Briseaudioは超ハイエンドリケーブルメーカー。原則として銀や特殊線材は使わず、高純度銅を使用したケーブルをラインアップするが、構造や被覆が凝りに凝っている。特にヘッドホン用の商品が充実しており、 フルオーダーリケーブルは簡単に数十万のオーダーに乗る。
ただそこで使われるBriseaudioのハイエンドケーブルはあまりにも太くて硬く、軽くて小さなイヤホンやIEMのリケーブル用としては適さない(ポータブルオーディオ系だとBriseaudioの最高級ケーブルMURAKUMOを使ったMINI-MINI Cable-DAPとポタアン接続用-があるが、3.5mmミニプラグの「持ち手」の部分とケーブルの太さの差がほとんどないくらいケーブルが太い⇒1cmΦくらいあるんじゃなかろうか)。
そこで?同社がイヤホン/IEM用リケーブルとしてラインアップしているのが、Briseaudioにとってはスタンダードラインとなる、flex001ep、UPG001、STR7の3ライン。これにJH-audio向けの特別版としてOcta14Ref. for JH4pinが加わるのが基本のラインアップ(以前はSTD001というのもあった)。
通常版の3ラインには、一番ベーシックなflex001ep以外は様々な特別仕様が存在する。2017年末に新開発のSTR7が追加されたので、現在では中間グレードとなったUPG001にも、「素」のUPG001のほかに、上位のUPG001Ref.とその8芯ヴァージョン=UPG001Ref.8wireがある。このUPG001 Ref.に先立つこと数か月前、UPG001 Ref.のパーツと一部同仕様のパーツを用いたUPG001が数量限定で造られたことがある。
それが、UPG001Rh+Limited Edition(UPG001Rh+LE)。
この後出た上位版=UPG001Ref.は、線材が日本ディックス社製のOFC、"Pentaconn”となるが、UPG001Rh+LEはUPG001と同線材のままで、プラグの方はUPG001Ref.同様に「純銅プラグ+ロジウムメッキ」のものを採用する。
ウリのロジウムメッキの2.5mmのバランスプラグ/絡み防止スライダーは木製
とにかく太い。そして硬い。ステは音質にほぼ全振り。
クソほっそいEstron linum
はともかく、Heir 10.A
の標準添付ケーブル(...と言ってもHeir AudioのフラッグシップCIEMに使われているので、結構な高級ケーブルではある)Magnus 1に比べても相当に太い。
そして取り回しは...良くはないなぁ。耳かけの部分はゴツゴツはするけれど、ケーブルの硬さがチタンワイヤーの絶妙な硬さとあいまって「一度型を付けると」DAPに引っぱられたくらいでは変形しないので便利な一面もある。しかし、分岐前はかなりゴツイ。ケーブルに当たるとダイレクトにDAPに衝撃が行くので、DAP側のジャックの強度が心配になるくらい。タッチノイズも大きい。結構ゴリゴリ。被覆自体がノイズ出そうな構造の上に、硬いので振動もダイレクトに伝わる。
しかし音は素晴らしい。気持ちウォーム目だが深い低音。そして高音域がクリア。さらにヴォーカルが前に出てくる。これ、低音域がウリだけれど、やや多すぎて曲によってはヴォーカルまでマスクしてしまうHeir 10.Aとの相性は最強。10.Aの情報量をクリアに余すところなく耳に届ける感じ。自分にとってのリケーブルの一つの最終解かも(これ以上高いケーブルには興味がない-財力もない-とも言えるがw)⇒気軽に?Briseaudioで買えるのは変換コードくらいw↓
その取り回しの悪さとタッチノイズの大きさに加え、広がる空間を味わうには環境音が静かな方が良いので、アウトドアでは使いづらく、家聴きにしか使わないけれど。
2017年3月までの限定受注で、現在は直販分はすでに販売終了、市場流通分のみとなっている(取り扱いはe☆イヤホンとフジヤエービックのみ)。 線材構造が新開発のSpiral77構造を採るSTR7系も良いけれど、ほぼ同じ価格(STR7-Std)で上位機種同様のロジウムメッキパーツを使うUPG001Rh+LEにも興味あるならば、急げ?
【仕様】
導体:高機能高純度銅導体
導体構造:Quad Spiral構造
絶縁:特殊高機能樹脂
端子:DAP側=4極2.5mmロジウムメッキ(電極部分=純銅)
IEM側=カスタム2pin
BriseAudio UPG001Rh+Limited Edition
ドーン...と深く、バーン...と広い。
下の安定感が凄まじい。高音は量的には多いわけではないが、ステージの広さで消え去り際が伸びる。ヴォーカルは前に出て、深めの声となる。どちらかと言えば男声~ハスキーめの女声が合う。
硬い。特に分岐前(DAP側)は軽いDAPだと持って行かれる
IEM側はさほどではないが、DAP側のケーブルはかなり硬く、しかもクセがつきやすい。DAPを固定せず、ゆるめの胸ポケットに入れたりしていると、頭を動かすとDAPが動くことすらある。ま、世にはもっと太く、もっと取り回しの悪いケーブルもあるので、最低というわけではないが、決して良くはない。タッチノイズも大きめ。
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購入金額
38,880円
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購入日
2017年05月14日
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購入場所
株式会社ブリスオーディオ(BriseAudio)
harmankardonさん
2018/01/26
mmcxと2pinの両手持ちは,重くて,沈みますよ.
こちらもmmcxと4pinで身動きが取れません.
cybercatさん
2018/01/26
.....この間まで。
それが今回のWestoneで...orz
ま、MMCXは使いまわしが効くのでよしとする....
実は未レビューのMMCX対応イヤホンがあったりして...щ(゚ロ゚щ)
しかも二つ~ щ(゚ロ゚щ)щ(゚ロ゚щ)щ(゚ロ゚щ)