この夏のウェイファーラー探しは、30数年前のウェイファーラーを見つけたことから始まった。
30余年の歳月による劣化も見られるため、追加で購入しようと思ったのだが、レイバンは1999年に買収され、世界最大のアイウェアメーカーである、イタリアのルクソティカ社の製造に移っていた。
1999年の買収後、ウェイファーラーの製造は終了し、ニューウェイファーラーが発売されたのだが、ボシュロム製ウェイファーラーの人気の高さから、2007年に復刻されて現在に至る。(ニューウェイファーラーは、現在も併売されていて、別モデルとして人気はある。)
現在のウェイファーラー(RB2140)は、日本向けにフルフィットモデル(RB2140F)が用意されているが、レンズサイズが一回り大きくなり(50mm → 52mm)、大きく湾曲したテンプルにはやや違和感がある。
そこで、欧米向けナショナルフィットモデル(RB2140 無印)を購入したのだった。
とは言うものの、やはりオリジナルはボシュロム社製のものだ。
その後も色々と調べていたところ、ボシュロム社製のデッドストック品を扱っている店が判明した。
それも、自宅から約500mのところにあった。
http://www3.tokai.or.jp/aihikino/index.html
昔から、レイバンを扱っていることは知っていた。
が、まさかデッドストック品を扱っているとは、まさに灯台下暗しだった・・・
19時閉店のため平日は無理で、土曜日に出向いたのだが、店内にレイバンの展示は見当たらない。
「レイバンは?」と聞くと、「古いものが多いので、展示していません。言っていただければ出しますよ。」と・・・
「ボシュロムのウェイファーラー、エボニーを見せてください。」というと、出してくれた。
棚には箱に入ったビンテージレイバンが数多く積まれていた。
店主が何年もかけて、海外の古い倉庫などに眠っていたものを買い集めてきたそうだ。
箱に書かれた品番はL2009で、レンズ幅50mm、レンズ間隔24mmのモデルだった。
型式で言うと5024で、所有する5022よりもレンズ間隔が2mm広いモデルだ。
掛けてみたが、5022との差は感じられないので、迷わず購入することにした。
アイ ヒキノさんでは、YouTubeに「レイバンの真贋、違いの見分け方、サイズや表記のこと」
や、「レイバン セルフレーム・タイプの調整・修復の実際」
などの動画をアップしている。(これも何度も見ていたが、近所の店とは気付かなかった・・・)
所有するB&L5022には、フレームにかなりの歪みがあって気になっていた。
いわゆるビンテージ品なので、量販店で修正してもらうのにはやや不安があってそのままにしていたのだが、この動画のことを思い出したので、見てもらった。
「修正できますか?」と聞くと、「大丈夫ですよ。」とのことなので、お願いした。
歪みが酷いためレンズを外して修正したそうで、時間を掛けて少しずつシッカリと修正していただいたフレームは、Youtubeの動画のようにガタのない状態になった。
修正は無料で、「今後も何かあれば、持ってきてください。」と心強い声も掛けてくれた。
Webサイトでは、レイバンのレストアもしていることが記載されているため、今後も安心だ。
5022と変わらないフォルムは、まさにウェイファーラー
所有する5022は、品番で表すとL2008になるらしい。
L2009はレンズ幅50mmと5022と同じだが、レンズ間隔を22mmから24mmに広げているので、5024となる。
ただ、シルエットで5022との違いは感じられない。
右レンズ裏の刻印は、B&Lのみだった。
左右テンプルの刻印は5022と同じ。
左右のレンズには、BLの砂打ちが入る。
ボシュロムレイバンでは、右レンズにRay-Banロゴは付かず、左と同様BLの砂打ちが入っている。
左レンズのG-15のシールは、年代を感じる劣化がみられる。
テンプルサイドには、Ray-Banロゴが付く
このロゴが付くので、おそらく1990年代製のものと思われる。
フロントフェイスの傾斜は、オリジナルのウェイファーラーのもの。
テンプルにRay-Banロゴが付かない鋲タイプのものも、数年前までは在庫があったそうだが、キムタクがドラマで掛けていたことから、一気に売れ切れてしまったそうだ。
このロゴだけがやや残念だが、オリジナルのウェイファーラーであることは間違いない。
もう新品では手に入らない製品
嬉しいのは、付属品完備であること。
付属のケースは、記憶にある袋状のものだ。
塩ビ製の簡素なケースで、内側は起毛処理されているが、劣化が激しく触るとボロボロと崩れてしまう。
そして、保証書と思われる冊子が付属していた。
日本語の記述は見られないが、WARRANTYとあるので保証書だろう。
今となっては役立つものではないし、上記のケースも実用できるものではないが、これらが付属していることに意味がある。
購入価格は、多分当時の価格の倍くらいだと思う(当時は殆ど定価販売だったと記憶している)が、今後はますます入手が難しくなっていくことと思われるので、入手できて良かった。
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購入金額
27,000円
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購入日
2017年09月02日
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購入場所
株式会社 アイ ヒキノ
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