90年代頃とみられる12桁の加算器式電卓で、最近終売となった模様です。私が購入したものも新品ではなく、京都の展示品落ちでした。
外箱。MADE IN CHINA って書いてあるけど大丈夫だろうか
商用電源で駆動
電源は100V交流電源のみです。周波数は不問です。海外では、220V駆動用のCS-2122Hもあったそうです。10桁仕様のCS-1122Hもあったそうです。
ニキシー管を使っていた頃はどの電卓も商用電源が必要(日本の場合は更に倍圧整流が必要)でしたが、現行の電卓で商用電源が必要なものは一部を除くプリンタ電卓くらいに限られます。かつては電池駆動でも蛍光表示管が使われていましたが、これは電卓の主流が液晶に移行したあとの機種です(最初のLCD電卓EL-805が発売されたのは1973年で、発売元は他ならぬシャープです)。
あとは検算機能だけがない
ビジネス電卓として、「桁区切り表示」「定数計算機能」「丸めセレクタ」「総計(GT)機能」「マークアップ計算」「アドモード」を搭載し、更に時間計算機能まであります。
丸めセレクタは切り上げ・切り捨て・四捨五入から選択し、桁位置も浮動小数点表示・6桁・3桁・2桁・1桁・0桁(整数に丸める)・及び時間計算モードから選択できます。
桁位置セレクタ。その横のTIMEボタンは時間計算モードで時・分・秒の区切りに使用する
特筆すべきはアドモードで、一般的なビジネス電卓では2桁のアドモードが使えますが、この機種はアドモードのスイッチと桁位置のスイッチが別になっていて、1桁・3桁・6桁のアドモードも使用できます。何に使うのかは知りません。但し、アドモードは定数計算機能と排他使用となっています。
アドモードのスイッチは定数モードと兼用になっている。左は総計機能のスイッチで、メモリとは独立だ
増減率計算もありますが操作方法が特殊で、「今回実績」「+=」「前回実績」「-=」「MU」と操作します。この方法では増減実数もわかるため便利です。
加算器式電卓の特徴として、アイテムカウント機能があります。「+=」を押すとカウントダウンしますが、「-=」ではカウントダウンします。
1の真下が0じゃないのは好みが分かれそう
ビジネス電卓として、「大きめの0」「00」「000」「大きい+=キー」(加算器方式なので+キーではなく+=キーです)「バックスペースキー」を搭載しています。ボタンも押しごたえがあり良い感じです。ただ、「1」の真下が「00」となっている配列は好みが分かれそうです。
また、前述のように増減率計算の操作が特殊です。
蛍光表示管を採用
今では一部のプリンタ電卓でしか採用されていないであろう蛍光表示管を採用しており、明るく見やすいです。商用電源で駆動するので、電流に余裕があるのでしょう。
なお、マイナスが右に出てきます。これはシャープの一部機種に見られる特徴ですが、好みが分かれそうです。
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購入金額
6,800円
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購入日
2015年02月頃
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購入場所
ヨドバシカメラマルチメディア京都
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