未完(日本語翻訳版のみ)のシリーズ、ブラッド・ソード第3巻です。
発売当時に入手して、プレイしたのはリンク先の1巻とこの巻だけです。(2巻は数年前に入手しましたが、プチプチに包まれたままですw)
欧州或いは英国らしき文化圏を舞台としていた1巻とは趣が変わりまして、小アジア、中東の雰囲気を纏う舞台へと移ります。
目指す都市の名が「オトレメールの都クレサンチウム」、十字軍が目指した、という事でコンスタンティノープルとエルサレムが融合したような場所でしょうか。
登場する人物が所属するのはササン朝辺りのペルシアなどを彷彿とさせたり、エピソードは千夜一夜物語の趣もあります。
世界観の説明はあまりされていないのですが、上手く、実際の文化圏などを織り交ぜる事によって、ここはあの辺りなんだなあ、とか、こういう格好をするのはあの国辺りの人なんだろうなあ、という脳内補完が出来ますので、1巻と比べても、説明不足というような感じを受けにくく、私は気になりませんでした。
この辺りは、中世の歴史や神話などの知識が無いと、ちょっとついていくのは難しい部分なのかもしれませんね。
でも、その位の割り切りぶりがテンポの良さを作っているのかなあ、と思ったり。
復刻とかして欲しいなあ、とは思うのですが。
ノートルダムの鐘的な感じの人への隔離表現、というかもう少しきつい感じのアレがありますので、その部分の編集無しでは難しいでしょうねぇ。
シリーズものと言いながらも、ゲームブックなので、この巻だけでも十分に楽しめるというのが良いですね。
レベルアップ表もありますので、簡易TRPGとしても遊べますし、シナリオとしても使えます。
舞台となる地域を広い範囲で回るので、1巻と違って拡張してキャンペーンシナリオにも出来たり、出来なかったり。
中古相場としては、4巻の高騰っぷりに比べると、ビックリする程にお安いので、全巻コンプリートとか考えないならば、お買い得かもしれませんね。
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購入金額
640円
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購入日
1988年頃
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購入場所
地元の書店
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