レビューメディア「ジグソー」

レコードプレーヤーに内蔵すれば良いのに

おそらく1970年代に入手したDENON製の音波振動式スタイラスクリーナーです。

DENON 今はデノンと国際的に呼ばれていますが、今世紀に入って会社が外資系資本になるまでは

デンオンと読んでました。

この製品は「デンオン」時代のものですね。

 

 

 

更新: 2017/01/29
実用性

できるだけ安価な代替品の開発販売を望みます

Hi-Fi指向の100万円クラスのハイエンドモデルから、1万円台の普及型まで、

アナログプレーヤーが売れているそうです。

 

30センチのレコード盤に初めて触れる若い方の中には、パチパチノイズを持って懐古趣味に浸っている方がいても不思議はありません。

 

でもね

世の中の「デジタルよりアナログの方が音が良い」「やはりレコードはCDより良い」

「暖かみがある音調」「柔らかい音調」「自然な音調」という文言をまともに受け止めてしまって

 

とりあえず「アナログプレーヤーから出る音は いい音」 

って判断してしまうのは危険だと思うんです。

 

置き場所をあまり選ばない、スタンドアローンで気軽に使える

BOSEやvifaの5〜7万円で買えるデジタルサウンド小型ステレオシステムと同程度のクオリティを

アナログプレーヤーを中心に据えたシステムで再現しようと思うなら

4倍の予算を組んでも難しいと思います。 利便性は言うまでもありません。

 

でもね、雰囲気を楽しみたい。 とにかくレコード盤の音を知りたい。

その気持もよく分かるつもりです。

 

それなら取説をよく読み、ウェブ上の知識を吸収して、きちんとした設置場所を決めましょう。

水平を出して。 振動の遮断を考えて。 ケーブルの取り回しに留意して。

針圧を調整して(場合によってはアームの高さやトラッキングエラーも合わせて)。

 

そしてレコード盤の埃を取り除きましょう。

 

そして針先に溜まる埃を確認しつつ、常に掃除することを習慣づけましょう。

 

まずオーディオテクニカ等から販売されているアルコール系のスタイラスクリーナーを買いましょう。

 

基本的にはそれで充分お手入れが出来るはずです。

 

 

 

 

更新: 2017/01/29
使用感

簡単操作で確実な効果が得られます

さらに

この音波振動方式のスタイラスクリーナーがあれば、頑固にこびり付いてしまった汚れを簡単に落とすことができます。

 

ブラシの振動は約400Hz 分間振動数は24,000回前後でしょう。

 

因みにフィリップスのソニッケアーの振動数は31,000回前後でした。

本体上部にあるスイッチを入れるとブラシ部の振動が始まります。

イ〜ン というモスキートノイズが聞こえますが、ブラシ部の振動を目視することは叶いません。

 

高密度に植毛された化学繊維ブラシ部に無水アルコール(専用液はもうありません)を1滴落としてから、カンチレバー先に埋め込まれているチップをそこに沈めます。

もし針先を動かすなら、カートリッジ後部を車のフロントに見立てる形で引くようにします。

逆方向へ動かすことは、強靭な支持部を持つDJプレイ用カートリッジでなければ避けたほうが良いと考えられます。

数秒で清掃が完了します。

できればルーペを別途用意して針先の状態を確認したいところです。

数年前に買ったSHUREのMMカートリッジは、メキシコ製なのですが、針先をルーペで見ると

真っ黒だったんです。 ブラックダイヤ? ど〜ゆ〜こと? 

T4P端子もよく見ると汚れていたので、このスタイラスクリーナーで磨いてみました。

もちろん針先は透明を取り戻すことができました。

端子はアルコールと研磨スポンジで磨くことで接触不良には至らずに済みました。

NAFTAを巡ってアメリカと揉めているメキシコですが、人件費はアメリカの1/3らしいですが

品質管理システムは脆弱であることが伺えました。

 

 

 

更新: 2017/01/29
コストパフォーマンス

安価な製品の開発販売を期待

当時の販売価格は定価で4800円  1980年以前の製品ですので、「高い」と感じてました。

 

現在 フラックスという会社が 同様の構造を持つ音波振動方式スタイラスクリーナーを販売していますが、価格は21600円!

 

先に音波振動数の比較対象として取り上げたソニッケアー音波振動ハブラシの最廉価版価格は4300円程です

 

振動数の少ないこのソニッケアーに、高密度ブラシを取り付けて代用できれば安上がりなんですが

どうでしょうか?

 

レコード盤自体も、レコードプレーヤーも、販売数は全盛期とは比べようも無いほど減少しているものの、ここ数年の推移は右肩上がりです。

全てのアナログプレーヤーにとって、針先のクリーニングは必須なので、せめて10万円クラス以上のプレーヤーには、「オーバーハングチェッカーを兼ねる形で」この種の「音波振動スタイラスクリーナー」を内蔵すれば良いのにと ないものねだりを考えてます。

更新: 2017/01/29

つぶやき

アナログブーム ハイレゾブーム 

それがピュアなHi-Fi指向なのか、お金の匂いを嗅ぎつけたメーカーが作り上げた舞台なのか

私には判断できません。

 

今思うのは

レコード盤の全盛期に、より上位に君臨していたのはオープンリールでした。

レコード盤より回転の安定性に優れ、クロストーク特性は比較にならず

情報量も多く、トラッキングエラーとも無縁です。

 

しかしデッキの保守管理はレコードプレーヤーより難しいですし、機械の価格も高いです。

またレコード盤のようにプレス工場で増産することは不可能です。

 

真にアナログの良さを思うなら、もっとオープンリールの復権があっても良さそうですが

それでは商売にならないのだと思います。

 

散々アナログで苦労してきた者としては、CDというメディアの限界を知りつつも、回転メディアに頼らない形のデジタル音源が最も合理的で将来性があると思ってます。

でも格好良いトーンアームと重量感のあるターンテーブルを持つプレーヤーは、ただそこにあるだけで満足感を得られます。

手元に多くの愛聴盤が残っているので、誰かに背中を押されたら、、、と悶々としております。

  • 購入金額

    4,800円

  • 購入日

    1980年頃

  • 購入場所

20人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (6)

  • フェレンギさん

    2017/01/29

    うへ〜 いぐなっちさん そんなこといわないで〜。

    ただぼんやり書いただけです。

    あともうひとつ書き忘れたことがあるので、ここに書き足します。

    1970年代当時、各メーカーが自社のカートリッジの針先寿命の目安をカタログに表示してましたが
    数倍の開きがあったんです。
    数百時間のものから数千時間のものまで。 しかし針の材質や形状に大きな差はありません。

    後に聞くと、完全無塵室での実測値と、そうでない場合の推測値など 明確な前提規格が存在していなかったからだということでした。

    針先に埃が残ったまま再生すると、局部的な摩擦で熱が発生し針先のダイヤモンドチップに悪影響が出るのだとか。

    故にユーザーは埃を常に除去することにより、確実に針の寿命を伸ばすことができるという仕組みです。
    また音溝との滑らかな接触は、高音質に直結すると考えております。
  • タコシーさん

    2017/01/29

    ほんと、レコード針に埃が付きますよね
    レコードはクリーニングしても埃が出てきます レコードの溝底にあるんでしょう
    クリーナー液とブラシで掃除していますが、あれほど綺麗になるのもビックリです
    無垢針ならダイヤを見られます(工業ダイヤ?)アナログレコードは音楽を聴く手順の楽しみ
    見たいなものもあるんでしょう それとコーヒーと寛げる時間ですよね
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