本レンズは、オリンパスのマイクロフォーサーズ(m4/3)システム用高性能レンズである、Proシリーズに投入された初めての便利ズームだ。
今回、OM-D E-M1 MarkIIとともにモニターさせていただく機会をいただいた。
金属筐体で高い質感
レンズのデザインは、Proシリーズに共通のテイスト。
金属鏡筒で、高級感がある。
オリンパスのレンズは、フード別売りが多いが、本レンズには専用花形フードが付属する。
バヨネット式の樹脂フードは、ロック機構付きでシッカリ固定される。
E-M1 Mark IIに装着した時のバランスも良い。
フィルター径は72mm。
今回は、手持ちの保護フィルター、C-PL、ND8を使うことにした。
フィルター径は72mmだ(左から、プロテクター、C-PL、ND8)
利用頻度の高い焦点域をカバーする
焦点距離は12-100mmで、35mm換算で広角24mmから望遠200mmまでの広い範囲をカバーする。
普段使いはコレ一本で済んでしまう、いわゆる便利ズームだ。
広角側が換算24mmからスタートというのも嬉しい。
一眼レフやミラーレスでは、広角端が換算28mm程度からのレンズが多く、ワイド側がもう少し欲しいってこともよくある。
そして、望遠側は換算200mまでをカバーする。
100mmまでズームするとそれなりに鏡筒が伸びるが、重量バランスは気にならない。
普段使いには35mm換算で200mmもあれば、常用域はほぼカバーできるし、圧縮効果も得られる。
絞りは全域F4.0通しなので、絞り優先時に開放F4にし、ズームしてもシャッター速度は一定だ。
願わくば、F2.8ならばってことはあるが、F2.8になると大きく重くなってしまうので、このサイズ、この重さで全域F4.0ってところを評価すべきだろう。
このレンズの大きな特徴として、レンズ内手ブレ補正機構を持つ。
オリンパスはボディ内手ぶれ補正なので、レンズ側にISは無かったが、ボディ内手ぶれ補正と連動させることで、世界最強6.5段分の手ブレ補正効果を発揮できる。
手ブレ補正効果は強力で、1/2秒なら楽勝でブレのない写真が撮れるし、1秒程度でもシッカリ構えた上で何枚か連写すれば、ブレのない写真を撮ることもできる。
また、マニュアルフォーカスもし易い。
ピントリングを手前に引くことで、瞬時にマニュアルフォーカスに切り替えできる。
E-M1 Mark IIのピーキングも働くので、ピント合わせは楽だった。
旅行時やスナップ撮影には最適
このレンズの良さは、便利ズームでありながら、固定F値や妥協のない高画質、強力な手ブレ補正。
これらが威力を発揮するのは、頻繁にレンズ交換のできないシチュエーションだろう。
ズームリングの程よいトルクと、マニュアルフォーカスのしやすさで、撮影も気持ちが良くできる。
それなりに大きく重いのでお手軽レンズではない。
お手軽に使おうと思ったら、PENシリーズに14-42mmのパンケーキズームが適しているだろうし、焦点レンジが欲しければ、14-150mmが良いだろう。
が、撮影する楽しさと、妥協のない写りを得ようと思えば、OM-Dシリーズに本レンズは良い組み合わせだと思う。
作例
いくつか作例を・・・
す、水平とれてません・・・orz
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購入金額
0円
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購入日
2017年07月15日
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購入場所
garpさん
2017/08/27
コレ手に入れちゃうと、他のレンズも
同じ手ブレ補正が欲しくなってしまうのが難点ですよねぇ。
旅行に最適かつ、普段使いも万能すぎるので、価格的にも
他の対抗馬がないいい製品だと思います。
ねおさん
2017/08/28
Proシリーズなのに便利ズーム?と思いましたが、使ってみると評判の良さが実感できる良いレンズでした。
OM-Dを使っていたら是非とも使って欲しいレンズですね。