先日液晶ディスプレイを買いに秋葉原に出向いた際、ついでに購入してきた品です。
eイヤホン秋葉原店でジャンク品や半端物の現品処分市が開催されていて、普段なら故障品が多くさほどお買い得品が出ないジャンク格安品の中に、ごく普通に使えそうな処分品がいくつか紛れていたのです。
まあ、品名も何も無くこの状態で売られているので、見極めはかなり困難です。ただ、私は割合すぐにこのケーブルの線材部分が何であるかは理解できていました。というのも、つい先日自作用に使ったケーブルと酷似していたためです。
さらに3.5mmプラグ、MMCXコネクターの双方に「oyaide」のロゴが入っていますので、HPC-26T系統を使っているオヤイデ電気製ケーブルということまでは判断できていて、そうなると新品で買えば5~6千円クラスの製品と推測することが出来た訳です。
ただ、この時点では細かい製品情報は調べていなかったので、この導体部分は私が使ったHPC-26T V2ではなく、素材がPCOCC-AであったHPC-26Tではないかと思っていました。まあ、単純にケーブルとして安価だったので買ってから詳細は確認しようということで、取り敢えず買って帰宅し、早速正体を調べてみることに。
早速HPC-26T相当の線材を利用したMMCXケーブルということで探し出したのは、oyaide HPC-SEでした。ところがこれが早々に間違いであったことが発覚します。というのも、HPC-SEは3.5mmプラグ部分にP-3.5SRというロジウムメッキのストレート型を採用しているのですが、このケーブルの3.5mmプラグはどう見ても別物ですから…。
予想外の現行モデル。音質上のメリットもあった
HPC-SEが正解で無いということを調べる過程で、このケーブルと明らかに同じ外観を持つ製品にたどり着いていました。それはHPC-SEの後継モデルであり、線材にHPC-26T V2、つまり私が自作に使ったものと全く同じものを採用した、現行製品のHPC-MXsでした。
取り敢えず正体はわかりましたが、ジャンク扱いなので使えない可能性もあります。そこで早速Ultimate Ears UE900と組み合わせて音を出してみることにしました。送り出しにはONKYO DAC-HA300を使います。
まず、断線等は特になく正常動作品でした。
そしてUE900との組み合わせで特徴的なのは、しなやかさや広がりはあるものの力感や低音の芯がまるで無いUE900との組み合わせで、多少ではあるものの低域方向に力感が出てくるという点です。
低域の力感と高域のキレが付くようになるため、UE900としては意外なほど広いジャンルをカバーできる音質へと変化します。勿論重量感や圧倒的な高解像度は望むべくはありませんが…。それでも今までUE900に組み合わせたアンバランスケーブルの中では、このHPC-MXsが最も相性が良いように思えます。
HPC-26T V2の性質上ややケーブルが太く固めですので、持ち歩いた際に収納するのが少々難しいことはあると思いますが、音質面ではなかなかお薦めできる組み合わせといえます。通常売価で5千円前後と思いますので、リケーブルとしては比較的手頃な価格帯に収まっていることも魅力でしょう。
今回の購入価格では文句の付けようが無いコストパフォーマンスを発揮しています。
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購入金額
1,000円
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購入日
2017年04月08日
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購入場所
eイヤホン
harmankardonさん
2017/04/13
eイヤの掘り出し物は,アタリの確率が高いです.
ただ,その分,高めの価格設定なので,色々と試してみる訳にはいかないのが難点です.
jive9821さん
2017/04/13
今回はこのHPC-MXsと、先日破損してしまったSONY XBA-A2純正ケーブルというピンポイントで欲しいところを上手く確保することが出来ました。
SENNHEISER HD650用のケーブルも見つけたのですが、どうも素人の自作っぽく見えたのが気になり、スルーしてしまいました…。
ほぼ同じ品でも値付けが結構違っていたり、よくわからない部分はあったものの、全体的にはまずまずのお買い得度だったのではないかと思っています。