ビートルズのアルバムをリマスター盤LPで復刻する、デアゴスティーニ・ジャパンの「ザ・ビートルズ・LPレコード・コレクション」シリーズ第4弾で、このシリーズが刊行されて初めてのLP2枚組仕様となるのが、この「The Beatles」(通称「ホワイトアルバム」)です。
以前第1弾となった「Abbey Road」はレビューで取り上げましたが、その後もまだレビューを掲載していないものの、今のところ刊行されたこのシリーズは全て購入しています。
このシリーズは創刊号特別価格を除き、毎号2,980円なのですが、2枚組となる本作は1,000円上がり3,980円となります。
一応ダブルジャケットもきちんと再現されているようです。
ホワイトアルバムを購入するのはCDも含めてこれが初めてなのですが、恐らくレコード面のラベルや内袋なども当時のままのデザインなのではないかと思います。もっとも、個人的にはあまりこだわる部分ではなく、中身のレコードがきちんと作られていてくれればそれ以上は望みませんが…。
本作は、ビートルズが自ら設立したアップル・レコードから発売された初のアルバムとなっています。LP2枚組だけあって全30曲ものボリュームを誇ります。それだけに馴染みのある曲もそこそこ多い訳です。
意外と聴いたことがない曲があることに驚く
まずは内容について簡単に触れておきましょう。収録曲は以下の通りです。
Side A
01 Back In The U.S.S.R.
02 Dear Prudence
03 Glass Onion
04 Ob-La-Di,Ob-La-Da
05 Wild Honey Pie
06 Continuing Story Of Bungalow Bill
07 While My Guitar Gently Weeps
08 Happiness Is A Warm Gun
Side B
01 Martha My Dear
02 I'm So Tired
03 Blackbird
04 Piggies
05 Rocky Raccoon
06 Don't Pass Me By
07 Why Don't We Do It In The Road
08 I Will
09 Julia
Side C
01 Birth Day
02 Yer Blues
03 Mother Nature's Son
04 Everybody's Got Something To Hide Except Me And My Monkey
05 Sexy Sadie
06 Helter Skelter
07 Long Long Long
Side D
01 Revolution 1
02 Honey Pie
03 Savoy Truffle
04 Cry Baby Cry
05 Revolution 9
06 Good Night
恐らく「Back In The U.S.S.R.」や「Ob-La-Di,Ob-La-Da」など、さほどビートルズに詳しくなくても殆どの人が耳にしたことがあるという有名曲でしょう。個人的には「While My Guitar Gently Weeps」がもっとも印象に残っていますし、「Blackbird」も捨てがたい名曲と思います。
ただ、私の場合物心ついたときに初めて聴いていた音楽がビートルズとサイモン&ガーファンクルであり、それだけいろいろな曲を聴いているはずなのですが、本作はCDでもLPでも買ったことがなかっただけあり、意外なほど聴いたことがない曲が多かったという印象です。マニアの方には異論を唱えられるかも知れませんが、アルバム全体を通して聴くとあまりまとまっておらず、集まった曲をひたすら並べたという印象を受けてしまいます。今回は感想を書くためと、WAVを起こすために全曲を一気に通して聴きましたが、この後本作を再生するときには聴きたい曲のつまみ食いとなってしまいそうです。
さて、リマスター盤ということで音質についても触れておきますが、本作はまだ楽器やヴォーカルの定位が極端なものとなっていて、個別の音のクオリティーは上がっているものの、印象としては「昔のビートルズ作品」のままです。個々の音が綺麗になっていても、これを最近の録音と思う人はまずいないでしょう。
個人的にはこの辺りの音作りであれば、昔のLPを中古で買う方が、音質的にもしっくりきそうな気がしています。
なお、私が買った盤には特に問題はなかったのですが、本作は出荷時点で盤質に難があるものがかなり多かったようです。折角の企画ですので、品質管理はしっかりしていただきたいところですね。
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購入金額
3,980円
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購入日
2017年10月24日
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購入場所
未来屋書店
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