先日タイムセールで通常価格より大幅に安くなっている品を見つけ、久しぶりに新しいビデオカードを使ってみたかったということもあり購入してみました。
実は私は元々どちらかといえばGeForce派(本来は3dfx Voodoo党で、その技術者が多く移ったGeForce FX以降のNVIDIA製品を使うようになった)で、RADEONで以前買ったものといえばここまで遡ることになります。
RADEON HD7750はワットパフォーマンスの観点でなかなか優秀で気に入っていたのですが、それ以降はあまり魅力的に感じる製品が無かったのです。
しかし、RADEON RX480を皮切りに登場してきたPolaris採用の新世代製品は、久々にワットパフォーマンス、コストパフォーマンス共になかなか魅力的という話でした。それでも、RADEON RX470とGeForce GTX 1060 3GBが大差ない価格で売られていることが多く、買うのであればGeForce GTX 1060/1070辺りかと漠然と考えてはいたのですが…。
たまたま月末の処分特価だったのか、HIS RADEON RX470 IceQ X2 Turboが、普段ならGeForce GTX 1050Tiすら買えるかどうかという金額で売られているものを見つけ、気軽に買って試せる程度の価格だと思い、購入してみたのです。
ボードの大きさは、ハイエンドクラスよりは小さめという感じです。上位のRX480の若干省略版という位置付けの製品であり、ハードウェアとしては大差無いものとなってしまうのは仕方ないところでしょう。
付属品は非常にシンプルで、これだけが入っていました。もっとも、付属品があっても使うことはあまりなく、個人的にはこれくらいの方が好感は持てます。
GeForce GTX970に肉薄することは評価出来る
価格的にライバルとなるべき、GeForce GTX 1060やGTX 1050Tiは所有していませんので、今回は前世代のNVIDIA製品としてミドルハイ~ハイエンドに相当する、GeForce GTX 970と同一PCで動かして比較してみましょう。CPUはXeon E5-2670、M/BにASUS P9X79という組み合わせです。
まずはWindows Experience Index(Windows 7版)を確認しておきます。
どちらもグラフィックス、ゲーム用グラフィックス共に最高値である7.9を記録しています。この辺りの比較はもはや不要かも知れませんね。
今回はファーストインプレッションということで、ベンチマークテストは3DMark2種類のみ実行しています。
▲RADEON RX470 (3DMark Fire Strike)
▲GeForce GTX 970 (3DMark Fire Strike)
さすがに購入価格では2倍以上の差が付いているだけに、GeForce GTX 970が上回っています。とはいえ差はかなり小さく、GeForce GTX 970がリファレンス通りのクロック周波数で動いていれば(今回利用したものは小幅ながらオーバークロック仕様)もう少し苦戦を強いられたかも知れないと思うほどです。
▲RADEON RX470 (3DMark Sky Diver)
▲GeForce GTX 970 (3DMark Sky Diver)
こちらもFire Strikeとほぼ同じ傾向となります。GeForce GTX 970が僅差で勝ちますが、とても購入価格に2倍以上の開きがある製品とは思えないほど実力は拮抗しています。最初はテストにGeForce GTX 960も含めようかと思っていたのですが、この両者と比べれば間違いなく1ランク以上ダウンとなってしまっていたでしょう。
この性能であれば安い買い物
たまたまセール品が安かったからというだけに理由で購入した製品ですが、想像以上に高性能で正直言ってかなり驚きました。
上位のRADEON RX480と比較すると10%前後劣る程度の性能とのことですが、端的に言えばこれがRX480とGeForce GTX 970という組み合わせでの勝負であったとすれば、RADEON RX480の方が総合的に上回っている可能性が高かったということです。
普段私がビデオカードを買うときには、最低でもミドルハイ、一般的にはハイエンド製品群の中の低価格モデルを選ぶのですが、このRADEON RX470は完全なミドルクラス製品ながらも買って満足感が高い製品となりました。
ただ、困った点が一つだけありました。これはこの製品だけではなく、Pascal採用のNVIDIA製品にも言えることなのですが、ディスプレイ出力から遂にアナログ出力が消えてしまったということです。
私は仮組みしたPCなどで結構アナログRGB接続を使っていましたので、これが無くなってしまうのは結構痛いところです。アナログRGB接続が廃止されるという話自体は数年前から聞いていましたが、いざ実際に廃止されてしまうと意外と困ることになるなという点を実感することとなってしまいました…。
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購入金額
15,980円
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購入日
2017年01月03日
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購入場所
NTT-Xストア
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