書類作成などで使っていたノートパソコンが経年劣化で故障してしまいノートパソコンを新調することにしました。今回も、可搬性が良く、かつ値段の安いものの中から選ぶことにしました。
3年前と違って、3万円前後で新品で買えるノートパソコンがかなり増えており、多少悩んだのですが、30800円という値段、それでいて4コア搭載、64GBのeMMCが搭載されているという、同価格帯の中では一番コストパフォーマンスに優れた本製品を買うことにしました。
今回は30800円のノートパソコンがどこまで使えるのか、外観や仕様、ベンチマーク、実際の使用感などを通してレビューしていきたいと考えています。
無駄の無いデザインと質感
マウスコンピュータのパソコンは元々、デザイン性はあまり重視されていない感じは前から見受けられていたのですが、本製品も派手さが全くない無骨なデザインになっています。
かといって、3万ジャストで買えるノートパソコンとは思えない質感はしっかりあって、それは驚きに値すると思います。
3万円で買えるノートパソコンということで、入出力端子が少ないかな~?なんて思っていましたが、それがどうして最新のUSB3.0 type-cにも対応しています。
ちょっと残念なのが右側面のUSB2.0端子。やっぱり3.0が欲しかった・・・。
でも、いまどきD-SUBがあるのも珍しいし、LANポートが壊れにくい形状の差し込み口になっているのはポイント高いですね。
■ キーボード
キーボードは、アイソレーションタイプのものが使われており、質感が安っぽく如何にもな感じはありますが、値段なりと考えればそんなもんかな?と思います。
また、右側の配列が若干癖があるものの慣れたら特に問題無く打つことが出来ます。
キーピッチも19mmと標準的。
■ タッチパッド
タッチパッドは、これもまた安っぽい樹脂が使われていますが、触ってみた感じには誤動作などしづらいですし、悪くないと思います。
また、タッチジェスチャーに対応しており、つまみでピンチ・ズーム、2本指で画面の上下スクロールや左右のスクロール&画像の回転などに対応しています。
■ 液晶
安価なTNパネルです。少し角度を変えるだけで色味が変わってしまいます。しかし、IPS液晶を搭載したノートパソコンとなると10万円以上出さないと買えないことを考えれば、当たり前のことかもしれませんね。
また、グレアパネルなので、若干映り込みが気になりますね。このグレードのノートパソコンは、全てノングレアパネルで良いと思うのですが・・・。
全体的な印象としては、やはり3万円という価格帯ということもあり、安っぽさを感じる部分もありましたが、実際に触ってみると、不満が出ないレベルで纏められていることが分かりました。
以前、導入した3万円ノートPCだと入出力系が駄目駄目だったんで、そういったところが企業努力で改善されているのが素晴らしいと感じています。
3万円だからって馬鹿に出来ないところまで各部の質感は煮詰められてきていますねっ!
必要最小限
・ ACアダプター
・ ファーストステップガイド
・ マニュアル
・ 保証書
・ WPS OFFICEのライセンスカード
・ バッテリー
マウスコンピュータは国内メーカーながら、コスト削減の為に、不必要なものは入ってません。
そこが凄く良い所ですね。唯一、キングソフトのWPS OFFICEが無駄ですが、パソコンにプリインストールされているわけではありませんので、使わない人にとっては良心的と言えます。
また、リカバリメディアはついていませんし、記憶媒体がeMMCなので恐らく交換ができませんので、eMMC故障時イコール個人レベルの復旧は不可能と考えて良いでしょう。
勿論、初期出荷モードには出来るのでソフトウェアやOSレベルの不具合であれば、元に戻せるのでその辺りについては問題はないでしょう。
個人的に凄く高評価なのは、いまどきでは珍しい
バッテリー交換ができるタイプだということ・・・っ!
このグレードのノートパソコンって、3年も使ったらバッテリーって、ほぼほぼ駄目になるので交換できるタイプというのは良いですね。
重い処理をしなければ意外に快適!
今回、本製品を買う中で一番の決め手になったのは、同価格帯唯一の4コアCPU搭載モデルという点です。後述しますがベンチマークにおいてもその効果はしっかり出ています。
また、ストレージもHDDではなく必要十分な容量を備えたeMMC。空き容量も32GB以上あって、低スペックな本機であれば問題ないと言えます。
Crystakdiskmarkでテストしてみましたが、HDDと比べても雲泥の差の読み書き速度でした。
実際に触って見た感じも起動も速いし、アプリケーションの起動も速い。ローエンドの低スペックPCにおいては、記憶媒体の読み書き速度は快適性に直結する部分だと感じました。
若干、メモリ容量が少ないのが気になる所ですが、複数の重い処理を実行したりしなければ、パソコンが重くなるような自体はありませんでした。
4コアが健闘!GPUもHD4000を超えた!
さあここまで、3万円ノートパソコンの外観や仕様などを書いてきましたが、ここからはベンチマーク結果から、実力を探っていきたいと思います。
WIN SCORE SHAREで計測した結果では、CPUの処理性能は7.1ポイント。
数値だけでは分かりづらいと思いますが、だいたいIntel Core 2 Duo E7400 2.8GHzよりちょい上といえば分かりやすいでしょうか。
私のメインノートPCに搭載されているCorei7-4750HQがスコア7.8なので、WIN SCORE SHAREの数値的には近い数字になっています。ちょっと悲しい・・・w
メモリはやはり容量が少ないので5.9ポイント。グラフィックスも弱いです。
CINEBENCH R15においては、4コアの長所がしっかり出て、162というスコアが出ています。壊れた以前の格安ノートPCでは、N2830が搭載されていてスコア66しかなかったので、3倍近くの性能アップになっています。
面白いのがグラフィックステストで、Intel Corei7 2600Kなどに積まれていたHD4000よりも高い数値が出ています。
実際に使ってみた感触では、動画を観たり、音楽を聴いたり、文章を作成する分には全く問題ありません。 が、やはり重い処理を掛けたときは、CPUの処理能力が低くくメモリ容量が少ないため、動きが緩慢になりがちです。
ですが、3年の前の格安ノートPCと比べてもかなり体感速度が向上しており、軽作業では本当に必要十分だと思わせられる性能になっています。
コスパ最強!3万円ノートPC
3万円で買えるノートパソコンが遂にここまで来たか!という思いがあります。
さすがに、このノートパソコン一台で全てを賄うことはできませんので、サブノートPCという位置づけにはなりますが、4コア、eMMC搭載により軽作業であれば、ミドルスペックPCとほぼほぼ遜色がない体感速度になっています。
質感も問題無いレベルで纏められており、安いノートパソコンだからといって手を抜いた製品開発をしてるとは思えない造りになっています。
下手な安いタブレットPCなどを買うよりも本製品を買った方が、使い勝手含めて満足出来ると思います。
なにせ我が家においてはマストバイな製品です。壊れるまでガシガシ使っていきたいと思います。
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購入金額
30,800円
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購入日
2017年12月15日
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購入場所
ビックカメラ
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