先日掲載したAnker製USB充電器と同じ場所で安売りされていた品です。
低価格帯では割合評判の良いSOL REPUBLIC製ということもあり、一度使ってみようと思い購入してみました。
SOL REPUBLICは新興メーカーですが、多くのアーティスト等とコラボしてイメージを上手く構築し、シェアを伸ばしたメーカーです。
カラーバリエーションはいくつかあったのですが、未開封の在庫が残っていたカベルネと呼ばれる紫系の色を選択しました。
JAXはSOL REPUBLICのラインナップ中でもローエンドに当たり、ドライバーユニットもSound Engine i2と呼ばれる最廉価品を採用しています。音質に過度な期待は出来ないと思いますが、本来の価格帯でいえばPHILIPS SHE97x0系のライバルとなる製品であり、そこそこまとまった音が出てくれば価値はあるのでは無いかと考えたのです。
ロック系はまずまずだが、低音のわざとらしさが…
試聴用のDAPは、最初にAstell&Kern AK100IIを、次いでSONY NW-A16を使用しました。
まず、ロック系の楽曲を鳴らした場合には、音場は狭めでレンジも狭く感じられるのですが、中~高域については勢いがあり小気味の良いサウンドです。ただ、ベースやバスドラムのやや高めの音色の辺りが極端に持ち上がったローブーストであり、質の悪い低音がガンガン耳に飛び込んでくるという、あまり長時間は聴いていられない音になってしまいます。イコライザー等で60Hz前後を大幅に絞り込んでやれば、まずまず聴ける程度に落ち着くかも知れません。
とはいえ、それもあくまでロック・ポップス系の音楽を鳴らした場合であり、アコースティック系でまとめられた「Wallflower / Diana Krall」などは全く音になりませんし、「Dangerous / David Garrett」などはヴァイオリンの音色が安価なキーボードの内蔵音のように聞こえてしまうほど、リアリティーがありません。
音色傾向はコンプレッションがきつくかかったロック系の楽曲を高めの音量でガンガン鳴らすという使い方を想定していると考えられるものですが、このバランスの音を大音量で聴いていてはすぐに難聴になりそうです。
ブランディングからしても若者向けの製品作りなのでしょうが、だからこそあまり極端なバランスの音に仕上げるべきでは無いと思います。率直に言って耳に悪いバランスの音です。近い価格であれば、素直にPHILIPS SHE97x0系を買う方が間違いは無いでしょう。
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購入金額
1,000円
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購入日
2017年05月12日
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購入場所
イオンタウン ユーカリが丘
kensanさん
2017/06/01
jive9821さん
2017/06/01
さすがに子供の頃からオーディオをそこそこいじっていましたので、ある程度音を聴けばこの辺りの周波数が持ち上がっているな、などというのは感覚的に結構わかるのです。まあ、所詮素人ですし、もっと凄い耳をお持ちの方も多くいらっしゃるでしょうけど…。
一応まだテストトーンの20,000Hzが聞き取れる程度の聴覚は残っていましたので、年齢の割にはそれほど衰えていないようです…。