当時としては先進的なカメラで、ブローニーフイルムカメラとして、AEファインダーを装備することで自動露出が可能だった。シャッターや絞りはボディ側からの電子制御でシャッターや絞りはレンズ側にありました。しかし、その先進性や独創性が仇となってしまったのか、10年ぐらい前に露出が不安定となってしまい修理とオーバーフォールに出したら修理不可,写真撮影不可と言う判を押されて帰ってきてしまいました。
上の写真の様に、バヨネットサイズは拡張性を考慮してボディに対して最大の大きさとなっている。
左側には、ボディにシャッターダイヤルがあり、ファインダーにはASA設定ダイヤルがあります。
上の写真には、120用フイルムバックを装着しています。写真では見えにくいですが、フイルムマークの左側にバック交換用の金属プレートを差し込むスリットが見えます。
右側には、ボディにフイルム巻き上げのクランクがあり、ファインダーには、AEのON/OFFを兼ねた自動露出かマニュアル露出かの選択ダイヤルがあります。自動露出は絞り優先のみです。
巻き上げ用のクランクを外してフイルム自動巻き上げ装置も装着可能でした。
使用しているレンズ
機動性を持ちながらも汎用性のあるフイルムカメラ
発売当時としては、ブローニーフイルムカメラとして自動露出可能という先進性がありながらボディ側からの電子制御レンズシャッター式と言う独創性もあった。
また、フイルムバックは、白昼交換可能であった。
- 形式 6X4.5判レンズシャッター式一眼レフ
- レンズ・バック・ファインダー・フォーカシングスクリーン交換可能
- 画面サイズ 55.1x42.5mm(印画紙のサイズに合わせた5:4の比率)
- レンズマウント ブロニカETRマウント(専用4爪バヨネット)
- 焦点調節 ヘリコイド(各レンズ組込み)
- 絞り 完全自動絞り・等間隔目盛
- シャッター セイコー0番レンズシャッター(電子制御)
T・8秒~1/500秒(中間スピードは使えない)
メカニカルシャッター:1/500秒 - 巻き上げ クランク式・正1回転・小刻み巻き上げ可能
- 多重露出 可能、ボディのレバー切換式
- フィルムバック 着脱交換式・120フィルム・220フィルム・35mmフィルム・ポラロイドパックフィルム用(各フィルム専用)
- ファインダー 各種交換式
フォーカシングスクリーン 各種交換式・マイクロスピリット(標準仕様) - シンクロ X接点のみ(全速度に同調)
- 電池のチェック チェックボタンによるファインダー内部のLED発光表示(赤色)
- 電池 6Vアルカリ電池又は銀電池 1個
- サイズ 91(W)X69(D)X87(H)(ETRSメインボディ)
91(W)X165(D)X107(H)(標準レンズ・フィルムバックETRS120・ウェストレベルファインダーE付) - 重量 465g(ETRSメインボディのみ、電池別)
全金属製ですが、スカスカですので465gと軽量です。但し、ガラスの塊のようなAEファインダーを装着すると重いです。
変項履歴
- 使用しているレンズ追加
ZENZANON 50mm F2.8
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購入金額
150,000円
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購入日
1980年頃
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購入場所
jakeさん
2017/08/13
ゆえに中古市場だと機械式の古いカメラのほうが人気があります。
※電子式は壊れたらハイそれまでよ、なので。
同じ理由で筐体にプラスチックが多いカメラも安いことが多いですね。
最近は若い人が独特の質感を期待してフィルムカメラを使うので、フルオートのコンパクトも多少は使われてるようです。
ホーリーさん
2017/08/13
機械備品は個人が自作することも可能ですが、電子部品は難しいですようです。
当時としては独創的だった機構も修理を難しくした原因ですね。