故障したIntel D525MWの復旧用としてIntel D510MOを仕入れてきたものの、結果的にWindows自身の破損が大規模で修復が困難だったという話は、前回のD510MOのレビューの際に書いた通りです。
そこで買った時点で年数相応にくたびれていたD510MOは使わずに、Intel Desktop Boardよりはサーバー向けと思われるマザーボードを使って、新たな環境を構築することにしました。実はD510MOよりも先に手配していたものの、ストレージの接続先がICH9Rで元環境と異なることから復旧用としては使わなかった、このSUPERMICRO X7SPA-HF-D525です。
厳密にはマザーボード単体として仕入れたものではなく、既にサーバ用として組み上げられた状態のものを購入しています。UNITCOM製なのですが、どうやら特注品でホスティング業者が本当にサーバーとして使っていた品のようです。
オンボードで実装されている2系統のNICはそれぞれWAN、LANに割り振られていて、さらにPCI Expressスロットに装備されたIntel PRO/1000 CTをDMZポートとしていたようです。実はこのサーバーの機種名と同じ名称のホスティングサービスがあり、その提供会社の名前も機種名に入っていますのでその用途で使われたということでしょう。
かなり分解しにくい筐体なので、左右の側面から撮影した写真だけでご勘弁ください。
一応マザーボードの全景写真はこのようになっているそうです。
メモリーは最初から4GB実装されていましたので、今回はそのままOSのセットアップを行いました。まあ、最終的にはもう少し新しい環境に刷新しなければいけませんので、それまでのつなぎですから十分でしょう。
いかにもSUPERMICRO
私にとってはPentium III時代のPIIIDME以来となる、SUPERMICRO製のマザーボードです。
PIIIDMEはたたでさえパーツの組み合わせにシビアなSUPERMICRO製のマザーボードであった上に、鬼門となっていた820/840チップセット+SDRAMの組み合わせであったことから、安定動作させるまでにかなり苦労を強いられた難物でした。これで動く128MBのSDRAMを見つけるために、ジャンクのSDRAM(他の環境ではきちんと動くもの)を10種類以上試した記憶が蘇ってきます。
しかも数年放置したところ、丁度不良コンデンサーの時期の製品であったことから、一部コンデンサーから液漏れの兆候が見られ、結局使用中止としたこともあり、あまり良い印象はありません。
しかしながら今回のX7SPA-HF-D525は、既に動作する形で組み上げられているということが大きかったのですが、拍子抜けするほどごく普通に動いています。
もっともある意味さすがと思ったのは、この時期はコンシューマー向けPCでは既にBIOSからUEFIに移行している時期の筈なのですが、この製品では正真正銘のAMI BIOSが採用されているのです。普段見ているASUS P6X58D-EがBIOS採用機なので、個人的にはそれほど違和感はありませんが、Intel D510MOはUEFI採用機だったので、並べて操作しているとさすがに違和感はありました。
IPMI (Intelligent Platform Management Interface)サポートなど、いかにも業務用途らしい設計の製品ではあるのですが、私自身が使うサーバーとしては少々過剰装備という面はあります。ただ、Atomオンボードマザーボードとしては異例ともいえる6ポートのSerialATA端子など、現在の用途から外しても使い途が残りそうな製品であり、その意味での潰しがききそうなのは有難いところです。差し当たって、1年程度無事に動いてくれればいうことはありません。
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購入金額
9,980円
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購入日
2018年01月28日
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購入場所
ヤフオク
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