本当は、フルサイズを買う予定だった。しかし、1か月以上に渡り悩んだ挙句、買ったのは選考対象の中では最も小さなセンサーのオリンパス OM-D E-M1 Mark IIとなった。
決め手は、強力な手振れ補正,高速連射性能,コンパクトで機動性が高いことや耐環境性が高いことだった。また、フラッグシップだけに機能が豊富な割に値段が予算範囲内(ボディは20万円以下)だったことだ。
もちろん、フルサイズにも小型軽量のカメラはあるがニコンやキャノンは古さを感じたし、レンズを含めると巨大で重くなってしまい、山に持って行けなくなってしまうから選外としました。
ミラーレスのソニーα7系も検討したが、レンズがヤッパリ重いし耐環境性能で不安があり選外としました。(もちろん、自分の独断と偏見ですが、何か...)
買った後に「カメラグランプリ2017 大賞」及び「カメラグランプリ2017 あなたが選ぶベストカメラ賞」にも選ばれたのにはビックリしました。
上左から、ボディ(ボディキャップ装着),箱,USBケーブル,バッテリ,ストロボ,ストラップ,ストロボカバー,電源コード,ケーブルクリップ,充電器
フラッグシップ機だけのことはあって、前や後ろにスイッチ類が沢山ある。しかも、これで防滴防塵性があるのだから不思議なくらいである。いちいち説明していたら、膨大な量になってしまうので省略させていただきます。詳細は、オリンパスのHPをご覧ください。
テスト撮影
使用レンズ
1. M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
このレンズとの組み合わせでは、何と6.5段分の手ブレ補正となります。
2. コシナ Voightlander NOKTON 10.5mm F0.95
昼間でノーマル撮影
縮小率50%,露出:1/100,F8,焦点距離35mm換算122mm
レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
強力な5軸シンクロ手振れ補正を試す。
夜桜,露出:1/2秒,F7.1,焦点距離35mm換算46mm
レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
ご覧の様に、車の軌跡が一直線です。プロカメラマンでは4秒も可能だとか、おいらは1秒ぐらいが限界ですが...動画撮影もブレが少なく違和感がありませんでした。
ライブコンポジットを試す。
ライブコンポジット,縮小率50%,露出:10秒を2時間,F1.0,ISO:1600,焦点距離35mm換算21mm
レンズ:Voightlander NOKTON 10.5mm F0.95
街灯の光が滲んでいるのは、時々薄い霧が発生したためです。
50Mハイレゾショットを試す。
レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
原画のサイズは20Mを超えていますので25%に縮小しました。電子シャッターで8枚連射して合成していますので、湖面が微妙に波打ってブレているのがわかります。露出を長くすれば自然な感じになったと思います。
手持ち動画撮影
レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
6月の剣沢でスキー滑降してカメラを手持ちで撮影しました。
カメラは、オリンパスのOM-D E-M1 MarkⅡで、動画の手振れ補正をテストするために、あえてソフトの手ブレ補正を掛けていません。また、フィルターはNDを使用せずPLフィルターのみですので、見え辛くなっています。視聴には注意してください。
連射性能テスト
秒間10枚のメカニカルシャッターでズーミングしながら28枚撮影し動画にしました。ズーミングは92mmから20mmまでで全体の構図を考えながらゆっくりズーミングを行いました。
一般的には高倍率ズームレンズで撮影中にズーミングを行うとピントが外れてしまうものが多いのですが一枚も外していません。
但し、この動画は解像度を下げて公開しています。
豊富な機能と多用途性に満足
自分は、カメラを持って登山や山スキーをしているので、雨や雪が降りしきる中で撮影してきた経験が何度もある。NikonやCanonのカメラは防滴防塵機能が保証されていなかったが、それでも故障することなく撮影してきた。しかし、一抹の不安はぬぐえないものがあった。
