私の車は年式が古く、また高年齢層向けの設定であったため、カーオーディオの仕様が前時代的です。メーカー純正のカーナビが搭載されていながら、ナビとオーディオは全く連動しておらず、オーディオで利用可能なメディアはCDとカセットテープのみなのです。
買い換える前の、同車種の前期型ではFMトランスミッターでそこそこの音質と実用性が得られていたのですが、マイナーチェンジでラジオの受信感度が明らかに下がってしまい、FMトランスミッター使用時の音質が大幅に悪くなってしまいました。その上カーナビが中途半端なFM-VICS搭載モデルであり、ラジオ使用時以外はFM-VICSデータを自動受信する仕様ですので、ラジオを出来れば利用しない方が良いのです。
そのような訳で、利用するプレイヤー自体は今までと同様にSONY WALKMAN NW-A865なのですが、FMトランスミッターの代わりにSONY Discman用のカーコネクティングアダプターを使うようになっていました。
ところが、このパッケージ内のCPA-8は元々かなり古い品であり、ステレオミニプラグ側の接触が悪くなっていることに加え、カセットリール部のグリス切れからか異音が発生するようになってきてしまいました。分解して注油すれば直るとは思うのですが、分解して精度を保ったまま再度組み立てるのは意外と難しそうなこと、ミニプラグ側のコンディションも悪いことから、まずは代替品を確保しておこうと考え、今入手できるものの中で最も評判の良い、Maxell製のアダプター(日本では販売されていません)を並行輸入品で入手したのです。
相性の厳しいカーオーディオでも正常動作
以前掲載した、Kickstarterによるクラウドファウンディングで出資して入手した、カセット型DAPであるMIXXTAPEは、元々CPA-8の代わりに使えないかと考えていたものでした。
しかし、実際のところは私の車のカセットデッキでは挿入しても吐き出されてしまい、音を出すことすら出来ませんでした。しかもきちんとしたカセットデッキ(Victor TD-V711)で使ってみると、音質的にもあまり良いものではなく、無理して使う必要はなさそうという結論に達していました。
というわけで、実はCD-330の満足度が低かった場合に備えてもう一種類カセットアダプターを注文してありますので、このCD-330と比較した結果は後日改めて掲載したいと思います。
それでは、ここからはCD-330について触れていきましょう。
アメリカ、カナダ、ラテンアメリカの各現地法人の連絡先が記載されていますので、北中米向けのパッケージであることがわかります。
デザイン的には至ってシンプルです。Maxellのロゴと「Cassette Adapter」という文字が印刷されているだけですし、裏面に至っては文字一つありません。
磁気ヘッド側にも特にギミック等は無く、ごくシンプルな構成の製品であることがわかります。この辺りはヘッドの接触位置を切り替えられるCPA-8の方が明らかに優れていたといえるでしょう。
早速懸案のカーオーディオに装着してみましょう。
夜になってからテストしたため、あまりよくわからないと思いますが、下の方にブレて写っているNW-A865と接続して、B面側を上に向けてデッキに挿入しています。再生面もリバースによりB面側としていますが、この状態できちんと再生が行われました。
音質的にはCPA-8と比較するとやや中域の密度が薄い気はしますが、以前持っていた他社製のアダプターと比べればずっと良好で、十分に実用範囲です。今でもカーショップで入手可能な、国内ブランド品では勝手にデッキから排出されてしまい使い物にならなかったのですが、CD-330では動作も安定しています。
今時この類の製品が必要という方はあまり多くはないでしょうが、現時点で入手できるアダプターとしては最も安心してお薦めできる品といえそうです。
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購入金額
1,780円
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購入日
2018年01月04日
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購入場所
Amazon
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