レビューメディア「ジグソー」

全体を構成する要素の内、殆どが一致するのに、好感度が違う。それは、やはり、世界を紡ぐ名前の力、の有無なんでしょうね。

  • by
    L2さん
  • 2017/06/26
  • (更新: 2017/06/26)

電源系ゲーム、RPGの祖として名高いウィザードリィをTRPG化したのがBOX版ウィザードリィRPGでした。

その復刻版は、ボックス版と恐らく同じスタッフが関わっていましたが、版権の関係でしょうか。

電源版ウィザードリィに登場する名称だけが似た名前に変更されておりました。

仕方ない事かもしれないけれども、その失望感は大きかったですね。

 

そんな中、昔、共同では無くて、単独購入していたかもしれないなあ。

と、思い出したのが、真ウィザードリィRPGのシステムブック。

 

L2書庫(押入れの雅称)の整頓によって、システムの単独購入を確認しました。

 

 

更新: 2017/06/26

知っている名前の安心感

リルガミンを飛び出して、エセルナート亜大陸(インドのような感じ)、更には、それの所属するシャンバラ大陸、そして、『世界』カラド=ツアへの言及がありますね。

 

禁断の魔筆で、宇宙へと広がっていく本家の流れを少し取り入れているのか、『世界』カラド=ツアは平面宇宙であり、創造主によって干渉を受けているという設定になっています。

トレボーが力を手に入れて、かつ、狂った理由も、SF的ですし。(年表見ると、彼はもはや人間では無いデスヨネー)

 

エセルナートという地方の設定でも、リルガミン以外はウィザードリィRPG独自の設定であったようで、復刻版でも、この真ウィザードリィでも同じ名前、設定となっていますね。

 

そして、版権を持っていたアスキーからの出版ですので、ワードナ、トレボー、マーフィーの名前は健在です。

やっぱり、安心感がありますね。

 

その流れからの、独自の設定である「ズダイ=ツァ」が地図上に記されるようになっていますね。

別売の追加シナリオで徐々に明らかになっていく感じ。

この本には、掲載されていないです。

 

サンプルシナリオに登場する人物や、状況を鑑みるに、

時代としては、トレボー戦役の終結前後のお話、つまりはワードナもトレボーも生きている「狂王の試練場」の時代から双方が死去した辺りまでの含みのある時代です。

その後の「ダイヤモンドの騎士」「リルガミンの遺産」には、ちょっと遠い時代かな。

「ワードナの逆襲」は、時系列的にはどうなんでしょうか、リメイク版では、その後「災過の中心」に繋がっているので、別次元的な感じか。

或いは、並行世界的な分岐があって、「ダイヤモンドの騎士」などには繋がらないのかも。

 

種族混合の都市国家として、リルガミンは説明されていますが、異種族であるエルフ、ドワーフ、ホビット、ノームなどの種族としての根源地の描写は本家には無かったので、エセルナートという亜大陸の詳細な設定は、そこを強化しているという事になるのでしょうか。

 

サムライとニンジャの職業性能の由来なども、割と上手く創作している、と私には感じられました。

 

展開的には、ウィザードリィRPG復刻版と真ウィザードリィRPGは同一と言っても過言では無いかな。

トレボー戦役の設定などを踏まえて作られているのが、真ウィザードリィRPGですから。

にもかかわらず、私の対ウィザードリィ的好感度は、真ウィザードリィRPGの方にのみ高いw

 

名前の力は偉大です。

  • 購入金額

    2,000円

  • 購入日

    不明

  • 購入場所

9人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (0)

ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。

YouTube の動画を挿入

YouTube の URL または動画の ID を入力してください

動画の ID が取得できません。ID もしくは URL を正しく入力してください。

ニコニコ動画の動画を挿入

ニコニコ動画の URL または動画の ID を入力してください

動画の ID が取得できません。ID もしくは URL を正しく入力してください。

ZIGSOWリンク挿入

検索対象とキーワードを入力してください

    外部リンクを挿入

    リンク先の URL とタイトルを入力してください

    URL を正しく入力してください。

    画像を挿入(最大サイズ20MB)

    画像を選択してください

    ファイルサイズが20MBを超えています

    別の画像を追加

    ZIGSOW にログイン

    ZIGSOW会員登録(無料)はこちらから