普段内容の割には実売価格が高いので買うことが無い(MemoryStickのシリーズ品は除きますが)ソニー製のメモリーカードですが、比較的他社製品に近い程度の価格で売られていたので、たまには使ってみようと思い購入してきました。
パッケージには「最大読み出し速度 95MB/s 最大書き込み速度 50MB/s」と書かれていて、一応ソニーの製品ラインナップ上では高速モデルという位置づけです。公称性能からいうと、SanDisk Extreme PLUSに近い性能でしょうか。
Extreme PLUSは最大読み出しの公称速度は80MB/sですが、実際には90MB/sを超えている製品です。公称書き込み速度は同等ですね。
もっとも、SanDiskにはこの上にExtreme PROが用意されていますが、ソニーではこれが高速モデルという位置づけですので、ちょっと物足りなさは残ります。
ほぼ公称値通り
それではいつも通り、ベンチマークテストの結果を見てみましょう。測定環境は、ASUS P6X58D-EのUSB 3.0端子に接続した、iBUFFALO BSCR20TU3を利用しています。
▲Crystal Disk Mark Nano Pico Edition
結論としては、ほぼ公称値通りの性能ということでしょうか。総合的にはExtreme PLUSよりも書き込みやランダム全般が弱い分、少し下というところでしょう。
読み出しだけなら比較的高水準ですが、それでもランダム4Kの値は高速型というには少々物足りません。書き込みに至っては高速製品というほどではなく、ローエンドよりはワンランク上という水準にとどまります。
SONY製のSD/microSDメモリーカードは相当製品の中でも結構実売価格が高めなのですが、速度性能で見る限りは価格に見合っているとは言い難く、同じように高いものを買うなら素直にSanDisk Extreme系を買っておく方が良いといえます。単にブランド価値で価格が保たれているということでしょうか。
今回は(この製品にしては)比較的安価だったので購入してみたわけですが、この価格でも正直言って割高感を覚えざるを得ません。同じ店でSAMSUNG PRO MB-MG64Dがプラス200円で売られていたことがあるくらいですので、買うならそちらの方がまだ良さそうです。
ソニーブランドにこだわりがある方は選択の余地はあるでしょうが、ブランドにこだわりが無ければ、他社製品よりも安く売られていて初めて選ぶ価値が出てきそうです。
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購入金額
2,138円
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購入日
2016年10月05日
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購入場所
コジマ
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