今まで、OlasonicのD1をメインシステムのDACとして使っていたのですが、レコードプレーヤーも繋ぎたいので、プリアンプとDACがセットになった製品を探していました。
設置場所の関係で幅は20cm程度が希望ということもあり、ほぼそういった製品は皆無な中、唯一の候補だったのが、このFIDELIX CAPRICEでした。
FIDELIX CAPRICEですが、2011年に登場したDAC兼プリアンプで、DACは当時のハイエンドチップであったES9018を搭載しています。
ES9038もリリースされ、一世代前の感じは否めませんが、前から気になっていたこのFIDELIX CAPRICEをこのたび導入してみました。
アンプの間に挟まれているのが、FIDELIX CAPRICE。
繊細さと、圧倒的な情報量
今まで使っていたOlasonicのD1も良いDACだと思います。
ちょっとウォーミーというか、中低域に独特のこしがある、日本酒でいうと品の良い純米酒みたいな感じ。
内部にコンデンサを大量に搭載しており、パワーの押し出しがよく、定位も出やすく使いやすく聴きやすいDACです。
FIDELIX CAPRICEが届いたので早速交換してみたのですが…これはすごい!!!
今までD1の音に慣れていたということもあって、違和感が取れるのに少しだけ時間がかかりましたが、一度FIDELIX CAPRICEを聴いてしまうと戻れませんね。
音の傾向はフラット感が強いのですが、なんといっても情報量の多さと、細かいニュアンスまで再現できる表現力の豊かさ。
日本酒でいうと雑味が抜けた、まさに極上の大吟醸。
今までは接続に、上記のTara LabsのPrism22を使っていました。
独特の甘さがあるケーブルで、Olasonic D1の味わいを引き出すのにはとても良い組み合わせでしたが、逆にFIDELIX CAPRICEではケーブルの解像度がいまいちで、甘さよりも繊細さがほしい感じに。
そこで、
このIXOSのハイエンドケーブル、IXOTICA 10050に交換したら、これがドンピシャ。
このケーブル、1本ずつ導線をポリマーコーティングした構造で、繊細さを描き出すのに最高なケーブルなのですが、D1だといまいち相性が悪かったんですね。
なので死蔵されていましたが、FIDELIX CAPRICEと組み合わせたらものすごいことになりました…
FIDELIX CAPRICEですごいと思ったのは、「サ」行の刺さる感じがものすごく減ったこと。
Olasonic D1だとサの発音がかなりズサズサと刺さる感じになることがあったのですが、FIDELIX CAPRICEではサの刺さる感じもその中にある成分?が分離されるのか、ちゃんとニュアンスが異なる聞こえ方がします。
このシングルに入っている、Baby Once Againという曲を視聴に使っていましたが、ちゃんとサ音が聞き分けられるようになったのが素晴らしい。
フロントパネルもアルミなので、アンプのSV-2A3EPXとの相性も抜群。
これはしばらく楽しめそうです。
天板にコネクタの内訳が印刷された、独特のデザイン。
RCA端子はLRの距離が離れている(左右対称)ので、IXOTICAの太いプラグでも干渉せずに刺さるのが良いところ。
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購入金額
0円
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購入日
2016年08月01日
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購入場所
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