先日安価に入手することが出来たHarbeth製スピーカー、HL Compactを使うにあたり入手した、ダンピングパッドと呼ばれる品です。
暫定的にSANSUI SP-100iを使っていたスタンド(というよりは木製の椅子)にそのまま置くことにしたのですが、箱鳴りを使わないSP-100iならばともかく、HL Compactを木製の天板にベタ置きしても、実力は発揮させることが出来ません。
そこで、最近よくお世話になっているオーディオ店で、手頃な脚となるものは無いかと相談してみました。最初は片側で1万円以上というスパイクなどを薦められたのですが、「ペアで1.5万円のスピーカーにそこまで金をかけるのも…」という話をしたところ、それならばと薦められたのがこのA36R-J4Pでした。
触ってみると、柔らかいながらもしっかりとした芯があるような、独特の手触りです。
低域の解像度が段違い
店員の方がこれを薦めた理由は、以前Harbethの日本代理店がHarbeth製スピーカーの成約プレゼントとして、このシリーズのパッドをプレゼントしていたことがあり、少なくともスピーカーの実力を損なうものではなかったということだそうです。
日本では輸入オーディオを幅広く取り扱うナスペックが代理店となっている品で、製品情報に特徴が記載されています。
これを4隅に挟んだ状態で、HL Compactを試聴してみました。アンプはPioneer A-90D、プレイヤーはPioneer N-50にUSBメモリーで24bit/88.2KHzを中心としたWAVを読み込ませたものという組み合わせです。
一聴して、ベタ置きとはまるで違う音が出て来ました。ちょっとした驚きがあるほど低域がグイグイと出て来ます。周波数特性見る限りではそこまで低域が出るタイプのスピーカーには見えないのですが、ベースラインが力強く躍動感を持って迫ってくるのです。
当初はぱっとしなかったロック系の楽曲もかなり鳴ります。さすがに「RYDEEN / YMO」のような露骨な電子音の固まりは得意ではないようですが、「Isolation / TOTO」のようなハードロック系の音楽であっても活き活きと鳴らして見せてくれるのです。
はっきり言って、以前取り上げたDIATONE DS-77Zのような外見のスピーカーが出しても不思議が無いと思うほど、エネルギー感が強いのです。
もっとも、実際にはDS-77Zはむしろ迫力や情感に乏しく、小綺麗で繊細な鳴り方をするスピーカーなのですが…。
HL Compactがここまで幅広い音楽に対応出来るとなると、今後常用するスピーカーをどうするかという悩みがますます深まりました。A-90Dと組み合わせるスピーカーをSP-100iに戻し、AU-α707DRと組み合わせるために持ってきても良いかと考え始めています。
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購入金額
3,240円
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購入日
2017年07月11日
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購入場所
ノジマ オーディオスクエア
フェレンギさん
2017/08/18
その変化が、自分の好みの方向であることが一番大事だと思いますが、変化を楽しむことも楽しいと、何度も感じました。
Harbethの使いこなし、今後も期待しております。
jive9821さん
2017/08/18
予算も環境も乏しいので、使いこなしといえる次元に到達するかはわかりませんが、HL Compactは久々に使っていて楽しいと感じるスピーカーです。
使い始めるまでは自分が普段聴くような音楽を鳴らすことが出来るか不安だったのですが、きちんと演奏された音楽はきちんと楽しませるという音で、HL Compact自体の音にこれといった不満は感じられません。
2箇所のオーディオ機器の構成を再編して、SP-100iとHL Compactを中心に据える構成に代えることも検討していますが、他にも捨てがたいスピーカーもありますので、どうなるかはまだまだ未知数です…。