大人気の直熱整流管、5U4Gは最近ずいぶんと相場が上がってきました。
その中でも人気なRCAのものだと、ヒーターがマイカで吊られているコストカット版でも1本5000円くらいします。
前期の吊りフィラメント仕様に至っては、10000円近くすることも。
消耗の早い整流管に1本1万円はなかなか出せないのであります。
ということで、アンプの配線を変更して5U4G/5X4Gコンパチ仕様にしたのは先日のレビューや日記でお伝えしている通り。
5U4Gのピンコネ違いである5X4Gは、まだ安価に手に入ります。
先日、秋葉原のアムトランスに行ってみたところ、見つけたのがこのRCAの5X4G。
製造年が1944年と戦時中のNOS品で、箱は傷んでいるものの管の状態はとても良かったので、お値段を聞いてみるとなんと3000円!
吊りフィラメント、マグネシウムゲッターの初期管ですから、この価格は安いと思います。
5U4Gなら余裕で3倍くらいしそうです。
アンプは2台なので、5X4Gも2本必要なのですが、あいにく在庫は1本とのこと。
とりあえず1本はお買い上げして、残りをネットで探したら製造年が同じ吊りフィラメントのRCA製5X4Gがあったのでポチってみました。
購入したものは、片方がカナダMarconi製のOEM品、もう片方はUSA製となっていましたが、構造を見るにまったく同一だったので、両方ともMarconiのOEMである可能性が高いと思います。
製造(検査)はそれぞれ1944年10月と1944年11月。第二次大戦の真っ最中ですな…
両方とも、アメリカ軍向けであるJAN規格の球となります。
トップマイカ(雲母の薄っぺらい板)は金属片で管壁と接触し保持されているタイプ。
中央にあるロッドに竿が固定され、フィラメントを吊っている構造となっています。
これは初期型の特長で、コストカット版の後期仕様だと、マイカに直接ヒーターが引っかけられています。
中央の2本のロッドは竿を固定するためのもの。
Rogersの5X4Gとは事なり、綺麗に平行になっているのがRCAの特長です。
丁寧な作りのベース部分です。
ロットはH5EとH6Eとなります。
両方とも、RCAの旧ロゴが入ったベースとなっており、左側のものはMarconi製を表す印刷も入っています。
今日から使い始めたので、まずはおなじみPerfumeでエージング中。
RCAの5U4Gの音が好みだったので、初期型吊りフィラメントな5X4Gではどのような音になるのか、エージング後が楽しみです。
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購入金額
0円
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購入日
2016年08月13日
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購入場所
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