アウトドアユースを前提に設計されたBluetooth対応ステレオスピーカーボックスです。
連で8時間を目安に利用できますし、MicroUSB端子から充電も可能ですので、別途電源を用意できれば宿泊を伴う遊びにも十分対応できますし、車載システムとしても利用できます。
音質も価格を考えると十二分の力があると思います。
実売価格からみて、広くおすすめできる良品だと思います。
アウトドアでの過酷な環境に対応
サウンドピーツ社製のBluetooth接続ステレオスピーカーシステムです。
IP65に準拠した防塵・防水性能が担保されています。
充電用MicroUSB端子と外部入力端子は、本体側面に配置されており、ゴムパッキンで管理されています。 それ以外に蓋に相当する部品は存在せず、トルクスネジで厳重に密封されています。
頑丈なゴム製ストラップが標準で装備されており、筐体は樹脂製ながら、ゴム板製操作パネル・スピーカを覆うのは金属製ネットと、耐衝撃性にも十分留意された作りですので、まさにアウトドアユースに最適です。
IP65とは
防水性能を示す「IP65」に付いて調べてみると
IPに続く二桁目に相当する「6」は、最も高い防塵性能があることを示しています。
一桁目に相当する「5」は、0から8まであるうちの5でして、「いかなる方向からの直接噴流にも影響を受けない」ことを示します。
水中での使用が許可されるのは7~8の数字を持つ製品です。 このことから水の中に漬けてしまわないかぎり、ほぼ万全の防水性能が
担保されていることがわかります。
入浴時には湯船に漬けないように気を配ればOK。 シャワーなら、全く問題なし。
ビーチや海岸でも、水の中に落とさないかぎりOKでしょう。
試しにシャワーを浴びせてみたところ、スピーカーグリルの内側に水が溜まるようで、そうなると「音質が損なわれました」。
でも、本体を揺すったり叩いたりして、その水を外に出してやるだけで元に戻ります。
前述の端子カバーは、万全に閉まる構造ではありませんが、水没さえしなければ十分な防水性能を持つことを確認しました。
人の声の帯域を重視した設計
フロントにメタルセンターキャップを持つ35ミリ経のフルレンジユニットがふたつ装備されています。
背面には35ミリx80ミリの楕円形パッシブラジエーターがひとつ装備されていました。
アンプ部の定格出力は5w+5wと表記されていますが、体感上の音圧・音量はスピーカユニットの能率と深い関係がありますので、テキストで表現するのは難しいです。
身の周りにある製品と比べると、32インチ普及価格帯液晶テレビと同じくらいの音量は無理なく出ます。
筐体内部にメカを封入する必要が無いので、CDラジカセなら体積比で4倍程度の製品と同じくらいの音量を楽しむことができるとお伝えします。
再生周波数帯域は公称で160Hz ~20KHzです。 これも数字から実際の音域を想像することは難しいですが、パイプオルガンやフルオーケストラを楽しむ用途でなければ、チェロやジャズベースの低音感・旋律は十分楽しめる力があります。
防水機能を実現するためにバスレフ構造は採用できませんが、その代わりにパッシブラジエーター方式を選択したので、フルレンジユニットの振幅範囲が適度に制限されています。 このため適度な低域方向への伸びと歪の少ない大音量再生が実現できたのだと推測しました。
他のサウンドピーツ社製Bluetooth接続イヤホンと共通する特性だと思うのですが、とにかく人の声の帯域が大事にされており、声が若く聴こえたり老けて聴こえたりする印象がありません。 明瞭で聴き取りやすく、自然です。
これは特筆すべき長所だと思います。
設置場所・置き場所の材質に影響を受けると思われますが、底部に1/4インチサイズ(カメラ用三脚に使われているもの)のネジ穴が切られていますので、それを利用すると、ちょっと大げさですが音場の広さが楽しめるかもしれません。
自転車やバイクのハンドルにアタッチメントを装着して楽しむ用途にも使えますね。
取説は英語のみ
取説は英語のみですが、Bluetooth接続が初めてでなければ問題なく使えると思います。
簡単なハウツーを書いておきます。
