普段ヘッドシェルやカートリッジの付属品以外のリード線を用意する場合には、オーディオテクニカ製のベストセラーで、比較的安価でありながらPCOCC線材を使用しているという、コストパフォーマンス抜群のAT6101を買うことが多くなります。
PCOCCは生産完了が発表されているのですが、リード線程度の長さであれば銅の使用量が少ないことが幸いしているのか、今でも容易に店頭で入手可能で販売価格も千円以下ですから、これ以上に手頃な製品は無いでしょう。
昔揃えたものの中にはCoralブランドの純銀製のものもあるのですが、これはやや音が細身になる傾向が見られ、相性の良いカートリッジであれば魅力的な音になるのですが、相性が悪いとAT6101の方が数段上ということになってしまうのです。
AT6101は目立った欠点というものが無いため、今までは特に考えずこれを使い続けてきました。ところが先日、閉店セール開催中の楽器店で、処分品の篭の中に何故かOrtofon製の7N(純度99.99999%)-OFC(無酸素銅)線材を採用したリード線の旧モデルとなる、この7N-LW1が1つ紛れていました。しかも価格もAT6101よりも遙かに安いのです。そうなってくると、たまにはAT6101以外のものも使ってみたくなり、早速購入してきました。
まだ音は出していないのですが…
確かに現行モデルではなく、型落ちであることが処分の理由なのでしょうが、それにしても元値(メーカー希望小売価格4,000円)を考えたら、未開封新品で実売価格(600円)は安すぎます。
そこで会計の際に店員の方に話を聞くと、事情がわかりました。
今回購入したのはDTMやDJ系の機器も広く取り扱っている楽器店だったのですが、その店でレコード用品を買っていく人の殆どはDJ用途なのだそうです。そしてDJ用途でリード線を買っていく人は、常に同じ品を2つ1組で買っていきます。
ところが何故かこの製品は在庫が最後に1つだけ残ってしまったため、DJ用途のユーザーには売りようが無いというのです。もちろん未開封・未使用ですから一般的なオーディオ用途で使う分には文句なしにお買い得、という説明でした。その店員の方も実際に使ってみて、カートリッジのグレードが上がったように感じる程良かったとのことです。
そうなってくると早速音を出してみようとは思うのですが、どのカートリッジに使うかまだ考えているところです。ケーブルにそこそこの太さと長さがありますので、スペース的に取り付けが可能か否かという問題もあります。取り回しが困難で、やむを得ず細い標準添付のリード線を使っているカートリッジもあるほどですので…。
というわけで、続きは実際に音を出してからということで、現状ではただ眺めているだけとなっています…。
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購入金額
648円
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購入日
2016年09月21日
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購入場所
島村楽器
フェレンギさん
2016/10/19
> DJ用途でリード線を買っていく人は、常に同じ品を2つ1組で買っていきます。
何故なんでしょうか? もし理由を御存知でしたらお教えくださいませ。
jive9821さん
2016/10/20
私もこの店員さんの説明で初めて知った話ですので、詳しいことは存じておりません。
ただ、DJプレイをする場合に、同じプレイヤーを大抵2台並べて使うことが関係しているのではないかと、何となく想像していますが…。
フェレンギさん
2016/10/20
DJさんも、なかなかこだわってるんですね。 いや、この物言いは失礼にあたります。
気が付きませんでした。