MONGOOSE(マングース)といえば、MTBよりBMXのブランドとして知られています。
1970年代
カリフォルニアでバイク映画の影響を受けた子供達が自転車でジャンプしては壊し続けていた。
それを見かねたスキップ・ヘスが、マグネシウム製のホイールを作り、
この遊びに「バイシクルモトクロス」と名付け
BMXプロダクツ社を設立したのがマングースの前身。
後にBMX専用のフレームを製作するのですが、初代モデルに付けられた名前こそ
MONGOOSEでした。
うちにやって来た経緯
1995年前後のことです。
裕福な友人(お客様)にMTB愛好者がおりまして、当時50万円程のプライスタグが下がる
GTのフルサスバイクと、前後ともリジット・極太超軽量フレームを持つクラインという両極を2台持ちしていました。
今も印象に残るのは、踏み込んだ力が全く逃げずに後輪に伝わる(立ち漕ぎしてもチェーンリングとリアスプロケット間の垂直上の位置が全くブレない)感じを与えてくれたクラインです。
独身だった彼に近づこうと、とある女性が「私もMTBを始めたいので選んで欲しい。」
で、京都にいくつか存在する専業店で選んだマシンがMONGOOSEでした。
詳細は知りませんが、15万円では足りなかったと思います。
その後何度か2人はツーリングに出掛けていました。
彼に遅れないようにと一人でも練習していたようです。
でね。
その後、別れの日が来るんですよ。
こうなると独身女性の部屋に、やけに高級なMTBがポツンとあると それは邪魔になるんですよ。
場所を取るという意味ではありません。
次のハニーが「なんでこんな高そうな自転車持ってるの?」 と聞くでしょ。
困ります。
でね。 もう要らないと。 要らないから持って行って欲しい。 タダで良いから。
そうは言っても、まだピカピカでしたし。 私にはフレームサイズが少し小さかったですが、
相談の上、3万円だけお支払いして ウチに来たのよマングース。
キャリアやスタンドを拒否するレーサーですが、軽快感は実用車から感じられない 独特の素晴らしさがあります
完成車として売られていたモデルでは無かったので、シマノから発売されたところのディオーレSTXコンポを組み
細めのマビックリムには乗り心地重視でファットなタイヤを組み合わせました。
ブレーキは当時の流行りでカンティシステム。
色は女性らしくダークチェリーメタリック。
安定感を求めたのかハンドル幅は広く取られています。
ぶ厚めのエルゴカバーが嵌まります。
サドルは特に女性向けモデルではありませんが、ある程度のクッション性が担保されています。
軽量化の為かクイックピンの装備はなく、ヘキサレンチで高さ調整します。
ペダルもSTXでスニーカー対応仕様の普及品。
フレームはMONGOOSEの名に恥じないフルアルミTIG溶接仕様です。
トップチューブはMONGOOSEらしく三角木馬と呼ばれる形状です。
後三角もフロントフォークも、丸くて太いフレームで造られたリジット仕様です。
とにかく磁石が反応する箇所は全く存在しません。
軽くて固い自転車です。
雨の後に乾いて凹凸が残るフラットダートや河川敷に乗り込むと、クロモリフレームのMTBの方が柔らかい乗り心地を楽しむことが出来ますが、ここまで軽くて固いフレームだと、違ったベクトル上にある乗り心地の良さを感じることができます。
なんといっても自分自身がイチバン重たいので、走行中はBBの上に立っている自分を中心にして前後に重り天秤を振り分けているようなものです。
前後の桶に入っている荷物が明らかに軽いわけですから、そりゃ安定しますよ。
ペダルの上に立って、内腿でサドルを軽く挟み、ハンドルバーはゆるく握ります。
すると掌の中で、勝手にハンドルバーが暴れますが、その振幅は重たいクロモリフレームより大幅に小さくなります。
難所を越えて、再びペダルを踏むと、回転力がきちんと後輪に正しく伝わるのを感じます。
現在の自転車価格は性能に比して、当時より大幅に安くなっていると感じますが、今の5万円クロスバイクとは一線を画した乗り味が 今も得られると思います。
もうパパチャリ化してます
もうMTBを担いで山に入ることは無くなりました。
楽しみで乗ることはありません。
各パーツが痛む度に、安価なモノに変えています。
チェーンリングとリアスプロケットは傷んでいませんが、シフターはダメになりました。
サイクルベースアサヒで相談すると、シマノの安価な7速シフターでリプレイスできると。
見た目はトホホですが、それでお願いします。
タイヤは普段使いを重視して、細いロードタイヤ「Panasonicパセラ1.25」をチョイス。
もちろんチューブも対応品に変えています。
バルブは仏式でしたが、孔をリーマーで広げて英式が入るように改造しました。
せっかくのマビックリムが型なしですが、楽です。 出先でも補充しやすいですしね。
バーエンドに着けているオンザは邪魔なんですが、外しても捨ててしまうだけになるので、そのままです。
時々、このマングースで九条山を越えて山科にあるジムまで出掛けますが、中高年なら電動アシスト付き自転車を利用したくなる坂を楽々越えて行けます。
南禅寺山門脇の段差や石段、溝を簡単に越えることができます。
パパチャリ。
ちょっと不便でも、自由に操れるものがたのし〜です。
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購入金額
30,000円
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購入日
1996年頃
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購入場所
元は「サイクルQbei
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