これはセーラー万年筆の2万円モデルです。極細から太字まで、およびズームというペン先から選べます。ペン先の種類が限られますが、赤軸やロジウムメッキ仕様(飾りはニッケルクロムメッキ)もあります。
ペン先が21金
このペンはペン先に21金を使っています。但し、14金より上は実用上差異はないとする意見もあります。実際に、5万円クラスあたりから上になると銀軸や蒔絵軸などの装飾で値段が上がっているように見えます(プラチナ・プラチナは例外)。しかし、14金より18金のほうが柔らかい傾向があり、21金はもっと柔らかいです。ただ、21金の現行品は同社しか作っていないため、セーラーのペンを買うか、日本製のビンテージを探すことになります。
刻印が賑やか
外観はオーソドックスな仏壇色です。黒のアクリル樹脂に金メッキの飾りが付いています。
しかし、ペン先には21金が使われ、さらに金メッキされています。現行品に21金ペンのラインナップがあるのはセーラーくらいでしょう(逆に18金ペンのラインナップがない)。ただ、セーラーは14金ペンでも金メッキしたものがあり(プロフィットスタンダードなど)、他社と比べて悪目立ちするとして敬遠する人もいるようです。
ペン先の刻印は「1911」にトレードマークの錨、飾り枠と豪華です。1911は創業年に由来します(明治44年創業の老舗です)。
ズームペン先は特殊
私が購入した「ズーム」というペン先は特殊です。基本的には極太なのですが、ペン先を立てると中字くらいまで細くなります。逆に寝かせて書くと太くなり、この点は同社の「ふでdeまんねん」に似ています。しかし、こちらはれっきとしたペンポイント付きの万年筆です。長刀研ぎともまた異なります。とはいえ、基本的には極太なので、サインをするときなどに向いていると思います。
21金ですが、ペン先が特殊な「ズーム」であること、豪華な刻印があることから柔らかさは感じにくいです。ただ、中細などでは違うかもしれません。
21金万年筆を選ぶなら……
21金万年筆に興味があるなら、「ズーム」ではなく「中細」を試してみるのが良いでしょう。一般的に広く使える太さだからです。あるいは、「細字」または「中字」なら「プロフィット21」のみならず「プロフェッショナルギア」「プロフェッショナルギアΣ」も選べます。
21金ペンは試筆台がないことが多いですが(阪神百貨店にはあった)、百貨店や万年筆専門店なら店員に言えば試筆はできるはずです。
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購入金額
17,280円
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購入日
2015年05月頃
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購入場所
モリタ万年筆店
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