また、スキー等の不規則に動き回るスポーツや飛行機を撮る為に高速連射も必須だった。
注目の機能
- AF/AE追従で、最高18コマ/秒
おいらは、メカシャッターを選択し、10コマ/秒で撮影している。AF/AE固定なら最高60コマ/秒というトンデモナイ性能も、何を撮ろうかな(^_^;) - 121点オールクロス像面位相差AF
ほぼ全域をカバーするフォーカスエリアとスキーヤー等の複雑に動く被写体も捕捉している。 - タイムラグの少ない電子ビューファインダー
ブラックアウト時間も短く気にならないし、ミラー一眼と比べ物にならないほどの画像情報が豊富に表示される。しかも、太陽を直視しても眩しくないので、失明の恐怖から解放されたと言っても良い。 - 強力な5軸シンクロ手振れ補正
専用レンズの手振れ補正と合わせれば、6.5段分の手振れ補正となり、高感度設定にすることなく、都会ならば三脚不要で夜間撮影が可能となった。もちろん4K動画でも手持ちで夜間撮影可能。 - 標準搭載の機能が豊富
50Mハイレゾショット,ライブコンポジット(比較明合成),深度合成,デジタルシフト撮影,プロキャプチャーモード - 防滴防塵
山家には嬉しいだけでなく安心して撮れます。シャッターチャンスは天気の変わり目に現れる事が多いので。 - 手持ち4k動画撮影
普通に撮影するだけならスタビライザーが必要ないと思います。さすがにスキー滑降中は厳しいですが...
これだけの機能がテンコ盛りなのに20万円を切る値段なのは、コストパフォーマンス最高と言えると思います。
しいて欲しい機能と言えば、更なる高感度耐性とモーションショットぐらいだろう。しかし、高感度耐性の方は、レンズの明るさでカバーできる。例えば、コシナのフォクトレンダーシリーズは、明るさが何とF値0.95という化け物レンズがある。
モーションショットも連射した画像をソフトで合成すればよい。
機能があまりにも豊富なため、今後も不定期で更新しようと思います。
修正履歴
- 2017/07/14 テスト撮影セクションに撮影レンズへのリンク追記,動画追加,
各静止画にレンズ名追記,実用性に「手持ち4k動画撮影」追記 - 2017/08/13 連射性能テスト動画追加
- 2018/06/26 レンズ:コシナ Voightlander NOKTON 10.5mm F0.95追記
-
購入金額
197,109円
-
購入日
2017年04月03日
-
購入場所
アーチホールセール
poipoiさん
2017/07/11
カメラは使ってナンボの道具です。
フィールドに出たときの防塵防滴ほど心強いものはありません。
ホーリーさん
2017/07/11
降りしきる雨や雪の中でカメラを出したら壊れるのではと思いシャッターチャンスを何度も逃しました。これからは、そんな事は無くなりそうです。
ホーリーさん
2018/10/11
スタビライザーは使用していません。ソフトでのブレ補正等も処理していません。
ホーリーさん
2018/10/26
一目瞭然ですね。しかし、意外なことにファイルサイズは、ほぼ同じでした。
ハイレゾでRAWで保存してくれれば良いのですが、Jpegで保存されます。これは他メーカーでも同様なので、原理的な問題かもしれません。
ハイレゾ撮影での注意点は、8枚連写を電子シャッターで行うので高速で大きく動くものは向いていません。何故なら電子シャッター特有のローリング問題が発生しますし、半透明状態となってしまい変な画像となることがあります。
しかし、そよ風で動く葉やさざ波だと良い程度にボケた様な状態で写ります。
ホーリーさん
2019/06/27
Sony α7RⅢとOM-Dとで撮影中に、Sony α7RⅢのバッテリが切れてしまったのですが、OM-Dはタイムラプス撮影中だったので放置して、α7RⅢの方を撤収して車に戻りました。
疲れていたのでウトウトしてしまいました。
そして雨の音で目が覚めました。晴れていたのに突然の夕立です。
慌ててOM-Dを回収しに駆け寄りました。
案の定、レンズには水たまりが...
さすがに、これはダメだろうと思いましたが、何ともありませんでした。
あれからも全く問題なくレンズもボディも撮影できています。