レビューメディア「ジグソー」

富士通スマホ・2015年フラッグシップモデル

2015年冬モデルとして発売された、富士通製のドコモ向けスマートフォン。

富士通が推す、いわゆる「画面が割れにくいスマホ」として発売された最初のモデルがコレ。

 

なんで今更2015年発売のスマホを登録するのかというと、購入したのがつい先頃だから。
たまたま立ち寄ったハードオフにて、ほぼ未使用・白判定(修理交換後、即売却された?)なのに14300円で販売されていたのを見つけ、即購入。

IrisGreenと表記される、青みの強い緑色の筐体。カーボン主体なので軽量。

 


2年を超える型落ち機とはいえ、クアルコムの上位CPUであるSnapdragonの800番台(808)を搭載する、登場当初のフラッグシップモデルにあたる上、国産スマホとしては珍しくAndroidOSの更新が

提供された(Vr.7.1.1)こともあり、現時点においても使う上での支障は全くない。
スマホでゲームとかしない人なので、このへんでも性能的には十分以上なのだ。


前に使っていたZenFone3 Deluxe5.5と比べ、RAMは4GBから3GBへ、内蔵ストレージは64GBから32GBへとスペックダウンしているのだが、CPUの性能では若干ながら元々のSnapdragon625を上回る(3D性能は倍近く808が上)ため、体感速度は殆ど変わっていない。

一部の動作(映像再生)においては、むしろ明らかな向上が見られる。

 

明確に差異がある点などについては、別項を立て後述するが、CPUやRAM容量等の判りやすいスペック差などより、液晶の視認性や通信の安定性など、細かい部分で昨今流行のSIMフリー・スマホとは一線を画す点が多々あり、やはり外で日常的に使う携帯端末は「性能もそうだが、安定性が重要」と再認識させたれた。

 

まあ、【私が買ったZenFone3-Deluxe5.5が極端に駄目な子だった】というのも大きいんだけど。

 

更新: 2018/04/23
液晶の視認性

2Kの威力は絶大。IPS-NEOは第一世代でも十分に高性能。

液晶については、今まで使っていたスマホと比べて雲泥の差がある。

F-02Hの搭載する液晶は、ジャパンディスプレイが2014年に発表したIPS-NEOを採用しており、高解像度(2K)かつ高コントラストで、特に黒が「きっちり黒い」ため視認性が非常に良く、ピクセルの細かさと相まって画面が格段に見やすくなった。

とにかく、画面の映り込みが激しい。

 


同じ画像や映像を再生して、明確に差異が判るレベルで違う。

明暗がしっかりと出る上、黒との境界がはっきりしているため、高精細な画像・映像ほど差が大きくなる傾向だ。

 

この「黒がきっちり出る」特製は、コミック等を読む際に差異が大きい。

輝度を極端に上げなくても読みやすいので、電車内等での読書に最適だ。

 
問題点としては、表面ガラスへの「映り込み」が激しい。

特に上から覗き込むような姿勢だと、周囲の明るさ如何で自分の顔が常時映り込む格好となる。

 

更新: 2018/04/23
音質と電話機能

通話品質は非常に良好、ハイレゾ対応。本体スピーカーは普通。

スマホとしての性能も重要だけど、電話なんだから電話としての機能は重要。
VoLTEへの対応と、富士通独自のはっきりボイス(音声の音域のみ集中的に拾い上げ、再生を行っている)の実装により、通話品質は今まで使った携帯電話の中では最も満足度が高い。

 

特に、相手側もこちら側も騒音が酷い環境であっても比較的ちゃんと聞き取れるのは有難い。
屋外通話時、見事に風切り音をキャンセルしていたので、色々と工夫されているようだ。

 

サウンド出力については、ソフト・再生機器を選ばないドルビープロセッシングを搭載。
本機で再生中の音声データは、何であれ自動的に(機能をONしている場合に限るが)ドルビー・サラウンド変換するため、その効果範囲は音楽・映像・ソフト・再生機器を一切問わない。


再生機器がBluetoothイヤホンでも、きちんとサラウンド再生される。

映像鑑賞のときは特に重宝するが、音楽の場合と映像の場合で設定を別個に出来、かつ自動的に切替を実施するので、最初に好みの設定を作ったら、後は特に何もする必要がないという点も使い勝手が良くていい感じだ。

更新: 2018/04/23
虹彩認証

指紋認証もつけて欲しかった・・・・。

前作F-04Gより実装された、世界初の「虹彩認証」によるセキュリティ。
誤認率が極めて低く、生体認証方式としては最強の方式として知られる虹彩認証を、スマホの大きさに押し込んだという技術については、素直に凄いと思う・・・・のだけども、虹彩認証に使う装置って赤外線カメラ。

画面上部は全部虹彩認証関連。左が赤外線カメラ、右側が赤外線センサ。

 

結果、当たり前ではあるんだけども、昼間の屋外だと認識失敗率がかなり高い。

裸眼なら比較的マシなのだけど、眼鏡をかけている場合は昼間・屋外における認識失敗率は8割近くと殆ど用を成さない。
屋内における動作は割と安定しているのだが、眼鏡に光の反射があると認識を妨げる。

認識に要する時間も「一瞬で認証する場合もあれば、十秒くらいかかる場合も」あったりして、とにかく技術的には凄いんだけども、使い勝手はこの上なく悪い。

 

富士通の生体認証といえば、指紋認証も割と昔からやってるのだから、指紋認証機能も付けてくれれば良かったんだけど・・・・

 

なお、この虹彩認証装置は位置判定用の赤外線センサと赤外線カメラがセットで必要と、小型化されたとはいえモジュールは大きく、結果として画面側のサブカメラは一般的な配置とは逆に画面の下とされた挙句、画素数は背面メインカメラの2150万画素に対し大幅に少ない240万画素となった。

背面のメインカメラ。少しだけ凸になっているが殆ど気にならないレベル。
カメラ自体の性能は高く、撮影した画像はかなり綺麗。

こちらが撮影したもの。
オートフォーカスが少し遅い(0.5秒くらい)感じだが、何度もピント合わせし直すような所もなく、接写でも殆ど一発でピントを合わせてくれる賢いカメラだ。

サブカメラは、画面下のこの小さいほうになる。
画素数はメインの2150万から大きく下がって240万画素だが、画質は割と良好。
シャッターがデフォルトで三秒タイマーに設定されている。

更新: 2018/04/23
総評

ファーム改修後は不具合もなく優秀。なれど惜しい。

流石は3大キャリアのフラッグシップ端末、二年前のモデルでも十分に優秀、かつド安定。

初期ファームの頃はハングアップ多発の駄目スマホだったそうだけども、最後発ファームでは全くそんなそぶりを見せない、見事な安定動作。

フルカーボンの筐体は軽くて頑丈、見た目も綺麗だし、カメラもサウンドも液晶画面も、高いレベルの性能で、現時点での完成度は文句のつけようがない。


虹彩認証を除いて。


結局、目玉機能が一番のネックというのが本機最大の問題点にして弱点ってのが、とにかく惜しい。
屋内での動作は割と素直で、だいたい成功するんだけども、とにかく昼間の屋外における認証失敗が多過ぎで、眼鏡をかけている人は屋内専用機能と割り切ったほうが気楽で居られる。

この一点を除けば、普通に現役の端末として使う上での問題点はない。
入手価格も相場より大分安かったし、状態も極上と個人的には久々のクリーンヒット。
こういうの、最近無かったのでそれだけでも嬉しいもんです。

 

  • 購入金額

    14,300円

  • 購入日

    2018年04月18日

  • 購入場所

    ハードオフ蟹江店

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