最近比較的手頃なオーディオ用USBケーブルを仕入れてきて、FOSTEX HP-A8で使ってみるのが少し楽しくなってきました。中古まで含めればRCAピンケーブルなどと比べても安価でありながら、音質的な変化ははっきりと楽しめるためです。
これまではaudioquest製の2本を試したのですが、この辺りで少しキャラクターの違った製品も試してみたいと思ったのです。
そこで比較的安価な中古品が出ていた、CHORD製の普及価格帯ケーブルである、USB SilverPlusを試してみることにしました。
中古品で、皮膜の色が少しくすんでいることから価格が下がっていたようです。
ちなみに現在は「CHORD C-USB」という製品が現行商品となっているのですが、このUSB SilverPlusを改名しただけであり、中身はそのままのようです。価格の方は輸入開始時点より3割ほど上がってしまったようですが…。
現時点でC-USB 0.75mの価格は10,000円(+税)となっていますが、日本での取り扱い開始時の価格は7,400円(+税)だったようです。恐らく今回の購入品はこの時代のものでしょう。
音楽に少し演出を加える傾向
それでは、早速audioquest CINNAMONと交換して試聴してみましょう。接続先はASUS P6X58D-EのUSB2.0端子です。ちなみにこのPCは電源ユニットをCoolerMaster V750 Semi-Modularとしていて、この電源は自作用としては比較的オーディオ向きといわれているようです。
接続先は先述の通りFOSTEX HP-A8です。
PC用USBケーブル→audioquest FOREST→audioquest CINNAMONとアップグレードしてきて、それぞれの間にグレード差こそ感じられたものの、HP-A8の良く言えば整った、悪くいえば面白味や個性に欠ける音という印象は変わりませんでした。
しかし、このUSB SilverPlusに交換してみて感じられたのは、特にCINNAMONと比較してグレード差は特に感じられないものの、音の出方に個性が表れたということです。
CINNAMONの方が突出した場所は無く整ったバランスであり、万能型といえる音だったのですが、USB SilverPlusでは音場が少しふわりと広がる感覚があり、アコースティックギターやヴァイオリンの音に独特の艶やふくよかさが感じられるようになりました。その一方でロック系の楽曲でのハイハットの音などはややまろやかに感じられ、切れ味の良さはCINNAMONに譲る程度です。
率直に言ってジャンルを選ばないという意味ではCINNAMONに分があると思うのですが、HP-A8の生真面目な音に少し変化を付けるために、現時点ではUSB SilverPlusの方を使っています。しばらくしてこの味付けに飽きてきたらCINNAMONに戻してしまうかも知れませんが…。
なお、FOREST、CINNAMON、USB SilverPlusはいずれも0.75m表記のものを購入したのですが、audioquestの2製品は長さもきちんと揃っているものの、USB SilverPlusだけ3cm程短いという問題がありました。
元々HP-A8とPCの距離からして0.75mで結構ギリギリだったのですが、それよりも3cm短いというのは結構厳しいものがあります。最近はaudioquest JITTERBUGを併用しているため、辛うじて届いているという程度です。ケーブルとして悪いものではないのですが、長さが少しアバウトというのはいただけません。この辺りはもう少ししっかりと作って欲しいと思います。
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購入金額
2,840円
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購入日
2017年11月03日
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購入場所
eイヤホン
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