sE Electornics MAGNETOは超ハイコストパフォーマンスのコンデンサーマイクロフォンであるX1をさらにプライベートユースに特化してコストを削った、ある意味で究極の廉価版コンデンサーマイクロフォンである。
価格は定価でも20,000円を切るが、ラバー仕上げ、ハンドメイドの大口径ダイヤフラムといったsEの基本的な特徴は備えている。
また、周辺機器の開発にも熱心で、手元で使用しているRF-X、Reflection Filter Pro共に既になくてはならないアイテムとして重宝している。
というわけで、輸入元のフックアップさんが長期在庫としてアウトレットで出してきた、このMAGNETOをテストしてみることにした。(つまり衝動買い)
環境が許せば…
MAGNETOはコンデンサーマイクロフォンのため、ファンタム電源が必要となる。
一般的なPCや安価なオーディオインターフェイスには備えられていることが少なく、また、プリアンプの音質があまり良くない事もあるため、良質なマイクプリアンプがあることが使用の前提条件となる。
その点がクリアできれば、値段の割りにという部分では申し分ない音質と言える。
但し、ハイに癖があり、質感が軽い。そのため、あまり女性の音声には適さない。
あくまでも20,000円を優に切り込む価格帯のマイクロフォンとしての音質が良いと言う意味でコストパフォーマンスが高いと言える。
使いどころを選ぶ
普段使用しているマイクと較べると…という書き出しにすると、勢い価格差があり、どうしても公平な書き方にはならない。
それを承知で言えば、やはり値段なりの部分はある。
コストパフォーマンスで言及した高音域は少し耳に障るし、中音域も「録音している」感のある音である。シャープな音、と言えば聞こえがいいが、少し平板で硬い音である。
ナレーションなどでは大いに活用できそうだが、声優録りやボーカル録りでは、後処理でのエフェクトとの相性を考えながら…という事になりそうだ。
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購入金額
9,720円
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購入日
2016年05月20日
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購入場所
フックアップ公式オンラインショップ
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