レビューメディア「ジグソー」

SSDのファームウェア更新はやっぱり大事

2017年5月に購入してから主にブートドライブ(これのみ)として利用しております。

ややこしいですが今回は約9ヶ月ほど利用したものの継続利用1ヶ月レビューです。

 

(余談ですが以前はファームウェア更新後の速度が更新前に出てた気がするのでこのレビュー自体が全く意味の無い可能性が高いです)

 

これまでのSSD歴

  • Crucial RealSSD C300 64GB MLC [CTFDDAC064MAG-1G1]
  • Crucial m4 SSD 128GB MLC [CT128M4SSD2]
  • Crucial MX300 275GB 3D TLC [CT275MX300SSD1/JP]
更新: 2018/02/14

今回の測定環境

今回は以下のPC構成と環境にて測定を行っております。

 

PC構成

  • CPU:インテル® Core™ i7-2600K プロセッサー [OC:4200kHz]
  • M/B:MSI Z77A-GD55
  • RAM:CFD DDR3 PC3-10600 4GB x4 [W3U1333Q-4G]
  • ROM:Crucial MX300 275GB 3D TLC [CT275MX300SSD1]
  • GPU:MSI GTX 960 GAMING 2G
  • 電源:Corsair RM650x

通算で9ヶ月ほど利用しておりますが、約1ヶ月程前にOSの再インストールを行っております。

そのため通常利用による継続期間は1ヶ月です。

今回は測定前にOSの再起動を一度した状態からそれぞれ測定しています。

 

約1ヶ月利用した時点での数値とCrucial提供のCrucial SSD専用ツールの「Storage Executive」を利用した場合の数値のベンチ変化のみレビューするつもりでしたが、ファームウェアの更新も来ていたためそちらも併せて比較しております。

 

今回は特に理由無く雫エディションにて計測しております。

更新: 2018/02/14

ファームウェア更新による数値変化

ファームウェア更新前の測定結果 [M0CR050]

ファームウェア更新前S.M.A.R.T.
ファームウェア更新前 S.M.A.R.T.

ファームウェア更新前
ファームウェア更新前 CrystalDiskMark

 


 

 

ファームウェア更新後の測定結果 [M0CR060]

あ
ファームウェア更新後 S.M.A.R.T.

あ
ファームウェア更新後 CrystalDiskInfo


 

 

今回の変更は「Storage Executive」を利用しようとしたときにファームウェアの更新マークがついていて急遽入れた内容になります。

ツール上から更新を押すだけで自動で再起動がかかるのですがOSが「再起動中です」と表示されたまま10分ほど動かなくなったため電源を落として入れ直すというトラブルが発生しました。少々不安でしたが電源を電源ボタン長押しで落とした後に入れ直したところ起動時にファームウェアの書き換えが始まったのでツールもしくは私のOS環境によるトラブルだと思います。

 

速度はマルチスレッドによる読み込みと書き込みが上がっており、特にシーケンシャルアクセスのブロックサイズ512KBの書き込み数値が大幅に上昇しております。

更新: 2018/02/14

Storage Executive設定とベンチ結果

Storage Executive一時キャッシュ設定

トップ
Storage Executive トップ画面 (一部マスク状態)

あ
Storage Executive 一時キャッシュ画面

 

 

「Storage Executive」の起動画面のトップは細かい情報が多いのですがシリアルとファームウェア等が表示され、未更新の場合はここから更新を行うことが出来ます。私は今回トラブルになりましたがファームウェアを落とし指定しなくても更新を押すだけで再起動までいってくれるので便利です。

S.M.A.R.T.などのこのソフトから確認できます。

 

一時キャッシュは上記2枚目の画像にあるとおりで右下にある「一時キャッシュの有効化」ボタンを押すと再起動を促されるのですが操作はこれだけです。

後は再起動を待つだけで一時キャッシュが有効化されます。

 

 

 


 

 

Storage Executive一時キャッシュ有効化後のベンチ

べ
Storage Executive後 CrystalDiskMark

一時キャッシュ有効後のベンチでは全体が大幅に上昇しております。

普段速度として出されるシーケンシャルアクセス数値読み書き共に3000MB/sに迫っており、実際の速度として重要とされるランダムアクセスは読み込みがおよそ10倍、書き込みがおよそ3倍になってます。

 

ただこれは一時キャッシュをメモリにしてアクセスしてるだけのようなので実際にSSD自体がこの速度で読み書きできるというわけではないです。

更新: 2018/02/14
総評

リスクはあるが少しでも数値を上げたい場合は有り?

一覧
比較表 [比較する内容としてはイマイチですが最小限のみの表です]

 

ベンチの数値を見る限りですとNVMeに見劣りしない数値になってますしディスクへの書き込み量も減るようなのでSSDの耐久を上げることにはなりそうです。

ですが体感に関してはやはりHDDからSSDにしたほどの体感のようなものは感じないでしょうし、問題は帯域など足回りが足を引っ張ることに加えメモリの使用率が上がること、性質上バッテリー搭載の場合以外は自己責任ということがあります。(突然のシャットダウンで書き込み前のキャッシュが消えるため)

 

そもそも帯域のボトルネックや仕組みを考えるとディスクの純粋なベンチでは無くメモリアクセスを含めた数値ですし実際にこの数値で書き込み等が行われるわけではありません。

バッテリー搭載のノートPC等では環境次第で使えるでしょうが、デスクPCの場合はメモリ搭載量や足回り等が個別環境にありますし多少のリスクを取ってまで見た目の数値を上げるかよりは費用がかかりますが素直にNVMeに切り替えた方が良さそうです。

 

ただ少なくとも今回の結果を見るとファームウェアの更新は速度向上等への影響が大きいため安定もかねて大事だと実感できます。

  • 購入金額

    11,426円

  • 購入日

    2017年05月19日

  • 購入場所

    TSUKUMO

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