まず付属のUSBケーブルを使い充電します。 概ね8時間で満充電。 連続使用時間は4時間程です。
充電中はLEDが赤く点灯し、満充電で緑に変化します。
充電中でも本体は起動しますし、すべての機能を使うことができます。
しかし恒常的に充電ケーブルを利用すると、充電池の寿命が短くなると書かれていました。
次にBluetoothデバイスを用意し、本体の電源ボタンを長押すると、LEDが青で点滅し始めます。
デバイス側のBluetooth設定を開くと「P3」が表示されるので、選択します。 接続が完了するとLEDの点滅が終わります。
これだけでOKですが、既に接続を終えているデバイスが付近に存在する場合は、そちら側の接続を切らないと「新規の接続登録」が出来ません。
同時に2箇所以上の送信先を持つと混同してしまうので、上手く接続完了とならない時には思い出してください。
接続が完了するとサウンドが響き、点滅していたライトも点灯に移行します。
Bluetooth接続の基本ソフトはイヤホンのそれと同じものが使われているようで、このスピーカーボックスもハンズフリー機能を持っております。
スマホ連動中は電話を受けることが出来ますし、音楽再生は自動的にポーズ状態になり終話と同時に再生開始されます。
矢印ボタンは長押しで次・前の選択で、細かく押すことで音量調整が出来ます。
この辺りの操作感は、直感的な予想を裏切りません。
AUX入力はBluetooth接続より優先されます。 AUX接続時は次の再生・戻るは適用されず、+・-ボタンは音量調節だけしか使えません。
またAUX接続とBluetooth接続間の音質差は皆無だと断言できます。 ノイズは共にゼロレベルですし、遅延も感じません。
音声の途切れは、供給元の性能に起因するものだと思われます。
Bluetooth接続可能範囲は、見通しで10メートルが目安です。
50平米程度の室内なら問題なく安定した接続が望めます。
サイズから想像するより大音量再生が期待できますよ
仕様
- 対応プロファイル:HSP/HFP/A2DP/AVRCP
- 通信距離:10メートル
- 充電時間:3-4時間
- 音楽再生時間:6-8時間
- 出力アンプ:10W
- サイズ:173mm 73mm 50mm 425g
パッケージ内容:
- P3スピーカー本体
- USBケーブル
- 3.5mmステレオオーディオケーブル
- マニュアル「英語」
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購入金額
3,899円
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購入日
2016年05月30日
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購入場所
Amazon
hidechanさん
2016/06/06
シャワーぶっかけには興奮しました^^
奥さんが、半身浴で長風呂する時に、ジップロックに入れたスマホで良くyoutubeを見ています。
ジップロック越しの音質に良く不満を漏らしておりましたが、
この商品であれば風呂ポチャさえ気を付ければ、お風呂をカラオケボックスにしている
奥さんも大満足しそうですね^^
フェレンギさん
2016/06/06
まさにそうです。 水没にだけ留意すれば、使えると思います。
頑丈なストラップが付属しますので、シャワーフックやタオルハンガーにかけて使えば、ほぼ放置プレイが楽しめると思います。
比較的安価なので、投資対効果も大きいと思いますよ〜。
L2さん
2016/06/06
と、ちょっと勘違いして覗いたのは内緒です。
強そうな外見ですよねー。
格好良いですね。
フェレンギさん
2016/06/06
確かにPENTAXなら、こんな感じの防水カメラを出しそうな雰囲気がありますよね。
PC内の音楽をじっくりと楽しむなら、SONYやBOSEの5桁ボックスが良さそうですが、この製品は気軽に楽しめます。 想像より良い音が出ました。
電池がダメになるまでの数年間、使い倒せる良品だと思いますよ。