色々なジャンルの「濃い」おまけ品(というかこちらが主役の場合が殆ど)付き定期刊行雑誌を数多く発売するデアゴスティーニ・ジャパン。
今度の新シリーズは、ジャズのLPを添付した、「ジャズ・LPレコード・コレクション」です。たまたまTV-CFで見て、創刊号は990円で180g重量盤が付いてくるということで、予備知識無しで早速書店で入手してきました。
当然ではありますが、この中にLP盤が収められているため、外寸はかなり大きくなります。これがきちんと入るレジ袋を用意していた本屋は大したものと思います。
こちらが今回の付属品、「Kind of Blue / Miles Davis」(COLUMBIA CS8163)です。単売品のLP盤がそのまま付いているのには驚きました。
このCS8163は前述の通り180g重量盤で提供されていて、現時点で入手出来るオンライン販売店では$50程度はつけられている品のようです。日本で新品が入手出来ていた時期でも3千円程度だったというのですから、今回の価格がいかに破格のものかおわかりいただけると思います。
1959年録音に驚き
まず、ジャズについては全くの門外漢である私が内容について論評するのはさすがにおこがましいと思いますので、多くは語りません。
強いていえば、私の頭の中にある「ジャズ」というジャンルのイメージそのままの演奏が、そこに展開されていきます。演奏者も私の数少ない知識の中でも知っている名前がずらりと並んでいて、実際に聴いた演奏も含めて名盤といわれる理由はよくわかります。
そして特筆するべきはやはり音質でしょう。さすがに当時はアナログテープによる収録ですから、テープヒスノイズは結構目立ちます。また、この作品の収録時には2台のレコーダーを同時に回していたものの、メインの方に不具合があり、回転数が僅かに狂っているという事実もあったそうです。
しかし、初めて聴く分にはそのようなことは気にならず、トランペットやサックスの意外な質感の良さや、いかにもジャズらしい分厚い低音など、オーディオ的に楽しめる部分は多くあります。さすがにピアノにはワウ・フラッターによる濁りや揺れはありますが、この時代のテープレコーダーでここまでの音が収録出来ているというだけで、実はかなり凄いことなのではないかという気もします。
音質も演奏も、50~60年代のジャズの王道といえるものなのではないかと感じました。何しろお手頃価格ですから、軽い気持ちで手に取っても良い品ではないかと思います。
-
購入金額
990円
-
購入日
2016年10月01日
-
購入場所
くまざわ書店
harmankardonさん
2016/10/03
jive9821さん
2016/10/03
私もTV-CFで見るまでは全く知りませんでした。実は一週間ほど前には発売されていたらしいのですが…。
内容はまだわかりませんが、次号は1,990円、それ以降は2,990円となってしまうということで、やはり今号のお買い得度は圧倒的だと思います。次号は内容次第で買うか否かを決めたいと思います。