス...特にタムの音が立っている。アウトロのギターソロのバックのドラムスは左右いっぱいに広がって壮大。
現代的な音場設計のジャパニーズフュージョン、T-SQUAREの「RADIO STAR」(“虹曲~T-SQUARE plays T&THE SQUARE SPECIAL~”)
は結構各楽器のプレイが良く聴き取れる。左chのミュートギターと右chのワウギターのニュアンスも良く判る。低域が充実しているわけではないのだけれど、スラップ中心のベースの刻みも、アタックが強くてビートが立っている。バスドラのキレッキレのリズムと、ドウンと響くバスタムがサイコー!そして、河野啓三のピアノのハジける感じが美しい!
全体的に中高域の美しさと左右の広さ、そして中央で存在感を放つ(特に女性)ヴォーカルが印象的なイヤホン。ウォーム系と言うよりはクリスタル、ただ超高音域に抜けるという感じではなく、生ギターや女性ヴォーカルのあたりの中高音域で輝きを放つ感じのイヤホンで、所持するイヤホン類の中では結構特色ある立ち位置となった。
2機種発表されたSOLIDEGEシリーズでも、上級のHA-FD01にだけ装備されている機構として、ノズル交換機構(Jマウントノズル交換システム)がある。これはハウジングから延びるノズル(ステム)を交換することで、その材質を変更し、出音に最終的な微チューンを施すというもの。
交換手順としては、イヤーチップ外して⇒ステムの根元についている非常に小さいストッパーを引き下ろしながら付いているノズルをひねって外す⇒ノズルに彫られている位置合わせ用のラインと本体側のラインを合わせた位置で別のノズルを押し込み、ストッパーがカチッと噛み合うまで回す(必要ならばこの時もストッパーを引き下ろす)⇒イヤーチップを付け直す...というもので、決して「ワンタッチ」ではない。
これだけの手順を踏むので、例えば曲調に合わせて曲ごとに頻繁にとっかえひっかえするようなものではないが、音の微調整法としては面白い試みで、購入してからの音質的不満を出にくくする試みかも知れない。
標準はハウジングと同じステンレスだが、チタニウム(チタン)とブラス(真鍮)に交換できる。たかだか8mm程度の長さの金属の筒だし、材質は違いがあるものの、ノズル自体の形状もフィルター材質も変更はない(後者の情報源はマイナビニュース)のだが、アナログ音が耳に至る前に最後に通る部分だけに、その材質の変更で音色にある程度の影響がみられる。
3種類のノズルは色分けされている(取り付けると見えなくなる部分)
ノーマル状態で試聴した曲のうち特に相性が良かったり、特徴があった3曲でノズル交換の効果を見た。まず広く広がるストリングスが傑出して美しく響いた宇多田ヒカルの「First Love」。この曲でノズル交換でいくつか違いがみられたので、それは表にまとめたが、各ノズルのおいしいところを一言でいうと、響きのステン、アタックのチタン、残響のブラスという感じ。3種の中では、ピアノが立って、ヒカルの声のブレスのリアリティが出ているチタニウムが、一番切なさが胸に迫る。
今までのどのイヤホンよりも、あやちゃんの色気あふれる声(修飾順序は「色気あふれるあやちゃんの」ではないw)が前に出ていた「ヴィーナスシンドローム」は声の艶がポイント。詳しくは表に記すが、各ノズルの一番良いところは、ヴォーカルの「色」が素晴らしいステン、きつめ音色だがストリングスが美しいチタン、優しい響きのブラスという方向性。ここはノーマルのステンの色っぽさが一番あやちゃんが表現したかったものを表している。
左右の広大さが、あまり「お化粧」していない複数本のギターの位置の差を描き出す「Hotel California」は、その広がりがポイント。各ノズルの美点は、バスタムの腹に響くアタックが気持ちよいステン、シンバルのボウの部分の響きが美しいチタン、ふくよかなベースが下を支えるブラスという感じ。このクラシカルなロックには、ギターの弦の音だけでなくボディの鳴りも感じられるブラスのマッチングが良い。
一番耳に近いパーツだけに、音への影響も結構あって、イヤーチップを変えるのに似た音の微調整が楽しめる。ただ、イヤーチップはどちらかと言えば、耳への密着度や充填・遮音材としての役目も機能として求められるが、このノズル交換は純粋な音チューニングに特化できるため、素材そのものの音色が楽しめ、面白いギミックと感じた。
JVCの新シリーズハイクラスイヤホン、SOLIDEGE HA-FD01。
今まで同社イヤホンを代表する立ち位置にあったWOODシリーズとは明らかに異なる新しい音。
よりスピード感があり、横の広さが広大。ヴォーカル、特に女性ヴォーカルフォーカスで、中高音が美しい...そして、ノズル方向の自由度とその交換システムによる音色の微チューン...
これだけ「遊べて」この価格は安いかも知れない。
今までのJVCの良さは残しつつも、明らかに違う方向性の面白さなので、ぜひ試してもらいたいイヤホンです。
ま、今からだと澄香ちゃんセットは手に入りませんが(ソコカヨ
【HA-FD01CKSETS仕様】
型式:ダイナミック型
ドライバーユニット:口径11mm D3ドライバーユニット
出力音圧レベル:103dB/1mW
再生周波数帯域:8Hz ~ 52,000Hz
インピーダンス:16Ω
最大許容入力:200mW
ケーブル:MMCX端子型着脱式1.2m(Y型)OFC線 ハイグレードグルーヴケーブル
入力プラグ:φ3.5mm24金メッキステレオミニプラグ(ストレート)
質量(ケーブル含まず):約20.0g
付属品:ノズル(チタニウム、ブラス、ステンレス)、
スパイラルドット+(プラス)イヤーピース(S、MS、M、ML、L各2個)、
キャリングケース、描き下ろしイラスト入りキャリングケース、
描き下ろしイラスト入りパッケージ、
青山さん等身大“どでか”タペストリー(2/26、2/27限定 直筆サイン入り)
一応言われる前にやってみた...
ギターやピアノ、シンバルの倍音が美しい
耳に痛い程の高域偏重、というのではなく、自然に超高域まで伸びている。ギターのピッキングノイズ、ピアノのハンマリング音、シンバルの震えなどが広がりとともに美しく響く。
女性ヴォーカルの音量が稼げるのと、声のリアリティが高いのが良い
音色や音域により得手不得手はあるが、総じてヴォーカル、特に女性ヴォーカルの表現力が高い。
WOODのイメージで聴くとやや物足りない。スピード感はあるが。
JVCのイメージからすると若干物足りない。速さはあるので、打ち込みのビートなどは得意だが、ゆったりとしたうねるような低音がある曲は、良さが出てこない。
横への広さが広大で、空気が感じられる。
前後方向はさほどに広くないが横方向が広く、定位がシャープで、各楽器の立ち位置の違いが如実にわかる。
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購入金額
46,000円
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購入日
2018年02月26日
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購入場所
JVCケンウッド公式オンラインストア「コトSquare」
くーねるさん
2018/05/11
cybercatさん
2018/05/11
harmankardonさん
2018/05/11
やっぱり価格相応の実力はあるのですね.
ところで,HA-FX1100も持っていたとは知りませんでした.
cybercatさん
2018/05/11
HA-FX1100…HA HA HA HA HA(乾いた笑い