先日オーディオ用のUSBケーブルを、格安の中古品でグレードアップしました。
実はこのケーブルを見つけて早速手に取ってみると、その奥に短めのXLRケーブルが並んでいることに気付きました。しかもきちんとペアでパッケージされているのです。
実は最近手頃なXLRケーブルを物色していたところでしたので、丁度良いと思いこちらも購入してきました。
購入時点では正体はわかっていなかったのですが、BELDEN製のケーブルとNEUTRIK製のコネクターは確認できていましたので、取り敢えず品質的な水準は保たれているだろうと考ました。買った後で詳細を調べたところ、使われている部品からBELDEN純正のEC-1192Aではないかと判断できたのです。
これを見つける前に、オーディオ店の中古ケーブルで見つけていたOrtofonやオヤイデのXLRケーブルは、安くてもペアで5千円クラスだったのですから、お買い得度は際立って見えた訳です。
25年使って初めてバランス入力を体験
何故XLRケーブルを探すようになったのかといえば、現在使用中のプリメインアンプ、SANSUI AU-α707DRがバランス入力に対応しているものの、このバランス入力を一度も使ったことが無いということに気付いたためです。
しかもCDプレイヤーもNEC CD-10というバランス出力を備えた製品です。しかも、当時はバランス出力で本領を発揮するといわれていた製品でした。折角使える環境があるのだから、一度は試してみようと思っていたのです。
AU-α707DRのXLR入力端子は、自動的にボリューム以外のプリアンプ部をスルーするPOWERAMP DIRECTモードとなってしまうのですが、今まではCD-10をAU-α707DRのPOWERAMP DIRECT NORMAL1(RCAピン入力向けのPOWERAMP DIRECT端子)に接続していましたので、条件的にはほぼ同等です。そこでこの2つの入力で聴き比べてみました。
まず、XLR入力の方が音量が結構大きいという違いがあるのですが、それを抜きにしてもXLR入力時の音の勢いの良さが印象に残ります。RCAピン入力では、音場がスピーカーのやや前方辺りに展開されているのですが、XLR入力に切り替えた途端にポンポン前に出てくるようになるのです。勢いの良さに少し圧倒される感じがあったほどです。
また、とにかく鮮度が良いというか、空間の見通しが非常に良くなります。ただ、意外なことに低域の量感はRCAピン入力の方に分があります。空間がすっきりするだけではなく、付帯音がなくなりすぎて少し薄さを感じさせてしまうのかも知れません。
元々AU-α707DRもCD-10もスピード感が良く引き締まった音の製品ですが、その方向性がより強調されるという印象を受けます。ふわりとした柔らかい音とは真逆ですので、かなり好みは分かれそうな気がします。TOTOなどを聴く分にはとにかく素晴らしいのですが、Stingなどは楽曲次第という印象でした。
と言う訳で、3桁価格の投資ながら極めて面白い体験が出来ました。個人的にはXLR接続の方が二長一短程度と思うのですが、人によっては味気ないと感じてしまいそうな音になりますので、これが1万円クラスのケーブルを買った上での結果であればそれなりに不満は出た可能性があります。
注)Amazonの商品情報では1本単位での価格となっていますが、購入価格欄にはペアでの価格を記載しています。
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購入金額
990円
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購入日
2017年10月12日
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購入場所
eイヤホン
Takahiroさん
2017/10/19
jive9821さん
2017/10/19
率直に言ってしまえば、気にしていませんでした。買った時点でこうなっていたので、これで問題がある訳でも無いのだろうということで…。