ニューサイエンティスト誌の最後に掲載されている、質問投稿と、それに対する答えの投稿の中から、秀逸なものを纏めた本、その第二弾ですね。

とても真っ当な答えから、（本人が気づいていないだけなのかもしれませんが）もっともらしい俗説の補強だったり、誤解の上の回答などもあったりしますので、質問＞回答で、正しい知識が！

という事はないかもしれません。

分かり易い回答だったり、余計難解になってしまったりするのも、サイエンス雑誌の読者の幅広さを感じるものですね。

私がこの本で好きな質問と回答は、

質問「朝食のシリアルで、牛乳の中に一粒だけ浮いている麦は、どうして、いつのまにか集まってしまうのですか」（文言は省略改変アリ）

回答2「たぶんそれは防衛戦略で、シリアルはバイソンのような群れを作って、捕食者（あなた）から身を守っているのでしょう。ひょっとしたら、牛乳の表面張力のなせるわざにすぎないのかもしれませんが」

というもの。

他に二つの回答の掲載もありまして、回答1は凄くまともに物理現象についての解説がなされています。

もう一つは、この回答よりも捻ったもの過ぎて、ユーモアというよりは皮肉になっていて、ちょっと笑いにくい感じ。

雑学の素として笑って読むだけでは無く、こういう質問、疑問があった時に「馬鹿じゃないの？」とか「ググれば？」とかいう訳では無く、色々な視点から回答が返ってくるというのは、とても素晴らしいなあ、と感じました。

理系の裾野を増やすなら、こういう環境が整うといいのかも。