West Capのオイル・コンデンサーの製造部門の流れを汲むArizona Capacitorsの高級オイルコンデンサ。
1967年製、0.47μF/600VDC、CPV09を復刻したものがこのType C50309 Blue Cactusです。
スズメッキの真鍮製の円筒管の両端をガラス封止し密閉した、ハーメチック・シール(完全気密)構造を採用し、きわめて堅牢な構造となっています。
半導体で言うと8086が登場したのが1978年ですから、さらに9年も古い製品を今でもそのまま製品として作り続けている情熱は素晴らしいものがあります。
今回購入したのは、0.1μFの製品となります。
サボテンマーク側が外側の電極(アウトサイド・フォイル)に接続されていますから、こちらをグラウンド側に接続することでシールド効果を得ることが可能です。
錫メッキ真鍮管は樹脂コーティングされており、見た目もとても丁寧かつ堅牢に作られているのがわかります。
今回は初段の6SN7とドライブ段の6V6Gを繋ぐカップリングコンデンサとして使用しています。
なにせ1本で5,000円を超えるコンデンサですから、そうホイホイと使えるものではありません。
今回は他のコンデンサや抵抗もごっそり変えてしまったのでBlue Cactusの効果の程は不明ですが、やっとエージングでこなれてきた音を聴くと、今までのもやが晴れたような、繊細さが圧倒的なサウンドに生まれ変わりました。
かといって高域に嫌みがある訳でもなく、ほどよい柔らかさを持っているのは、もしかするとオイルコンデンサであるBlue Cactusの良さが出ているのかもしれません。
先日購入したTUNGSRAM 6V6Gと組み合わせてみたところ、めっっちゃ音が良くなってびっくり。
他の管よりも音場がくっきりとシャープになり、定位がビシッと出るようになりました。
さらに圧倒的なヴォーカル域の奥深さが生まれて、なんじゃこりゃー状態。
しかし、真空管アンプっていじりはじめると止まらないですね…危険だ…
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購入金額
5,000円
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購入日
2016年09月16日
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購入場所
海神無線
tanuさん
2017/03/01