とある量販店に立ち寄ったところ、半端物のケーブルやコネクター類が処分されていましたので、その中から選んで買ってきたのがこの製品です。
写真の通り、RCAピンプラグ×2のオーディオ部と、S端子のビデオ部から構成されるケーブルです。
JVCケンウッドの商品区分としては、ビデオケーブルということになっていて、シリーズとしては通常よりもワンランク上となる「Hi-Fi」シリーズとなるようです。より上位の「HG」シリーズも存在するのですが、これはS端子ケーブル単体のみに用意されている商品で、オーディオケーブルセット型としてはこちらが最上位という扱いとなっています
S端子ケーブルのみ明らかに太いケーブルとなっています。S端子では信号が4極必要なため、さすがにオーディオ用と同じ太さにはならなかったのでしょう。
これは皮膜などは一体成形されているわけではないのですが、間に2箇所樹脂製のケーブルホルダーが付いていて、これにより両方のケーブルが一纏めにされています。
映像ケーブルを使わなければただのオーディオケーブル
オーディオケーブル側は線材こそ純度99.996%のLC-OFCですが、皮膜の作りなどはごく普通で特にこだわったものではありません。
ちなみにLC-OFCは「線形結晶無酸素銅」のことであり、通常の無酸素銅と比較して結晶を線の形状に成長させ、同じ長さの中に含まれる結晶の境界を大幅に減らしたものとされています。JIS規格では「銅純度は99.996%(4N)以上で酸素含有量は10ppm以下」と定義されているそうです。これにより結晶の境界で発生する伝送ロスを低減できるということだそうですが、個人的にはそれを言ってしまうならPCOCC(単結晶状高純度無酸素銅)のようにそもそも単結晶の方が圧倒的に性能は上ではないかと思いますし、通常のOFCでも特に伝送ロスで音質が低下するとは考えにくいので、あまり信用はしていませんが。オーディオケーブルは線材よりも絶縁体の構造(伝送ロスだけではなく、外部からの飛び込みなどにも大きく影響する)の方が重要ではないかと思うわけで…。
とはいえ、このようなごく普通のケーブルでも、例えば百均で売られているようなピンケーブルよりはきちんと作られていることは間違いないでしょう。S端子ケーブルは全く使い途がありませんが、これは結線しなければ邪魔なだけで済みます。そう考えれば一応オーディオ向けに作られたピンケーブルが1.5mで150円なのだから悪くはないと思い買ってきたわけです。
1m版であれば100円だったのですが、一応1mクラスであればもう少し高品位のオーディオケーブルをストックしていますので、質よりも長さが欲しい場所で使うために1.5mの方を選択しています。
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購入金額
162円
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購入日
2016年09月11日
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購入場所
コジマ
harmankardonさん
2016/09/11
jive9821さん
2016/09/11
S端子に需要がないせいか、時々この類のケーブルは異様に安く売られていることがありますよね。以前も同じように買ったケーブルがあります。
本当はRCAピンのビデオケーブルであれば、ビデオケーブルだけ取り外して同軸デジタル用に転用できるのでよりお得なんですが…。