DENON HA-500 MCヘッドアンプ 1978-9発売~1985
DENONのMCヘッドアンプです MCカートリッジの出力(普通は0.3mV位)をMM型カートリッジと同一の約3mVに増幅します。 MC入力端子がないアンプでMCカートリッジを使いたいときのアダプターです HA-500の出力先はアンプのMM入力端子と言うことになります。 (例外としてMCカートリッジの中にはMM出力と同じレベルのものもあります SATINなど)。
ファンクションツマミを左 24db(電圧比15.9倍) , 中央 (電源off 信号スルー) , 右32db(電圧比39.8倍)に切り替えて、増幅度を切り替えます。 MCカートリッジDL-103は音量的に左側24dbポジションがマッチしているようです。更に出力の小さいカートリッジは右側32db側に切り替えます。
HA-500入力端子に発振器をつなぎ、出力にオシロをつないで増幅度を観た
入力信号 1KHz, 0.02V(20mV) 微弱信号だとノイズに邪魔されます。
24dbポジション 出力303mV (19倍にはならず15.2倍)
同上条件
32dbポジション 689mV (39.8倍にはならないで35倍)
回路がサチッているのか、誤差なのか、測定方法が悪いのかアンプはしているが若干低いです
この接続状態でHA-500の周波数特性も21000Hz迄は観ましたが良好でした それ以上はPASS
入出力側のインピーダンスも関係するし、波形測定の誤差がでますが大凡の値にはなっています。
左側は電源トランス、電源部、中央は±15Vデカップリングコンデンサー、ミューティングリレー、右側は入力信号系 左右独立回路
中央のリレーはミューティング解除(NC) , 前面のツマミをセンターから左右に切り替えたとき電源が入り、赤いLEDが即点灯し、音は7秒位後リレーが入り音が出ます。
信号カップリングコンデンサーはタンタルです(青いコンデンサー)4個
ジャンパー線はアースです
信号経路→ カートリッジ→FRT-3→HA-500→TA-E86 各MC,MM,スルー切り替え出来ます
上段左から SONY TA-E86 ----FidelityResearch FRT-3 ----自作LED AUDIO METER
下段左から SONY DVP-S707D-----DENON HA-500----ONKYO CR-555
HA-500のツマミを右、左に切り替えると電源が入り右上のLEDが赤く点灯します 中央は電源切れてスルーポジションです
カートリッジDENON DL-301Ⅱ 時の, HA-500音質 と 周波数特性
HA-500使用時はベースラインの再生音がハッキリ、力強くなります 低音の底力みたいなものが
強調されます(DL-103, DL-301Ⅱ時)電源が影響するみたいですね TA-E86は低音がやや出ないかな 低音の輪郭が弱いですね HA-500と比べて判りました 高音はTA-E86とあまり変わりません。 音質は静特性だけでは判らない事もありますね。
FRT3 入力インピーダンス30Ω このトランスは20KHZ付近の高音が落ちますね
初段は2SA1084 LOW-NOISE TR パラレル構成
仕様等
価格 \32,000
■MC型カートリッジ用ヘッドアンプ
■入力インピーダンス 100Ω
■利得 0dB(PASS)、24dB、32dB切替
■出力レベル 2.5V
■周波数帯域 10-600,000Hz+0dB -1dB(24dB) 10-600,000Hz+0dB -3dB(32dB)
■全高調波歪率 0.008%(0.3V出力 20-20,000Hz)
■混変調歪率 0.008%(0.3V出力)
■入力換算雑音 -157dB(RMS,RIAA+IHF-A,入力ショート)
■チャンネルセパレーション 70dB
■消費電力 10W
■電源 AC100V 50/60Hz
■重量 2.2kg
■寸法 W12.6×H7.1×D30.5cm
■発売 1978年9月
■販売終了 1985年
備考 価格は1978年頃のもの
バイパス可能
HA-1000の技術を踏襲したモデル。
PNPタイプの低雑音トランジスタ採用。
2018-3-14 初段回路図追加 ・追記
-
購入金額
0円
-
購入日
不明
-
購入場所
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。